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記録ID: 103122
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳全山縦走(北から南へ)

1974年08月14日(水) 〜 1974年08月17日(土)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
31.1km
登り
2,206m
下り
3,551m

コースタイム

8/14
ピタラス山頂駅(10:00)〜縞枯山(11:00〜11:20)〜茶臼山(11:45〜13:25)〜麦草峠(14:00〜14:25)
〜丸山(15:15)〜白駒峠(15:30)〜高見石小屋(15:40)
8/15
高見石小屋(7:00)〜中山(8:20〜8:40)〜黒百合ヒュッテ(9:00〜9:30)〜天狗岳(10:50〜11:30)
〜夏沢峠(12:30〜13;30)〜硫黄岳(14:40〜15:00)〜硫黄岳石室(15:20)
8/16
硫黄岳石室(4:50)〜横岳・奥の院(5:40〜5:50)〜赤岳石室(6:30〜6:50)〜赤岳(7:15〜7:30)〜
キレット小屋(8:40〜9:10)〜権現岳(11:00〜11:20)〜青年小屋(12:00)
8/17
青年小屋(7:00)〜編笠山(7:20〜7:40)〜観音平(9:10〜9:25)〜小淵沢駅(11:15)
天候 8/14:薄曇り  8/15:曇り/晴れ
8/16:快晴   8/17:曇り
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
南八ヶ岳は小屋ヶ岳といわれる程では安心して歩けるが、水が少ないためテント山行には不向き。
ただ、小屋のマナーが悪くちょっとガッカリ。北八ヶ岳の好印象とは大違いだ。、
山そのものはキレイで良いのに残念だ。
樹林の静かな雰囲気の北八ヶ岳が、夏沢峠を境に南八ヶ岳となると岩稜のアルペン的な山容に一変する。
《8/14》
茶臼山にて
2021年06月28日 15:12撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:12
《8/14》
茶臼山にて
高見石から白駒池を
2020年05月10日 13:38撮影
5/10 13:38
高見石から白駒池を
雰囲気のある高見石小屋
2021年06月28日 15:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:13
雰囲気のある高見石小屋
《8/15》
天狗岳にて
2020年05月10日 13:38撮影
5/10 13:38
《8/15》
天狗岳にて
火口壁を見せる硫黄岳
2021年06月28日 15:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:13
火口壁を見せる硫黄岳
硫黄岳にて
2021年06月28日 15:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:13
硫黄岳にて
《8/16》
赤岳への途中から望む阿弥陀岳
2020年05月10日 13:47撮影
5/10 13:47
《8/16》
赤岳への途中から望む阿弥陀岳
権現から見た主峰赤岳
2021年06月28日 15:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:14
権現から見た主峰赤岳
主峰赤岳に到着
2021年06月28日 15:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:14
主峰赤岳に到着
《8/17》
早朝の編笠から南アルプスを
(北岳〜甲斐駒ケ岳)
2021年06月28日 15:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:14
《8/17》
早朝の編笠から南アルプスを
(北岳〜甲斐駒ケ岳)
撮影機器:

感想

【 当時の古い記録を整理 】

8/14
深夜の名古屋を急行で茅野へ出て、ピタラス駅から北横岳ロープウェーイで一気に坪庭に達する。
這い松やシャクナゲで覆われた奇岩で作られた庭園が坪庭である。逆コースでのんびりと行く。
木道を歩いて坪庭を抜けるとやがて左側に縞枯山荘が現れる。
山荘前を雨池山と縞枯山の鞍部になる雨池峠に向かい、右へ尾根筋を登る。
シラビソに囲まれた展望の悪いコースを喘いで登りきると縞枯山頂上だ。しかし展望は少し先の
展望台が良い。独特の縞枯れ現象がよくわかる。茶臼山へは一度下って、平坦な道につられて
ペースを上げると知らぬ間に山頂だ。古ぼけた指標が山頂を指している。右へ展望台、
左へ縦走路に分かれる。休憩に適しているので昼食タイムにする。
縦走路を下りはじめると、右下の方に麦草ヒュッテの赤い屋根が見える。
悪路を下り樹林帯を進むが近くに見えたヒュッテにはなかなか着かず、ササを踏分けぬかるみを
行くと突然立派な車道へ飛び出す。ここが麦草峠で麦草ヒュッテの前に出る。
ヒュッテ上部の草原を抜け再び樹林帯へ。足元の岩は苔が生え滑り易いコースはやがて急登に。
倒木をくぐり、樹林をぬって進むと笹のブッシュになる。ブッシュを抜けると白駒峠になり、
わずかで高見石小屋となる。宿泊手続きを済ませてすぐ上の高見石へ上がってみる。
ここからは、樹林帯にひっそりと水をたたえる白駒池が見下ろせる。静かな場所だ。
夜に高見石から見た空は星が降ってきそうだ。

