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写真��雲林院青木遺跡出土の縄文晩期の土器・双耳壺
写真��戦国時代の陶器大甕（野呂氏館跡出土）
今回の博物館めぐりではこれまで行ったことのない市町村の郷土資料館なども含まれる。芸濃という町は旧三重県安芸郡の町で2006年、平成の大合併で津市に統合された。こんな町の郷土資料館が全国各地にあり、中には統廃合されて消滅する資料館も少なくない。地元の文化財の展示館がなくなるのはさみしい限りだ。
旧芸濃町はなんとか資料館を維持しているのは地域の誇りを守りたいからか？三重県を走った印象では、三重は南北に長く海岸線付近の海上・陸上交通の要衝、内陸部の山がちの地域、内陸交通上重要な地域など、地域による多様性が大きい。 岐阜県、愛知県、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県と6県と隣接し、多くのクニと接する地域。
考古資料は縄文時代の雲林院青木遺跡の双耳壺をはじめ、さまざまな土器類があり、また数は多くないが、弥生時代から中世〜戦国時代の出土品も展示されている。
津市の広報ではこの双耳壺に関して、4千年前の縄文後期はじめの土器で、双耳の付け根部分に穴があけられ、土坑の底から出てきており、日常の土器でなく何らかの祭祀など特別な目的で使われたものとしている。こうしたタイプの土器としては口縁部はかけているものの、全体の形がわかる完形に近いものであることは、全国的にも貴重な名品であると説明されていた。
戦国時代の野呂館跡からは二つの大きな陶器甕などが目立っていた。なおこの資料館では民具や農具などの他、伊勢別街道の宿場、楠原宿に関する展示や美濃夜神社の棟札なども展示されていた。
芸能町資料館から生駒市（奈良県）に向かう。
