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昨年は、腎臓炎で1か月半入院して体力・筋力とも衰え、退院後も家族の入院や庭の藪刈、家事などに追われてなかなか回復しなかった。山歩きもままならず、一度高尾山で足慣らしをしただけ。少しづつ体力の回復を試み、元旦の日ノ出山の初日の出を見ようと頑張った。大晦日、家の中で見失ったヘッドランプを慌てて購入し、年越しのすき焼きうどんを一人で準備して食べて年が明け、午前1時過ぎに家を出る。
新宿から中央線、立川で青梅線に乗り換え、4時前に御岳駅に到着、バス、ケーブルと乗り継ぎ、４時半過ぎにケーブル山頂駅に到着、2年前には痛めた膝の麻痺で元旦の御岳ケーブルで足が動かなくなり、御岳神社にも行けずに、ケーブル駅で初日の出という悲惨な元旦を迎えた。今年は何とか歩いて御岳山に向かう。5時ころに御岳神社の山門に到着、神社奥の大口真神(オオカミを祀る社殿）と古代祭祀の場を見て戻り、駒鳥で休憩を兼ねて、とろろ蕎麦を食べて体を温め、6時前に出発し、日ノ出山に向かう。元気なころは30〜40分で日ノ出山まで歩いたはずだが、やはり小一時間ほど時間がかかった。最後の階段の上りがつらかった。6時40分頃に何とか山頂に出るとすでに大勢がカメラを構えて日の出を待ち構えていた。撮影できそうな場所を何とか確保して、しばし待つ。しかし雲が分厚く日の出時刻になっても出てこない。予想時刻より5分以上たった6時55分頃、ようやく分厚い雲の切れ間が光始める。雲がない状態だと、一度太陽が顔を出すと、急にスピードが上がったかのように火が早く登っていくように感じるが、今日は空全体はすでに白っちゃけて完全に明けているのに雲に邪魔されて、日の出の様子が見えない。
7時台に入り、ようやく日の出が始まる。頭が出始め、7時1分台に差し掛かると急にスピードが速まるように見え、7時2分台になると完全に陽が昇ったーーまぶしい！！ーーさすがの分厚い雲も、太陽の接俑日差しにつき抜かれているかのように見える。7時3分台に入ると、カメラの角度により、下界が照らし出されて見えてくる。
7時4分台まで撮影を続け、すっかり登り切って明るくなり、日ノ出山山頂から下山に向かう。山頂には初日の出の余韻が残り、それを目撃した人々も大勢残っていた。
体力が落ちているので、日ノ出山までたどり着くまでに相当足が消耗していた。5年以上前であれば、多くのハイカーを追い抜いて登下山していたが、現在では丼殿射抜かれる側になっている。下山もスピードが出せず、追い抜かれていく。今日はとりあえずケガの内容に慎重に下る。
15分ほど、階段を伴う最初の急な下りを終えると視界が開け、目の前に日ノ出山・麻生山を盟主とする金毘羅尾根が見え、その向こう側に高岩山などのサルギ尾根方面が見えている。日ノ出山から35分位下り、顎掛岩、馬頭観音を経て、さらに20分位急な下りを滑らずこけないように慎重に下り、8時過ぎに林道に出る。10年前ならおそらくとっくにつるつる温泉に着いているだろうーー。下山中ここまで大勢のハイカーに先を譲った。最後少しだけ抜き返し、8時20分過ぎにつるつる温泉到着ーーバスが増発含め二台止まっている。8時28分の次は9時57分、1時間半ほど温泉につかって待たねばならない。どうするかー少し悩んだが、高校ラグビー3回戦もあり、風呂は家で入ることにして、最初のバスで五日市経由で帰宅することに。10時半ころ帰宅し、甘酒を飲みながらラグビー観戦、ラグビーは國學院栃木がシードの東福岡と接戦を展開、あと一歩トライが届かず点差で敗退。スクラムで再三ペナルティを取られて、思うような展開ができなかったようだ。スクラムではこれまで取られなかったペナルティで審判の見方により、異なるようで、そこをすぐ修正できなかったことが敗退につながったらしい。全体としてはフォワード戦では押し気味のところもあっただけに残念だ。東福岡の自在な攻撃の前に敗れた。しかし良いチームだった――惜しい！！
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