奥穂高岳〜槍ヶ岳 紅葉と雪と大キレット 新穂高から周回

2015年10月06日(火) 〜 2015年10月08日(木)

• GPS: 56:00
• 距離: 32.4km
• 登り: 3,247m
• 下り: 3,240m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:40
• 休憩: 1:45
• 合計: 9:25

5:40 新穂高駐車場
7:45 7:55 白出沢出合登山口
8:50 9:00 重太郎橋
12:40 13:40 穂高岳山荘
14:15 14:40 奥穂高岳
15:05 穂高岳山荘

2日目

• 山行: 7:50
• 休憩: 0:25
• 合計: 8:15

7:20 穂高岳山荘
9:30 9:45 北穂高岳(北峰)
11:15 11:15 長谷川ピーク
13:10 13:20 南岳
15:35 槍ヶ岳山荘

3日目

• 山行: 5:45
• 休憩: 1:05
• 合計: 6:50

6:50 槍ヶ岳山荘
7:10 7:20 槍ヶ岳
7:35 7:55 槍ヶ岳山荘
9:55 10:15 槍平小屋
12:15 12:30 白出沢出合登山口
13:40 新穂高駐車場

天候

1日目　穂高岳山荘泊
　晴曇霰雪晴
2日目　槍ヶ岳山荘泊
　快晴　台風の影響により風強し
3日目
　快晴　温帯低気圧に変わった台風の影響により風更に強し

アクセス

利用交通機関：

自家用車

新穂高登山者用駐車場
　スノーシェッドの途中を左に入る　大きな駐車場だけどシーズン中は平日でも車が多い

登山ポスト、トイレは指導センターにあり
http://www.kitaalpsgifu.jp/parking_info.html

コース状況／危険箇所等

◎白出沢出合の登山口〜奥穂高岳
　増水時は渡渉出来ないようです　ハシゴを登ってから細い岩道のトラバース有　ガレ場の長い登りは道が不明瞭　落石注意　
　穂高山荘からはハシゴ交じりの急登

◎奥穂高岳〜北穂高岳
　クサリ多数　マーキング多数ですが一度変なピークに登ってしまって迷った
　高度感に慣れていなかったせいか、大キレットより緊張

◎北穂〜南岳　大キレット
　北穂からの下りがかなり急で、ここクサリ無いの？って所が数か所ありました
　あとは夢中で、やたらと太いクサリがあった事くらいしか覚えてないです