8/15
朝から樹林帯の登りは苦しい。次第に展望が開け「賽の河原」を右に見送り、傾斜がゆるむと
開けた岩の広場にケルンが乱立する中山山頂になる。山頂から緩やかに下ると中山峠だ。
ここでコースが交差する。峠を右行くと黒百合ヒュッテになり、ヒュッテ前から下ると稲子湯へ。
我々はヒュッテ前から左手の小ピークを急登すると険しい天狗岳が聳えるが、見えるのは
山頂手前の天狗の鼻だ。 ガラガラした岩稜を登り一気に高度を稼ぐが、左側が大きく切れ込み
注意を要する。北八ヶ岳唯一の男性的なコースを行く。やっと天狗の鼻を捲いて、稜線の風に
吹かれると天狗岳山頂へ。小休止の後、更に縦走路を進める。
風が吹き上げる左側のヤセ尾根を降り、稜線上のピーク・根石岳登り返しザレのコースを降り、
稜線が左曲すると夏沢峠へ。この峠が境界でこれから先が南八ヶ岳の領域になる。
静かな樹林と池が点在する北八ヶ岳から岩稜がアルペン的な南八ヶ岳へと向かう。
峠から樹林帯を抜け苦しい岩稜の登りとなる。大きな火口壁を見ながら一歩一歩を進める。
ケルンを過ぎると石を敷き詰めたような広い山頂は硫黄岳だ。ガスがかかったら方向を失う為
ケルンが目標だ。硫黄からの下りは、ガラガラしたいやな岩道だ。しばらく行くと両側にお花畑が、
疲れを癒してくれる。お花畑の邪魔にならないように稜線の陰に硫黄岳石室がある。
きょうの計画は赤岳石室までだが、時間が遅いので変更して今日はここへ泊る。

8/16
石室前で御来迎が拝められると言うので、3時半に起床する。夜明け前に石室上の稜線を横岳に
向けて登りからスタート。尾根の右側が切れ込む頃、山頂に朝陽を受けた阿弥陀岳が正面に。
稜線上のピークを越すと左側に素晴らしい展望が。 朝の雲海上に稜線を突き出した奥秩父連峰と
富士山が眺められる。 昨日このコースを強行したら、この展望に恵まれなかった。
しかしこの先歩きながらの展望は危険だ。気を病む鎖場が続くのだ。つくづく朝で良かった。
横岳主峰・奥の院に着くと、この先の稜線の様子がよくわかる。三又峰・日ノ岳といった横岳の
山頂部のピークを登降し、岩峰を左捲きしたり、スラブに張られた針金にすがったり、厳しい岩稜を
辿ってやっと赤岳石室に。早朝で汗もかかず快調なペースだ。
石室から主峰・赤岳への登りはかなりきついが、山頂の展望は第1級だ!
前方の南アルプス・右手に北アルプスと爽快な気分だ。
展望を兼ね小休止の後も、気を引き締めて行く。
祠が祭ってある赤岳南峰へ移り、岩場の難所・竜頭峰〜キレットへの下りにかかる。
岩場を落石に注意しながら慎重に下る。冷や汗をかきキレット小屋に到着。
今回の縦走中初めての水場に出会う。岩場を少し下って水を補給する。
小屋が多く別名「小屋ヶ岳」と言われるが、水は各小屋でしか得られないのでこの水場は貴重。
権現岳まで先は遠い。浮石に注意しながらのアップ・ダウンの繰り返しが延々と続く。
涼風が心地よいが、リュックが食い込み、陽射しが肌を焼きもうバテバテ。権現岳への最後の
長いハシゴ登りを目の前にして小休止。  やっとの思いで権現岳山頂に。
行動食を食べ、水を飲み一息つけ展望を楽しむ。振り返ると阿弥陀も硫黄も遠くなった。
 眼下に見える青年小屋へは頂上直下の権現小屋を素通りして、ギボシを過ぎた後、ピークを捲き、
ガレ場を下り樹林帯となり、緩やかな道になるとやがて青年小屋だ。
小屋を左手に5分ほどで水場がある。樋から流れる冷水で入山以来初めて、顔や歯を洗う。
小屋での休憩者には熱いお茶がサービスと聞き休憩。時間を計算すると電車との連絡が無く
ここで泊る事にする。
8/17
今日は縦走最後の日、最後の山頂・編笠山を経て下山だ。電車の時間に合わせて7時に出発。
残り物で軽く朝食を済ませる。小屋前から石畳帯のペンキを確認しながら登る。やがて潅木の
コースになると編笠山頂上だ。早朝で雲も低く、頂上の眺めは最高だ。
正面から順に右へ南アルプス全山・中央アルプス・御岳・北アルプスは乗鞍・穂高連峰・
後立山連峰の大展望! しかし黒い雲が広がり雨が心配になったので下山する。
急なガレ場を下り、しばらくして樹林帯へ入るとまるで鈴鹿の山を歩いている様な感じだ。
押手川の湿地帯を過ぎて観音平へ出る。林道へ抜けた後は、長い砂利の林道歩き。
途中で小淵沢への近道を駅に向かう。

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体力レベル
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