八ヶ岳全山縦走(時間切れ敗退、全縦の困難さを体感、次は必ず・・・・・)


- GPS
- 15:45
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 2,953m
- 下り
- 2,267m
コースタイム
横岳9:00 - 硫黄岳9:46 - 10:15夏沢峠10:25 - 根石岳11:01 - 11:23東天狗11:33 - 西天狗11:48 - 東天狗12:00 -
中山13:04 - 丸山13:55 - 14:46麦草峠15:00 - 茶臼山15:55 - 縞枯山16:25 - ロ-プウェイ山頂駅16:55
赤岳まで 6時間33分
夏沢峠まで 9時間5分
(南八ヶ岳)
麦草峠まで 13時間36分
ロ-プウェイ山頂駅まで
15時間45分
行動時間 15時間45分(休憩含む)
天候 | 霧雨のち曇り、一時日が差す 稜線はガスで展望なし 観音平 15℃ 権現岳 6℃ 赤岳 10℃ 東天狗 12℃ 麦草峠 15℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
町田→八王子IC→小淵沢IC→観音平→道の駅こぶちさわ→河口湖→ 石和健康ランド→観音平 6月19日 観音平→小淵沢IC→八王子IC→町田 ※ピラタスロ-プウェイ 山頂駅17時発の最終に乗車 片道900円 ※タクシ- ロ-プウェイ山麓駅〜観音平 アルピコタクシ- 約50分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★観音平〜赤岳 スタート時は霧雨。レインウェアは必要ない程度。 登山道は湿り気十分。編笠への登りと下りの岩が濡れているので滑らない ように慎重に足を置いて通過しました。 下見時にあった編笠の残雪はもうありません。 ギボシのちょっとしたガレ場も濡れているので慎重に通過します。 展望は権現からわずかのあいだ阿弥陀〜赤岳を望むことができました。 それ以降はその姿を見ることはありませんでした。 キレットへ続く稜線は終始ガスのなか。キレット小屋前後にあった残雪は ほぼ消えていました。 赤岳のルンゼ状のガレ場も濡れていましたが危険には感じませんでした。 霧雨程度では問題ないかと思います。 赤岳から下山してくるパ-ティ-がとても多かったです。この日は赤岳 周辺が特に登山者が多かったような気がします。 ★赤岳〜硫黄岳 稜線上は残雪もなくあちこちに高山植物が咲いていました。それ目当ての 登山者が多いのでしょうね。あちこちで写真を撮っていました。 西風と霧雨が少し気になったのでレインウェアのジャケットを着用しました。 日ノ岳ルンゼ、鉾岳、横岳など積雪期には緊張する岩場も難なく通過しました。 ★硫黄岳〜麦草峠 東天狗から誤って西天狗へ行ってしまいました。 晴天ならあり得ないことです。ガスで周辺が見えないとこういうことが 起こります。東天狗からの下降ル-トをしっかりと確認すべきでした。 ここで30分の時間をロスしました。 東天狗からの下りで太陽が顔を出しました。ほんのひとときだけでしたが。 中山峠でレインウェアのジャケットを脱ぎました。 北八ツに入ると登山道がぬかるんでいて靴を汚します。ロングスパッツは必携 ですね。中山〜高見石小屋、丸山〜麦草峠は歩いていて長く感じました。 岩が連続し、木の根が張りだしている登山道はとても歩きにくい。濡れて いれば尚更です。スリップに気を使い、結局、思うように時間の短縮は出来ま せんでした。 ★麦草峠〜ピラタスロ-プウェイ山頂駅 岩が散在するなか大石峠を過ぎ、ほぼ一直線に茶臼山への急登。 硫黄から少しずつ高度を下げてきてこの登り。正直なところキツカッタ。 茶臼山からは縞枯れの樹林帯を抜けて雨池峠へ下る。 雨池峠〜山頂駅は木道歩き。何とかロ-プウェイの最終に間に合いました。 山頂駅から歩いて下山することを覚悟していたので助かりました。 歩けば1時間半はかかるでしょう。 ★装備 ロングスパッツ、ストック、レインウェア(ジャケットのみ着用) ★食料、行動食 ガス持参も使用せず。使っている余裕はありませんでした。 携帯したもの 水1L、アミノバイタル飲料500mL2本、マルタイのラ-メン、 フリ-ズドライ1食、ゼリ-飲料3本、黒糖ロ-ルパン(7個入り)、 カロリ-メイト4本、ソイジョイ2本、その他甘い物 アミノバイタルプロ3本 消費したもの アミノバイタル飲料500mL、ゼリー飲料1本、カロリ-メイト2本 黒糖ロ-ルパン、その他甘い物少々、アミノバイタルプロ1本 休憩時にそれぞれ少量ずつ摂取しました。 ※写真は59枚撮影しましたが登録の容量が一杯のため16枚のみ掲載します。 後日、残りを登録、掲載します。 |
写真
感想
昨年から考えていた八ツ全縦。
長距離踏破を好む私にとってこの上ない縦走。
観音平から女神茶屋までの日帰り「カモシカ山行」です。
予想される歩行時間は22〜23時間でしょうか。
日帰りぎりぎりのラインです。
6月18日23時30分、観音平に到着。車が数台駐車しています。
天候は霧雨状態でさほど気にならない程度。準備を終え日付が変わって