◎南岳〜槍ヶ岳
　キレット超えの後では特に危険は感じませんでしたが、意外とアップダウンがキツかった

◎槍ヶ岳〜白出沢出合
　槍平小屋先の渡渉は増水時は危険なようです

※ヘルメット着用推奨　稜線を行き会う方の9割以上は被っている感じでした
※左回りで周回、地図は手書きなので不正確

その他周辺情報

ひがくの湯　￥７００

写真

10/6 7:46

1日目

2時間ほどの林道歩きで登山口

10/6 8:41

徐々に色づく木々

10/6 9:09

細い岩のトラバース中
やっと陽を浴びる

10/6 10:19

ガレ場の始まりにナナカマドがポツリポツリと

10/6 10:41

穂高岳山荘が見えるも中々近づかず我慢の登りが続く

10/6 10:58

正規ルートが有るようだけど、すぐに外れてしまう

10/6 12:12

ガスと晴れ間が目まぐるしい

10/6 12:41

や〜っと穂高岳山荘着

10/6 12:58

これが有名な涸沢か

10/6 13:00

先月歩いた常念〜蝶の稜線

10/6 13:40

昼飯後、いきなり急登な奥穂高へ

10/6 13:59

山頂目前でパラパラと霰が降りだす

10/6 14:26

奥穂高山頂でガス待ちしてたら霰が強くなる

10/6 14:36

みるみる辺りが白くなりだしたので慌てて下山

10/6 15:04

山荘の屋根も白くなってる

10/6 16:07

霰→雪も止みジャンダルムがお目見え
山頂から見たかったなぁ

10/6 16:11

一瞬前までウサギが笑ってたのに崩れてしまった

10/6 17:20

笠さんの左に夕日が沈む

10/7 5:38

2日目

快晴だけど台風の影響か風が強い

10/7 5:40

ほんのり染まった

10/7 7:30

昨日の雪と今朝の強い風にビビッて7時過ぎ、遅めの出発
薄化粧の奥穂高

10/7 7:38

涸沢岳からトンガリを肉眼で確認
ん〜行けるだろうか？

10/7 7:39

南ア越しに富士山

10/7 7:44

奥穂ほど積もって無いようで一安心

10/7 8:06

急下降の高度感に足がすくむ
スリル好きのツレは楽しいようだ

10/7 8:21

狭いトラバース
高度感が徐々に麻痺してくる

10/7 8:32

懐かしの笠〜抜戸の稜線

10/7 8:41

日陰は寒く、雪も残ってるので慎重に

10/7 8:53

馬鹿デカい岩の横を登る

10/7 8:59

マーキングだけが頼り

10/7 9:06

北穂高
この辺りで一度迷う

10/7 9:32

意外と広い山頂
ここで人目もはばからずパッチを脱ぐ

10/7 9:33

奥穂を振り返って
ここまでで既に大仕事をこなした気分

10/7 9:55

いよいよ本日のメインイヴェント！大キレットに突入
「ロックンロール！」

10/7 10:18

激下り　今日一の怖さ

10/7 10:48

エライ所にマークが見えるけど、まさかあそこを行くのか？

10/7 11:13

どうもそのようだ
手首位の太さのクサリは掴みにくい

10/7 12:02

地図も見ずに夢中で進んでたら、難所と言われる飛騨泣きも長谷川ピークも過ぎていたようだ　少し気が抜ける

10/7 12:20

要塞の門のような南岳の登り

10/7 12:38

易しいクライミングのようで楽しい

10/7 12:52

今までと打って変わって穏やかな稜線
大キレット無事終了

10/7 12:55

獅子鼻とゆうより瓜坊のような岩

10/7 12:56

よく歩いてきたなぁ、とキレットを振り返る

10/7 13:10

常念山脈一望の南岳

10/7 13:45

槍が大きくなってくるのが実感できる

10/7 13:51

もっと緩やかだと思ってたら意外とアップダウンがキツそうだ

10/7 14:21

地味過ぎる山名ながら3000m越えてる

10/7 14:36

既に筋肉痛の出始めた足に応える下り

10/7 15:03

大喰岳
山頂にはアジア系の若い女の子4人組

10/7 15:06

槍さん、カーックイー！

10/7 15:20

ビクトリーロード

10/7 15:35

ついに着いたよ
穂先は明日にして缶ビールで乾杯

10/7 17:20

晩飯後、染まる穂先

10/7 17:22

今日は笠さんの右に落ちる夕日

10/7 20:32

天の川が見える
ゆっくり見ていたいけど寒くて寒くて

10/8 5:44

3日目
　
疲れ切ってたのに眠りが浅く寝不足な朝
風は昨日より更に強くて冷たい

10/8 6:55

アルペン踊りが見たかった

10/8 7:02

あと2段で山頂

10/8 7:08

槍ヶ岳2度目の登頂
歩いてきた稜線をゆっくり眺めたいけど、寒すぎて早々に退散

10/8 7:56

キッチン槍で淹れたてコーヒー飲んでから下山

10/8 9:20

なんだか久し振りな気分の樹林帯

10/8 10:18

槍平小屋辺りのせせらぎ

10/8 10:24

ぴょっこり立ってるのはジャン？

10/8 10:53

滝谷渡渉点

10/8 12:41

元牧場だと思ってたら飛騨牛が居た

10/8 13:31

最後の林道ショートカットで連荘でスッ転んだりしながらも何とか無事帰還

撮影機器：

PowerShot S120 CANON

感想

lowrider

　大キレット。3年前の初槍登頂時、いつか歩いてみたいと思いつつビビッて何年も先延ばしになっていた。先月常念から眺め、やっぱり行きたいよなぁ、なんて思いつつも来年以降で、って感じだった。今回連休が取れて、さてどこ行こうと考えてたら、もしかして、雪も降ってないし、人も少なそうだし、大キレットやるなら今じゃね！と思いついて重い腰を上げることにした。

　天気予報も良く、穂高も初めてってことで意気揚々と出掛けるも、初日にいきなり霰や雪が降りホンノリと積もる。しかも大キレットを歩く予定の二日目は台風の影響で朝から結構な風。元々半々だった期待と不安は、一気に不安だけが大きく膨らんでしまった。更に小屋で同室の西穂方面へ行くつもりだった方々の予定中止を聞いて、俺たちも涸沢に降りて紅葉見て帰るかぁ、なんて弱気なリロードも検討したけれど、とりあえず北穂まで進んでみるか、ってことで出発。
　危ないのはキレットだけかと思いきや、北穂までも充分怖くて険しい。それでも天気は好いし、風も思ったほど強く無く、雪の影響も最小限なので、予定通り大キレットへ突入。
　北穂からの激下りからは、もう無我夢中で、気が付いたら底らしき所に着いていて、飛騨泣きも、長谷川ピークも通り過ぎてた事に気付き、安堵と伴に拍子抜け。もっと味わいながら通過したかった。
　南岳から槍までの道のりは、疲れた足に長く感じてしまったけれど、ガスに隠れることも無く徐々に大きくなる穂先を見ながらの前進は楽しかった。穂先は三日目に廻して無事大キレットを歩き切った事を祝して缶ビールで乾杯。
　三日目朝の槍ヶ岳山頂は、前日より更に風強く冷たくノンビリとパノラマ満喫とはいかず早々に退散。槍平へは冬枯れから秋に逆戻りの道。あまり鮮やかな色着きは見られなかったけど、暖かな斜光を浴びた葉は充分輝いていた。

