烏帽子岳・野口五郎岳に登り雲ノ平で遊んで新穂高温泉に下山
- GPS
- 44:28
- 距離
- 87.8km
- 登り
- 6,338m
- 下り
- 6,466m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 9:19
- 山行
- 9:21
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 11:03
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 8:08
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 4:36
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
18日、大町からタクシーで高瀬ダムへ行く(登山バス+乗合タクシーと同料金) 23日、新穂高温泉から路線バス・高速バスを乗り継いで岐阜に行き、名鉄で自宅に帰る 相棒は岐阜羽島から新幹線で自宅に帰る |
写真
感想
今回は学生時代の山仲間と山中4泊5日の縦走だ。お互い気持ちは若いが体力は衰えているので、荷物はなるべく軽くして山小屋にお世話になりながら歩くつもりだ。アルコールも欠かせないので、費用がどれくらいかかるのかも心配だ。
18日、高瀬ダムに着いた時には風が吹いて寒かったが、トンネルを越え橋を渡り河原を歩いて登山口に着いた時には暖かくなっていた。予定通りTシャツでブナ立尾根を登る。北アルプス三大急登と言われるが、道がしっかりしているのでさほど急には感じないけれども、標高差があるので烏帽子小屋まで非常に長かった。
雨が降りそうだったのでカッパを持って烏帽子岳に向かう。前烏帽子岳ではガスが晴れて烏帽子岳の姿が見えた。分岐からは鎖もある岩場を登りながら山頂に着くことができた。分岐に戻り四十八池を目指す。道の状態から歩く人が少ないのが明らかだった。四十八池からは南沢岳は見えたが、烏帽子岳は見えなかった。帰りは途中でカッパを着て、烏帽子小屋に戻った。
19日、烏帽子小屋から野口五郎岳に向かう。標高差は400m程あるが距離が長いので緩やかな道だ。砂礫地の歩きやすい道だった。歩き初めから三ッ岳は見えていたが、サイト場を越えると左側に唐沢岳と餓鬼岳も見えてきた。三ッ岳へ登る途中ではガスが晴れて水晶岳も見えてきた。
三ッ岳を越えて西峰の東斜面に入ると、花は咲いていなかったが最盛期には素晴らしいお花畑だと思われる所を通った。燕岳が見えたり隠れたりしていたが、野口五郎小屋手前では大天井岳や常念岳も見えるようになった。野口五郎岳は広々とした山頂だった。
野口五郎岳から真砂岳分岐までは砂礫地のみちだったが、そこから東沢乗越までは岩塊が堆積する道だった。学生時代に奥黒部ヒュッテから東沢谷を遡行して東沢乗越に出たのだが、46年も前のことなので懐かしというよりはよく覚えていないという方が当たっている。ガスが晴れて鷲羽岳が見えてきた。そこから水晶小屋までは赤土の急激な登り。小屋の手前でライチョウを見た。
水晶小屋に着くと雨が降ってきたのでカッパを着た。雨の中を高天原山荘に向かう。岩苔乗越までは歩きやすい道だった。岩苔乗越から高天原山荘までも思っていたよりも歩きやすい道だったが、やはりマイナールートのため時間はかかった。小屋に着いてから翌朝までは、雨が非常に激しく降る時間帯が何度もあった。
20日、雨のため露天風呂は諦めて雲ノ平に向かう。高天原峠からは梯子も何ヵ所か現れる。雲ノ平に出てからいったん下って一山登るのだが、道が川になっていて歩きづらい。雲ノ平山荘に着くとガスが晴れてきた。宿泊の手続きをして昼飯を食べる。高天原山荘で弁当を頼む予定だったが、到着が遅れて作ってもらえなかった。しかし温かい食事にありつけてかえって良かった。
