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てみました。最近はアクアラインを使って品川や東京駅、羽田空港などから一時間足らずで木更津にいけるので、便利になりました（渋滞さえなければですがーー）。今日は８時２０分品川駅東口発の高速バス（１３５０円だったかなースイカなど利用可能）で９時１５分くらいに木更津駅東口に到着、ちょうど駅前でバスを捕まえ、駅前通りで下車（歩いても１０〜１５分くらいです）博物館のある小山を登ります。５分くらい急な海岸の斜面を登りきると博物館があり、特別展を含めて３００円でした。特別展に関する１３ｐの簡単なパンフレットがついています。この博物館は二回目ですが（本来、主として重要文化財となっている金鈴塚古墳出土品中心の博物館ですが、旧石器縄文を含め、木更津市の中核的な考古博物館と思います）、今日は特別展の「縄文土器の旅路」展のみを見ました、。閑散としていて他には２人だけでした。撮影はだめらしいです。
展示内容趣旨は、かずさアカデミアパーク建設時に出てきた多数の縄文土器の中に富士山ろく周辺の遺跡から出る土器が含まれていたことから、県内の類似例を含め調査し、また富士山ろくの土器は南九州の土器との関係もあるということで、木更津・上総の土器と富士山ろく、南九州、鳥取、長野、山梨、神奈川。東京、埼玉など関東以西の土器文化との関係を探求する展示となっている。時期は早期の中葉から末葉にかけての時期に限定している。時期的には夏島式期より少し新しいということでした。文様については沈線文、隆線文、刺突文、押引文、絡状体圧痕文、押型文、条痕文、波状紋など様々な早期の文様がどのようにつけられているか、解説がある。今回は特に展示を企画された学芸員の井上さんが、見学中に展示室に来られて解説をして下さった。もしこれから来館される方は博物館に電話して、井上氏がおられるかどうか確認されるとよいと思います。時間が合えば解説してくださるようです。上総と富士山ろくの早期の土器交流に関しては、富士山ろく土器に含まれる白い鉱物粒子が木更津などでも出ているので、搬入土器の可能性が高いようです。南九州の早期、上野原遺跡出土の土器群には角型の土器が知られていますが、上総でも角型の土器が出ていて出自は謎です。鳥取など日本海を巡る土器交流もあるので、縄文やそれ以前の旧石器から存在していると思われる海民の存在が浮かび上がります。黒潮などに乗って交流交易をおこなう人々がこんな古い時期にも存在したのでしょうか？？展示では上野原遺跡の角型土器やアカホヤ火山灰層の下から出ている謎の壺型土器（弥生の再葬墓の壺にそっくり）等も展示されています。井上学芸員は、仮説として、富士山に代表されるような各地の神聖な山のつながりがあるのではという説を立てていました。富士山も大山も南九州の開聞岳や櫻島も中部高地の山々もランドマークであり、霊山ですーー。こうした時代の人々の移動や交流、交易がどのようなものだったのか――移動範囲もどの程度だったのか、交易や婚姻など、わからないことだらけですが、早期の土器と文化について学ぶ貴重な機会かと思われます。
写真１）博物館前の展望台から見る富士山
写真２）入口のポスター
写真３）縄文早期の主な土器文様のつけ方
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