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写真��原始機の復元による機織りの実演
写真�Ｆ貶検�先史・古代の機織り原料の一つと思われる「からむし」
数年前の日本考古学協会のポスター・セッションで東海大学の松本建速教授による下北半島の古代遺跡と馬産に関しての展示で、エミシ非実在論を展開していたのに出会い、その後の数年間、東北や北海道の古墳や博物館などをめぐり、この問題を考えてきた。その松本教授の考古学講座が東海大学代々木キャンパスで開催されるので応募した。
一週間前に、同じく東海大学の考古学講座で縄文時代の「布と糸」に関する同大学講師の宮原俊一氏の講座も受講した。古代や先史時代の衣服の実物資料、遺物は残っていないが、「縄文時代の編布や織機を利用した弥生時代以降の織布。現代と変わらず、布は古代の人々の身体を保護するためだけでなく、生活のさまざまな場面で使用されていました。しかし、考古資料として残された布はごくわずかで、その実態に迫るには布をつくるための道具を考えなければなりません。この講座では「編む」「織る」「撚る」をキーワードに古代の布つくりについて解説します。」
縄文時代の編布製品の出土品が列島各地で見られ、その研究も様々な人々により進められているが、宮原講師も編布技術を自作の道具で実験し、研究していて興味深かった。また出席者もそうした編布技術に関心を持つ方々が多かった。
今回、松本教授は、歴史学・考古学とは何か？という基本的な問いから始まり、北海道の洞爺村出身で岩手県の埋蔵文化財センターでの経験など、ご自身の半生と教科書などでの北海道の取り扱いから「日本史」に疑問を持ち、最初人類学を学び、考古学を選んで蝦夷研究に入った経緯を話された。特に科学としての考古学と歴史学の在り方に言及して、日本書紀や続日本紀を鵜呑みにして蝦夷を語る文献史学のおかしさを問う。その話が長くなりすぎて、考古学的な話の時間が無くなったのは残念だが、次回講座に期待しよう。特に東北北部の古代の馬産と古墳の関係をより深く知りたい。もし教授の言うように列島の中部地方や関東などの馬産地域の人々の一部が東北に移住し、馬産を始めたとすれば、大室古墳群などの積石塚と東北北部の似たような古墳の関係を調べてみたい。
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