　林道ショートカットで2回もスッ転んでしまい、なんとも締まらないゴールになってしまったけれど、狙い通り人も少なく、ケガなく無事に予定通り歩けて大満足な山行になった。

　最後に。奥穂高へ登ってる時に、外へデポしていたザックを雪が降ってきたので小屋へ入れてくれた方、どなたか分からなかったのでお礼が言えませんでしたが、とても嬉しかったです、ありがとうございました。

コメント

route581

見ているだけでも緊張します
lowriderさん　こんばんは

緊張しながら見ました。岩場は自分だけでもドキドキですが
連れの方がいらっしゃるとその方を見て更にドキドキしそうです。
キレットに向かうロックンロール！がいいですね！ボルテージは最高潮ですかね。

笠ヶ岳に落ちる夕日や赤く染まるモルゲンなど泊まりじゃないと
見れない景色にうっとりですよ。

行きたいとは思いながら時間だけが過ぎていきます

lowrider

Re: 見ているだけでも緊張します
koueiさん、こんばんは

ツレは山経験は短いんですが、運動神経が自分より全然いいんで全く心配はしなかったんですが、遠くの方で逆方向から来る方たちが、危ない所を通過してるのを見て、今からあそこを行くのか 　と思うとドキドキが止まりませんでした　
ロックンロール！は空元気の景気づけでした

何度か山に泊まってるのに、綺麗な夕日や星空を見れることが少なかったですが今回はバッチリでした

koueiさんはまだまだお若いので、これからですよ

usachan

うさぎさん。
そちらで笑ってましたか！
最近泣きそうな出来事ばかりで こちらのうさぎは笑えてません。( ･᷄д･᷅ )

天の川 お山の上で見るまでは頑張らねば。！
大キレット 写真で見ただけでお尻がモゾモゾします。（笑）

lowrider

Re: うさぎさん。
うさ茶〜ん、と呼びかける間もなくウサギではなくなってしまいました
ちなみに、ウサギになる前はモザイクが要りそうな形でした

涸沢岳から北穂の間はモゾモゾが止まりませんでしたが、キレットに掛かる頃にはすっかり麻痺してました
慣れってスゴイ！ですね

泣きそうな出来事ばかりで …こんな時こそ山に行けるといいんですけどねぇ　上を向いて歩いて行きましょう

graveltrek

今度は会えませんでした
lowriderさんお疲れ様でした、graveltrekです。
ロゥさんが奥穂高岳に登った頃、私は新穂高のロープウェイを下りた所でした。
火曜日のヒョウは私も少し降られました。
しかし、縦走に影響の無い物で助かりました。
満喫された涸沢の稜線やキレット、私も前日に通っただけに、情景がまぶたに映り、二度目の北穂高を歩いている気分に成りました。

lowrider

Re: 今度は会えませんでした
graveltrekさん、こちらでもこんばんは＆お疲れさまでした

実はツレの都合で１日遅らせたので、最初の予定で登ってたら涸沢岳辺りで再会できたかもしれません　残念でしたが、お陰で快晴のキレットが満喫できました

僕らもホンノリ積もった霰と強い風に大キレットに突っ込んでいいものか迷いましたが、あまり影響が無くてホッとしました　
♯１の寝袋でも寒いとは稜線はもう冬なんですねぇ

hiroC

アルペン踊り
lowriderさん、こんばんは。

充実の三日間でしたね。
アルプスはもう冬。季節の移りは早いですね。
朝日と夕日の写真を見て、別格だなって思います。
日帰りじゃ見られない景色、やっぱり見てみたいな。

来シーズンは宿泊登山も…
小屋泊から始めてみたいと考えてます

lowrider

Re: アルペン踊り
hiroCさん、こんばんは　投稿数１２００！ですよ

霰、台風と予定外のことも多い三日間でしたが、青空に恵まれた好い山行になりました。
北アルプスはそろそろ軸足を冬に移そうとしていますね。日記にも書きましたが今日の午後には穂先が雪だか霧氷だかわかりませんが真っ白になっていてビックリしました

なかなか休みのヤリクリが大変かもしれませんが、泊まり登山もしてみてください
そして是非！一万尺でアルペン踊りを！

fuararunpu

あら〜
良く休んでたんですねぇ〜
でも、人もいない天気もいいチャンスでしたね。
（ズルいぞ、でもここは行きたくない、行くならドローン持ってこ）

lowrider

Re: あら〜
fuararunpuさん、こんばんは

世間が休んでる時に働く環境なので、割と休みは融通が利きます　総量は多いわけではないんですけどね　ただどうしても遊ぶ相手がかなり限定されてしまうのが平日休みの弱点です

fuararunpu隊もいつか天気のいい日に是非！どうぞ！　おもっきり「レンジャー！」な気分がたっぷりと味わえますよ 　

あんま関係ないけど、ドローンで今思い出しましたが、キレット超えの日に戦闘機の訓練を北ア周辺でしていたようで、結構近くを急降下、急旋回して槍穂と常念山脈の間の谷あいを低空で切り裂いていきました　急旋回前はマジで山腹に突っ込むように見えてビビりました