|
|
|
写真��12世紀の入ノ上遺跡出土の「青毛」墨書土器
写真�３�倉時代の遺跡の瓦などの出土品
常陸の中世に関する企画展を見に北千住からつくばエクスプレスで都ちゅう筑波山を遠望しながらつくば駅に。観光案内所でチャリを借り6km余りチャリを漕いて歴史館に。上高津には上高津にはこれまで土浦からもチャリで走ったことが何回かあるがつくば駅からは２回目か３回目か?はじめは間違えてBIVIの二階に上がったが事務所がコロナでしまっており改めて１階の観光協会に向かいようやくチャリを借りる。駐輪場の左手の18番のチャリにスマホホルダーを取り付ける際、ネジを締める部分がなかなかうまく行かず手間取ったが何とか設置して出発し、登り基調の道を土浦方面に向かってひたすらペダルを漕ぐ。九時半過ぎに何とか到着し企画展を見学。
平安時代の後半十世紀から１１世紀は遺跡が少なく社会の実態を考古学的に調べることが容易でないらしいがその少ない遺跡の事例をいくつか展示、その後中世に入ると急に遺跡の数が増え、出土する輸入陶磁器など大量に出るケースが現れる。社会の大きな変化が見て取れるようだ。その頃荘園を管理する武士らの居館らしき、方形建物が現れ、輸入陶磁器などの贅沢品が大量に消費されるようになるのが、中世の特徴だ。
１）11世紀の集落諸相：
��10世紀以前から継続する集落が多い
��掘立柱建物と竪穴建物がセット
��小規模または単独で発見される
�ぜ‖茲某蠡爐掘�以後継続しない
などの特徴があるという。
遺構：
�｜┠蠏�物はカマドガ北壁から東壁に作られる
��屋根を支える柱穴がなく床面積が減少
��作りが雑などと指摘される。
また遺物としては』
�‥攣婀錣力弌�皿類
�≡叡屬�カマド
�Ｈ�濃産緑釉陶器などが出土するケースがある、など。
宗教関連
�＾貮瑤鵬仭鯊�骨器が見られる
��鏡、刀、土器などを副葬する土壙墓がこれ以降継続する
２）12世紀の集落：地域拠点・馬と牧
これまでと異なり、遺跡数や異物が少なくなり、集落や暮らしの様相がわからなくなる。理由としては、
�，海譴泙任梁翆肋紊�ら大地のふもとや微高地上に移動して見つけにくくなった
�⊃�器が土器から木器主体となり残らなくなった
�Ｊ疹�門の乱などの影響で投獄の集落が衰退した、などの理由が考えられている。
その中でも少ないながら溝を持った拠点施設の出現、白磁などの輸入陶器や常滑・渥美などの国産陶器などが出土し、副葬品を持つ土壙墓、骨臓器を埋納した墓などが見られる。
入ノ上遺跡：9〜10世紀代の「青毛」墨書土器、15世紀代の馬の埋葬墓壙が発見され、平安時代から中世を通じる馬の飼育施設と判明。
北側に掘立柱建物、竪穴建物などの施設、南側からは密集した竪穴、掘立柱建物・墓壙などが発見され、南が牧、北側が拠点とみられ、北側からが輸入陶磁器や常滑、渥美の陶磁器類が出土している。
３）平安末の様相
�‥貍觧�経塚群（県史跡）明治35年（1902）、帝室博物館の和田千吉が日本で初めて学術調査を行った経塚遺跡、保安3年（1122）、天治元年（1124）銘の銅製鏡筒ほか、15店と法華経経巻、和鏡、仏具などが出土。15基の埋納施設を有する東日本屈指の大規模経塚。
��日向廃寺（つくば市北条）と同笵瓦
伽藍配置は京都白河、平泉毛越寺、鎌倉永福寺跡に類似。
出土瓦は京都中央官衙系。
つくば市北条は常陸平氏本宗家の多気氏の本拠地であることから、この古代寺院は常陸平氏による造営と考えられる。
日向廃寺の同笵瓦はつくばみらい市の大楽寺や常陸国分寺（石岡市）にみられ、大楽寺には平安末から鎌倉期の木造阿弥陀如来坐像伝えられる。
４）鎌倉時代：源平争乱を経て鎌倉時代に入ると常陸平氏本宗家（多気・下妻氏）は滅び、八田氏が筑波郡小田城で常陸守護として勢力を伸ばし、御家人として組み込まれていった。
地域支配の拠点としての「方形館」の出現
神明・山川館跡と田宮古墳群（土浦市）：13世紀代の遺物を伴う方形館跡で、125×103mの方形の溝で囲まれた引っ立て柱建物を中心とする施設だが、持ち主は不明。
、つくば市小田城跡：小田氏の支配拠点で最下層からは13世紀代の「かわらけ」が出土。