スタ-トしようと思うものの体が動かない。慣れないナイトハイクに
不安がよぎり結局、スタ-トは1時を過ぎてしまった。
ヘッドライト2個に鈴、そしてラジオのボリュ-ムを全開にして樹林帯を
突き進みます。ル-トは先日、下見をしているので迷うことはないのだが
ヘッドライトの明かりを頼りに慎重に進みます。
編笠を過ぎ青年小屋で休憩している頃に少し明るくなってきました。
日の出は近い。ガスっているので見えませんが。もうヘッドライトは
必要ありません。権現へ向かいます。
権現までは4時間かかりました。下見時より30分遅い。ナイトハイクの
慎重な歩行の影響でしょうか。体調は特に悪くはありませんでした。
山頂では青年小屋でテン泊をしている方と会話を交わしました。
そして一瞬だけ阿弥陀〜赤岳を眺めることが出来ました。
時折吹く風が冷たい。気温6℃です。
テン泊の方に別れをつげ赤岳を目指して稜線を行きます。源次バシゴを
下り旭岳、ツルネを通過してキレットへ。途中、テン泊したと思われる方
とすれ違いました。小屋前後の残雪はすっかり消えていました。
小屋はまだ営業していないようです。ここで赤岳への登りに備えます。
ルンゼ状の急登を抜けたあたりから多くのパ-ティ-が下降してきます。
小屋泊まりの人達でしょうか。若い人から中高年の方までいました。
途中、急斜面にカモシカを見つけました。あんな急斜面で彼らは平気
なのかな。そうこうしているうちに赤岳に到着です。
相変わらず山頂は賑わっていました。若い人が多かったのが印象的
でしたね。風はなく穏やかな山頂でした。
ここまで6時間30分。この先で少し時間を挽回しないとまずい。先を急ぎ
ます。
お花見や撮影をしている人を尻目に横岳、硫黄岳へと進みます。ここを
歩くのは厳冬期以来ですが、まるでそれが昨日のことのように思われ、
その時のことを思い出しながら歩きました。硫黄までで若干、時間を
つめることが出来ました。天候は相変わらずガスっていて展望は全く
望めない状況でしたので、さっさと夏沢峠へ下ります。
夏沢峠で南八ツに別れをつげていよいよ北八ツへ入ります。
東天狗まで順調に歩を進めます。山頂には女子中高生らしき集団が休憩
をとっていました。みんなお揃いの赤のウェアを着て楽しそうでしたね。
ここまで順調に来たのですが下降でミスを冒してしまいました。下降
ル-トをしっかり確認しなかったことが原因で誤って西天狗へ登って
しまったのです。本来なら中山峠まで下るはずなのに途中から登りに
なり気付いたら西天狗の山頂にいました。初歩的なミスですね。
晴天ならばあり得ないのですがガスっていて・・・。
ともかくここで痛恨のタイムロスです。この往復30分のロスは大きかった。
気を取り直して中山峠へ進みます。一瞬だけ太陽が顔をみせましたが
すぐに引っ込んでしまいました。残念。
中山峠からは未踏のル-トです。北八ツの岩が連続する登山道は歩き
にくく、しかも濡れていてスリップに気を使いながら歩きました。
麦草峠までが凄く長く感じました。当初、この区間で時間をつめること
を考えていましたが出来ませんでした。15時少し前に峠に到着。
この時点で全縦は難しくなりました。nagagutuさんのご指摘どおり12時、
遅くとも13時までには到着しないと全縦は厳しい。ここからまだ9〜10時間
はかかるので時間切れです。ことここに至ってスタ-トの遅れと天狗での
タイムロスを悔やみましたが後の祭りです。
それでもここで下山するわけにはいきません。
せめてピラタスロ-プウェイまではと思い麦草峠を後にしました。
茶臼山への急登がキツカッタ。麦草峠からは200mちょっとの登りですが
ゆっくり進みました。ロ-プウェイ山頂駅からは下山道を下るつもりでした。
しかし、途中で縞枯山荘の方に急げばまだロ-プウェイの最終に間に合うと
聞いて駅へ急ぎました。結局、16時55分に到着。何とか間に合いました。
山麓駅でアルピコタクシ-を呼んで観音平へ戻りました。ちょっと高く
つきましたが止むを得ませんね。nagagutuさんのように自転車で戻るという
発想は出来ないので・・・・・。
帰路はいつもの八ヶ岳PAでラ-メンセットを食して夜中まで仮眠しました。
自宅に着いたのは午前3時。3時間寝て仕事に行きました。
余談ですが加藤文太郎はハ-ドな山行から帰ってきても必ず休まず仕事に
向かってましたね。私も見習いたい。
さて、あえなく敗退しましたが敗因として
1.スタ-トの遅れ(1時間)
2.慣れないナイトハイク歩行の遅れ(30分ほど)
3.天狗岳での時間ロス(30分)
この3点が挙げられます。
この合計2時間をカバ-出来れば全縦達成の可能性はあります。
もちろんそれでも厳しいことに変わりはありませんが。
いずれにしてもこのまま引き下がるわけにはいきません。
最後までやり遂げて見たいのです。
9月中旬〜下旬くらいに再挑戦します。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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siriusさん、残念でしたが・・チャレンジお疲れさまでした!
