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写真��大塚古墳群内遺跡出土顔面付き土器
写真�Ｇ�川歴史民俗資料館付近から見る赤城山
今日は、赤城南麓の弥生土器展関連講演会として、栃木県埋蔵文化財センターの藤田典夫氏による栃木の弥生土器との比較に関する講演。
資料館付近から見る赤城山は奥の黒檜山などがやや白くなっているかと感じた。ここ数週間で雪がより積もったかもーー。
二日前の房総半島の弥生時代の石斧展関連講演で語られた房総の弥生中期と比較すると、赤城南麓では長野の栗林式土器文化の影響がみられ、徐々に水田耕作文化が伝播したが、栃木の場合は墓制も方形周溝墓は見られず、環濠集落も見られない。大陸系磨製石斧もほとんど出ないらしい。南関東と南東北に挟まれた縄文伝統を色濃く残す頑固な人々の文化が続いたのだろうか？
今回の講演は、土器の変遷に焦点を置いている。最初に。中期前半の再葬墓の出土品で知られる出流原遺跡の土器が示される。
この遺跡の出土品の中には重要文化財指定（明治大学博物館所蔵）のものもあり文化庁は、
「昭和三十九年に発掘調査された弥生時代の再葬墓群から出土した土器、および副葬品の碧玉管玉である。顔面装飾壺形土器は、小形ながら精緻な製作で稀有な形状を呈し、また壺形土器の多くや甕形土器も縄文を地文に太描きの沈線で多彩な文様が施されている。これまでに知られている、東日本の弥生式土器のうち、最大と目されるものをはじめとした大形の壺形土器の存在は、この土器群の特色である。北関東地方における弥生文化の実態をみるうえに欠かせない資料であり、その学術的価値にはきわめて高いものがある。」
中期後葉の山崎北遺跡や自治医科大学周辺遺跡の土器が示され、波状文や鋸歯文などの文様がある。
中期中葉までの再葬墓に対して、中期後葉の大塚古墳群内遺跡から顔面付き土器が出ている。埋葬方法は土壙墓から木棺墓など変化があるようだが、再葬墓の伝統は続いているようだ。
さらに中期後半の土器の変遷として、１）上山系列 ２）御新田式 ３）大塚式 ４）鋸歯文についてについて、詳しい説明を聞くことができた。
素人には難しい土器の編成について専門家の開設を聞く貴重な講演だった。
講演者の藤田氏も栃木の弥生土器について県外で講演したのは初めてだったらしい。
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