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写真�∈鯑�訪問した長七谷地貝塚出土の尖底土器（縄文早期）
写真�Ｈ�戸駅前で帰りの新幹線を待つ間、カワハギの刺身などで腹ごしらえ
3時ころに南部氏初期居館の聖寿寺館跡の見学を終え、いよいよフィナーレ。八戸駅に戻る途中、田面木遺跡などに立ち寄ってみる。この遺跡は是川の八戸市埋蔵文化財センターが発掘調査を行っている奈良・平安時代の大規模な集落遺跡（縄文遺物も出ている）で、この地域の古代の様子を知るうえで重要な遺跡だが、市街地なので遺跡は道路や建物の下でほとんど残っていないようだ。八戸駅近くで馬淵川を渡り、田面木交差点から八戸高専に出る緩斜面の道の両側一帯に賦存する奈良平安時代にわたる大規模な集落遺跡として知られているようだ。日本書紀などで「エミシ」などと呼ばれた人々が遺跡の発掘で記述とは大幅に異なる人々が住んでいたことが明らかにされている。古墳後期以降、この地域の住民の多くは、北関東や房総地域からの移民が多く、あるいは数少ない在地の人々との混血かーー遺跡から出土する遺物の大半は古墳・古代文化を証拠立てるもので、「エミシ」と呼ばれる人々と考えらるものは、古墳や住居址から出土する黒曜石のラウンドスクレーパーくらいだ。これらは北海道の糸人との交易の関係でやってくる北方の人々の皮なめし具で、交流の様子を伝える遺物だが、住民の大半は南から北古墳古代の人々であることが明らかになっている。日本書紀で描かれる「エミシ」の世界はいわば古代律令国家内部の内紛の様子を示すものと考えられる。初期などの筆者はこうした紛争を「エミシ」という架空の悪者の姓に仕立て上げて、自分たちを美化・正当化しているのだった。
古代集落の面影を探すべく、馬淵川からさらに新井田川沿岸の古代集落、田向冷水遺跡周辺を走ってみる。八戸市に問い合わせて遺跡の場所のあたりをつけ、セブンイレブン八戸田向店あたりを見る。このあたりは八戸のもう一つの大河川、新井田川の河岸段丘上の緩斜面・平坦地にあり、田面木遺跡より古く、6世紀の八戸最初期の古墳古代の集落遺跡で、関東からやってきた移住者と思われる遺物とランドスクレーパーなど北海道などの北方から交易を求めて南下する人々との交流を示す遺物が多数出土している。なお、是川縄文館のHPによると、この遺跡からは1万５千年より前の旧石器時代のナイフ形石器などが大量に出土したそうです。長期にわたって断続的に人々が暮らした河口に近い住みやすい場所だったのでしょうか？古代の人々にとっては港付近の交易に有利な立地だったと思われます。八戸駅に戻る前に市立博物館の展示を少し見る、ここは八戸を訪問するたびに見に来る場所で、田面木遺跡や田向冷水遺跡出土品は見られなかったが（おそらく是川縄文館に収蔵されている）、同時代と思われる田面木平遺跡の出土品の一部は見られた。著名な丹後平古墳群の出土品は重要文化財に指定され、おそらく青森郷土館か是川にに収蔵されていると思われる。
また昨日訪問した長七谷地貝塚の早期の尖り底土器や動物、魚介類の骨なども展示されていたことに気づいた。
八戸で車を返却し、新幹線を待つ間、駅前の店でカワハギの刺身などを食し、気分を良くして帰路に向かった。
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