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2020年12月05日 08:16講演会・研究会全体に公開

12月3日木 吉田豊氏のマニ教絵画の話を聞く。

某カルチャーセンターでマニ教絵画に関する講義を聴講する。開祖のマーニーと言う人物はササーン朝ベルシヤ時代の3世紀216年生まれ276年頃60歳で亡くなるまで活動した宗教家、初めはかなり受け入れられたが後に弾圧され獄死したらしい。キリスト教グノーシス派としてスタートし、最後の預言者としてキリストの後継者を主張。後に異端として弾圧されることになった。ゾロアスター教や拝火教の影響からか善悪、光と闇の二元論を使った救済論を展開し、また天才的な絵師として教義をわかり易く絵解きとして説明し多くの信者を獲得したようだ。長年に渡る弾圧のせいか、その絵画の大半は失われインドや中央アジアでは断片として残されているものがあるが、日本では中国で制作されたと思われる絵画が完全な形に近い状態で発見されている。   
 マニ教は欧州や西アジアでは異端宣告を受けて弾圧されたため中央アジアから中国で布教され、人々が慣れ親しむ仏教も取り入れて教義を説いたことから仏画と間違えられて日本に留学僧らによりもたらされたらしい。中国では既になくなっているようで貴重な発見だったようだ。
 マニ教では最後の審判において天国に行ける場合には女神が降臨して天国まで送り届けるらしく多く人がありがたがったとしても不思議はなさそう。実物を見る機会があればよいのだがー。
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