紹太寺の枝垂れ桜を見に行く（雨のお花見）

　止みそうで一向に止まぬ雨、それでも多少の期待を持って、雨飛沫が上がる西湘バイパスを車は西進する。入生田裏通りは疎らだが、紹太寺に曲がるとそれでも、雨ではあってもそれなりの観桜客はいて、数人ずつのグループとなり石段と車道に歩を分ける。雨に濡れた石畳や石段は歩き難い。山は霧が覆うが少しずつ上っている様だ。傘をさしていても体が濡れるが、寒さは感じず、ただ高湿度で汗ばんでくる。稲葉一族の墓地は通行止めの様で、右へ折れ林を抜けて枝垂れ桜脇へ出る。高みから俯瞰する。老木だが見事な枝ぶりに貫禄がある。雨で煙る中だが違う趣で良いものだ。売店は開いていても立ち寄る人もなく、スピーカーから音曲だけが流れる。全体が川状態になった急な車道を、流れが速くなっている水路沿いに紹太寺に戻る。職場の同僚の案内で宮城野にある“ぱんのみみ”で美味しい昼食を頂き（なかなかの繁盛店の様だ）、大賑わいの鈴廣かまぼこ店に立ち寄り、平塚方面に西湘ＢＰを戻る。