「長距離踏破を好む」・・全く同じです
ナイトハイクだとやはり慎重になりますね、そして小雨・ガス中のナイトハイクはちょっと精神的な疲れも加わるしょうね。
おそらく濡れた岩で慎重をきさないといけないのも影響したのではないでしょうか
次回の挑戦時は条件に恵まれるとよいですね!お疲れさまでした!
shira-gaさん、こんばんは。
次回へ向けてナイトハイクを克服しないとダメですね。
恐怖感があるんですよね。経験を積んで慣れればいいんでしょうか。
とにかく敗因ははっきりしているので何とか克服して
次回へつなげたいです。
出発なかなかすぐには出来ないのは同意します!
全縦走、いい響きですね
今度は条件がよいときに万全を期されてくださいね
私は…半分でいいです
六甲全山縦走もいいですよ。
標高差は八ヶ岳縦走に比べられませんが、距離は56kmあります。
また、加藤文太郎が歩いた道そのものです。(彼はこれをピストンしたそうですが。。。)
大会参加(最近難しい)にこだわらずに、自主的にやられておられる方も結構います。
八ヶ岳縦走の練習にでも是非どうぞ!
MAPも神戸市から販売されてます。
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/event/rokko/map.html
siriusさん、こんばんは。
いや〜惜しかったですね。
去年の私とほとんどペースが一緒ですが、天気が悪かったので大変だったのではないかと思います。
天気が良ければ、ペースもあがり違う結果になったと思いますよ
ナイトハイクの部分はどうしてもタイムが落ちますね。足の置き場も慎重になりますし、ルートを探しますし、
何より動物が怖いですし
後半でも道間違いは精神的にダメージがあったのではないでしょうか?
よく整備されている八ヶ岳だからこそですよね。
地図見なくても歩けてしまうだけに…
私も去年、場所は違うのですが、道を間違えて30分くらいロスしたんです
次回のリベンジ、楽しみにしています
komadoriさん、こんにちは。
眠くなる前に、午前0時にスタ−トしようと意気込んで
いたのですが・・・。
こんな時間に一人で歩いたことがないので怖気づいて
しまいました。
次の挑戦までに大倉尾根あたりでナイトハイクに慣れ
てきたいと思ってます。
八ツは南と北でそれぞれ違う顔があるので欲張らずに半分ずつ楽しめばいいですね。
私も全縦を達成したらそうします。
miyma02さん、こんにちは。
六甲全縦ですが、実は運よく抽選にあたり、昨年11月の大会に参加しました。
あちこちで渋滞にはまり、15時間もかかってしまいましたが、大会そのものは楽しめました。
でも自分の歩きが出来なくて少し不完全燃焼でしたね。
今年も抽選にあたれば参加したいと思っています。
でも八ツ全縦の前に歩き通してみるつもりです。
nagagutuさん、こんにちは。
惜しかったですけど、厳しかったですね。
予想外のこともありましたが課題が残りました。
特にナイトハイクは何とかしなくてはいけない。
大倉尾根で少し経験を積んでみます。
天候に関しては梅雨のこんな時期なのでいい訳にはならないです。
でも好天時に北八ツを歩きたかったですね。
次はいよいよnagagutuさんですね。
改めて全縦の難しさがわかったので安易に頑張ってとは
言えないのですが、是非、私の分まで果敢に挑戦して欲しいと願います。
やり遂げたその先にはきっと何かがあるはず・・・。
私はそう思います。
siriusさん、お疲れ様です。
小雨とガスは参りますね
それに、天狗でのロスは精神的にも、きつかったとお察しします
スタート時間の遅れも含めて、全縦はいろいろな条件が整わないと厳しいようですね
私は当初から麦草峠までの予定でしたが、siriusさんと同じように、
中山峠から麦草峠までの延々と続く滑り易い道が一番きつかったです
私は、蓼科山まではスピード、スタミナとも足りないので無理ですが、このコース自体、
とてもバラエティーに富んだ楽しいコースなので、
また機会があれば行ってみたいと思います
siriusさんの全縦達成期待してます
satoyamaさん、こんばんは。
スタ−トの遅れといい、天狗の道間違えといい、
自分の不甲斐無さと未熟さを痛感しているところです。
中山峠〜麦草峠はル−トの下見を怠ってしまいました。
あそこまで歩きにくいとは予想外のことで、天狗での
タイムロスとあわせて全縦を諦めた要因のひとつです。
せめて登山道が乾燥してれば歩きやすかったと思うの
ですが・・・・・。
天候とル−トのコンディションを考えると秋頃が一番
いいかもしれないですね。
次回の挑戦までに課題を克服して全縦をやり遂げたいと思います。
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