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写真��同、H519遺跡:擦文時代の羽口など鍛冶の証拠
写真��アイヌ文化期：K501遺跡＝擦文・アイヌ文化期の鉄刀
暇に任せて、2年前の北海道旅行のヤマレコや当時の写真を見ていたら、当時忙しくて、日記などごく一部しかまとめていないことが判明、旅行記は9月最初の数日のみで、大学博物館の遺跡ツアーやその後の個人ツアーはまとめていなかったので、ここで思い起こして当時の写真やカレンダーから復元してみようと考えた。
日記は９月3日の標津空港からレンタカーを借り、標津町ポー川自然史跡公園に始まって、知床半島のトビニタイ遺跡、羅臼街協ぢ資料館でトビニタイ土器などを見て、知床五胡などをめぐり、さらに知床博物館、網走のモヨロ貝塚、北方民俗資料館、常呂町の遺跡や資料館を見てオホーツク沿岸のワッカ原生花園や湧別町、紋別町などの考古博物館などをレンタカーで回り、旭川空港習合の遺跡団体ツアーに合流した。しかしその9月6日未明には大きな地震り、飛行機はかろうじて飛んで現地集合でツアーは始まったが、一日目は博物館が停電で真っ暗な中を懐中電灯を照らして見学したり、ホテルも停電で食事もトイレも風呂もなく、大変な思いで旅をつづけた記憶がある。この日記記録も9月5日のオホーツクの旅まで出記録は途切れているので、今回、できるだけ復元したいと考えた。とりあえず、団体旅行の後の札幌から始めたい。
9月８日(土）、団体旅行の帰りに千歳市に宿泊し、レンタカーを借りて、翌9日(日)、札幌市埋蔵文化財展示室などを回る。札幌市埋蔵文化財展示室では市内で発掘調査された縄文、続縄文、擦文、アイヌ文化期などの出土品や解説が並ぶ。
続縄文期とは、鉄器を求めて本州の弥生文化圏と交流のある北海道南部などの人々が弥生文化の影響を受け、新しい文化を築くが、土器は弥生土器の影響を受けつつ縄文を残すもののため、昭和8年、山内清男の論文「日本遠古之文化」において「続縄文」の名称がつけられた。初期の恵山式土器は下北半島の初期弥生土器である二枚橋式土器の影響があり、下北半島と北海道南部との交流を示す。この時代、北海道の人々は鉄器に関心があり、鉄器を求めて新潟までやってきて、公益活動を行っていた(新潟市南赤坂遺跡など）。お米の生産こそ、気候などの関係で受容されなかったが、同時代の文化交流の所産だった。写真�，里茲Δ蔑�派な土器は見たことがなかった。新潟市の文化財センターなどで見かけたのはいずれも破片ばかりで、後北式としかわからない。本物の関係に近い土器を見ることが今回のメインだ。
続縄文に続く「擦文文化期」は7世紀から13世紀ころまで、アイヌ文化成立以前の続縄文に続く文化期で、古墳後期から古代文化の影響を受けている。擦文とは、列島本土の土師器の影響を受け、かつヘラなどで擦った「擦文」が特徴的な土器。この時代になるとそれまで使われた石器がほぼ姿を消し、鉄器中心の時代となり、梶井港なども残されている。写真�△�H519遺跡出土の刃口など。
アイヌ文化期に入ると土器も作らなくなり、鉄鍋中心の鉄器中心文化となる。これも本土やサハリン、アムール川沿岸文化の人々との交易で得たものだろう。展示では出土品の鉄製品や鉄瓶などがあった。札幌市周辺の文化の流れを感じられる展示だった。また平成29年度の最新発掘展も開催されていた。