昼食後、雲ノ平散策に行く。水晶岳はすでに見えていたが、祖母岳に行く途中で薬師岳が見え黒部五郎岳も見えてきた。祖母岳に着くと三俣蓮華岳から笠ヶ岳に続く稜線も見えてきた。アラスカ庭園に向かう。途中で奥日本庭園を通ったがハイマツを松に見立てたようだ。アラスカ庭園は針葉樹の多い所だった。
その後、スイス庭園に向かう。雲ノ平山荘を越えると池塘が増えてくる。スイス庭園の近くは池塘がいっぱいあった。ベンチからは右に水晶岳から赤牛岳、左に薬師岳、正面に高天原山荘と水晶池が見えた。スイスのU字谷を思わせるような景観だった。池塘を見ながら雲ノ平山荘に帰る。
21日、雨の中を出発する。スイス庭園に行くまでに、2か所でライチョウを見る。祖父岳分岐で休憩して祖父岳に登るが風が非常に強い。祖父岳を越えて岩苔乗越の手前のハイマツの中で休憩するが、風が休まる気配はない。水晶岳と鷲羽岳は諦めて、岩苔乗越から三俣山荘に下る。しかしこれが正解だった。雲ノ平山荘で作ってもらった弁当を、三俣山荘の食堂で食べていると風や雨がどんどん強くなる。夜になると暴風雨に加えて雷も鳴った。
22日、雨の中を出発する。三俣蓮華岳と双六岳は諦めて巻道ルートを進む。巻道分岐が近づくと鷲羽岳と三俣蓮華岳が見えるようになる。分岐にはライチョウがいて逃げないので写真が取り放題だった。双六小屋では周囲の山がほとんど見えた。
稜線に出てくろゆりベンチまで来ると、白山や槍ヶ岳・穂高連峰までよく見えるようになった。弓折乗越までは山上の散歩道だった。前には笠ヶ岳までの稜線、左前には焼岳と乗鞍岳と御嶽、左側には槍ヶ岳・穂高連峰の稜線。
鏡池まで下って昼食を食べていると、ガスに隠れた槍ヶ岳が時折り見える時があった。秩父沢周辺は昨晩の大雨で、かなり様子が変わったようだった。2人の方が修復作業をしてくれていた。登山口まで降りると後は林道歩き。わさび平で休憩して、ホテル穂高に着き温泉に入る。汚れをしっかり落とし、ビールを飲んで美味しい夕食を堪能した。最終日のホテルは御褒美をもらったようだった。
23日朝、周囲を散歩しようと思ったが雨だった。5日間毎日カッパを着たが、周囲の山が見れた時間も多かったので、楽しい山行だった。雲ノ平を堪能するために緩やかな日程を組んだのが、天候の悪化に対応できて良かったと思う。
コメントありがとうございます。
どの登山口からも一日では行けない雲ノ平は、秘境と言われるだけあって良い所でした。しかし雲ノ平山荘が人気の山小屋なので、宿泊している人は多かった。
来年の3月には、雨で中止した三頭山・高尾山に行こうと思っています。今度は雨が降っても次の週に行けるように予備日を取っておきます。お付き合いください。
私は数年前、雲の平からピストンで高天原温泉に入浴しました。温泉でさっぱりして気持ち良し。ところが帰り道の雲の平への登りで大汗💦
来年の夏に53で高天原山荘に宿泊して、ゆっくりと温泉入浴をしようかと検討しています。
コメントありがとうございます。
高天原山荘で宿泊して温泉に入り、雲ノ平山荘で宿泊して雲ノ平をのんびり散策すれば至福の時が得られると思います。ぜひ53の方たちと行ってください。
ところで不帰の嶮、来年7月終わり頃に行きませんか?私も体力があるうちに通りたいので。
コメントありがとうございます。
久しぶりの長期の山行でしたが、10時間超える行動時間は学生時代以来でした。今回は目の調子がイマイチでしたが、下山後手術をして回復待ちです。来年はもっとトレーニングをしてアルプスに再挑戦したいと思っています。不帰の儉一緒しませんか?
不帰の嶮は行った事がありません。学生時代に大キレット・4年前に八峰キレットを経験しており、不帰の嶮だけが残っています。
先週、北穂へ登って来たのですが、しっかり三点確保が必要な所があり若い時よりバランス感覚が悪くなっているのを実感したばかりです。不帰、ちょい不安がありますが確かに魅力的ですね。
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