4月12日（日）コロナ関連雑誌記事・テレビ報道など１）

2020年04月12日 16:42コロナ・感染症全体に公開

4月12日（日）コロナ関連雑誌記事・テレビ報道など１）

１）コロナ関連テレビ番組
①NHKスペシャル１１日２１:００「瀬戸際の攻防」

NHK番組ばかりになってしまったがーーこの番組は政府の対策班の原板胃カメラが入った貴重な記録だ。カメラはその中の押谷仁教授率いる厚生労働省新型コロナ・クラスター対策班だ（　https://twitter.com/ClusterJapan）。

番組では新型コロナ・ウイルス問題の特徴などを説明し、日本ではなぜPCR検査を増やすより先に、クラスターつぶしを優先させてきたかを説明＝当初PCR検査体制が十分でなかったこと、また医療体制も重傷者に対しては不十分であることから、中国やシンガポールなどのような対策ができないことから、２月２５日、厚生省の対策チームに呼ばれ、そこで感染症対策の数理モデルを専門とする北大西浦氏と出会い、押谷氏は、西浦モデルでの感染関数を１以下に抑えるためいクラスター対策に集中することを決意。最初の第一波である武漢からの帰国者を分析、その中で大半の人は次の感染を生まなかったが少数の人が多くの人に感染させ、クラスターが発生したことを突き止めた。さらになぜクラスターが発生したかを追跡し、閉鎖環境で多くの感染が生まれたことと解析。三密を避けることでクラスター発生を感あり防げると判断。

　この三密を避けることが最初の提言となった。

さらに各地の保健所を通じ、感染者とクラスターの状況を分析し、クラスターつぶしを徹底、第一波）（中国起源）の死亡者の増加を抑えることができた。

しかし第二波（欧米など）が来て、東京で感染者が増え始め、感染経路不明の「孤発例」が増加、この事例が増加するということはその背後で未知のクラスターが増加していることおになる。
３月１９日の国の専門家会議において、警告したが、その後も感染者増加は止まらず、」対策班から西浦氏が東京都に直接、対策班の考えを知事らに直接説明し、と知人の決断が生まれた。孤発例の感染者の行動を追跡するが、夜の街の情報が店などから情報開示を拒否され、知事は外出自粛、とりわけ夜のキャバレー・ンナイトクラブ・スナックなどへの出入りに自粛を呼びかけた。
３月２５日の感染係数は1.5となり、さらに上昇、さらに強い警鐘を鳴らすよう西浦氏らが説得。

　こうした対策班の働きは全国の知事におよび、愛知や京都も厳しい対策に乗り出し、首相の非常事態瀬玄におよんだ。

　スタジオでは押谷氏を招いてインタビューを行った。インタビューでは
コロナ対策（クラスターつぶし、外出自粛・ワクチンなど）の効果と社会的経済的ダメージを縦横軸にとって、これまでと今後の展望を説明、押谷氏の説明は非常にわかりやすく、説得的だった。

　3月30日、志村けんさんがコロナで倒れ、コロナ死者の顔が一般人んいも目に見えるようになった。
　さらに仙台、福岡、金沢、福井、岐阜など地方でも見えないクラスター問題が増加、対策チームは問題が発生した各地の自治体に専門家を派遣してきたが、これ以上増えると対策チームの人員が足りなくなる。

　4月5日、感染係数は1.7に上昇、対策班は接触を8割削減を提言。
　
西浦氏はさらに自身の発信で人との接触を8割以上、できれば９８％削減が必要かもしれないと提言、マスコミなどの政府対策批判の高まりもあり、首相もついに職場も出勤者7割減などの追加の呼びかけを行わざるを得なくなった。

　最後に押谷氏は手遅れになる危険性とともに、希望も出てきたー人々ンお強い連帯により、もし感染者増加を食い止めることができれば、その時、再びクラスター対策を行い、社会経済も緩やかな感染対策をしながら再生するシナリオを語った。

②ETV特集「緊急対談　パンデミックが変える世界―海外知識人が語る展望」

　23時からの遅い時間だったが、道伝愛子氏が、新型コロナ危機が世界をどう変えるのか、人々はどう立ち向かうべきか、
１．イスラエルの歴史学者ハラリ氏ーサピエンス全史、ホモ・デウスの著者

　今回の危機は民主主義への挑戦として、コロナ対策を利用して、軍事独裁などの危険が世界中に高まっていることを警告、イスラエルではネタニエフ首相が支持を失っても議会を閉鎖しようとして失敗、辛うじて民主政治が保たれたが、ハンガリーでは独裁体制が出現、有効な新型コロナなどの対策を行いながら、いかに政治的危機に対応するか、人々の心の準備と連帯がいかに必要かを熱く語った。特にコロナ問題では、警察と直接結びつかない独立した調査が必要で、情報の透明化をいかに保持するかが重要だと訴えた。

2．イアン・ブレマー氏（国際政治学者・政治リスク分析）ー指導者なき世界における展望ーGゼロ時代にどう生きるかーー2011，3.11の時はまだアメリカが世界に対しリーダーシップを発揮し、ロシアも中国も欧州もそれを受け入れたが、トランプ大統領時代の2020年のコロナ問題ではアメリカ・ファーストで世界への指導力は全くゼロになった。

　今後、中国、欧米・日本などの先進国は何とか問題を解決に近づけても、今後途上国のコロナ問題は一層深刻にあり、世界は大問題に直面する。
　この問題が始まって石油価格も下落し、ベネズエラや中東など社会が一層不安定ン位なる危険が高まっている。

　コロナ問題では中国が世界中に医療チームを送って、リーダーシップを発揮し、アメリカはこれまではこうした状況では世界に医療チームを送る立場だったが、今回は皆無。中国は欧州にチームを送り、米国と欧州の分断につながる動きを見せている。

　ブレマー氏の提言ー最初に犬を飼うべきだーーと。

この状態が続けば、人々はヒトとのつながりが薄まり、精神的に追い込まれる。人は社会的生物であるからダメージが大きい為、少しでも軽減するために犬を飼え、と――それしかないのか？？！！

3．ジャック・アタリ（経済学・哲学者ーEU統合を主導）

のインタビュー

③クローズアップ現代＋「新型コロナに揺れる町―巨大商店街の人びと」

　大阪の天神商店街の定点観測で、ここ数週間に起こったことを追いかけ、商店主らの思いと活動を伝えるもの、人々が希望をつなぎ、人々とのとの連帯感をいかに維持するか、その心が折れずにつながっていくことが大切だと感じさせられた。

④Eテレ：100分de名著（2018年の番組再放送）ペスト（カミュ）

　新型コロナ問題が発生して以降、多くの人が「ペスト」を読みだしたらしい。この番組は2018年のものだが、まさに今作られた番組であるかのようなビビッドな内容。ペストはそれ自体は1947年、カミュの生まれ育ったアルジェリアでのレジスタンスとナチス協力者との問題を深刻に受け止め、これを1949年では直接描けないので、ペストに託して描いたらしい。

　ここでは詳細を書く時間がないが、カミュの文章は非常に美しく素晴らしいそうだ。それが内容の奥深さとともに、ノーベル文学賞などを含め、世界から支持された理由でもあるようだ。
　神を信じられない不条理の世界の中で、いかに人間を信じることができるのか、いかに連帯感を持つことができるのか？最後にカミュの希望が語られた。

　これはハラリ氏やアタリ氏の考えとも一致する。

2020-04-12 4月12日（日）コロナ感染‐日

2020-04-12 4月12日（日）新型コロナ関連

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