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写真��C14 年代など細かく調査した灰層
写真��成人女性の１号人骨―非常に残りがよい
城山カタクリの里から八王子経由で御茶ノ水の明大博物館で、行きそこなった「氷期の狩人は黒曜石の山を目指す―明大黒曜石考古学」展の展示図録などを購入するために明大博物館に立ち寄ったが、コロナ前とは打って変わって、入口に厳重なチェックポイントがあり、体温計測と手指消毒、訪問者名の記入の後、遊動に従いエスカレーターを降りて博物館事務所前に出る。その他の場所には行けない設定で、いつもなら自由に入れる図書資料室も今は学生と教官以外は入れない。その後、地下鉄駅付近の煮干しラーマンを食べて、地下鉄を乗り継いで渋谷で下車し、國學院大學前を通過するバスに乗り込む。銀座線の渋谷駅はヒカリエの誕生で大幅に改修され、一がこれまでとは変わり、大幅に渋谷駅が変わっているので、どこを歩けばどこに行くのか、右往左往する。なんとか、東口バスターミナル方面に出て、バス停を探す。無事バスに乗り込み、博物館に向かう。
国学院大学博物館でもむろん入口に体温計測、消毒、訪問者記入があり、中に入ってお目当ての展示を見る。
居家以遺跡は群馬県の吾妻川にかかる八ッ場ダムよりも上流の白砂川沿岸の貝瀬にある岩陰遺跡で、縄文早期の人骨が２０体以上出土した。縄文草創期から狩猟用キャンプ地として使われ、岩陰の前庭には、分厚い灰層に覆われ、ここで繰り返し火を起こしてキャンプをした跡だ。灰の分析では、様々な植物を燃やしたことがわかり、またこの灰の中から多数の動物の骨も出ている。こうした灰があるために岩陰から出土した人骨も溶けずに保存され、残りが良好だ。骨や歯の状態から年齢、性別、健康状態などを調べている。歯のすり減り具合や歯茎の疾患から、当時の生活の様子が推定復元されている。食生活では、動物の肉や堅果類などの植物質が多く、魚介類の消費は少なかったらしい。人骨のひざ下あたりの骨が少し削られ、ＤＮＡサンプルをとっている。ミトコンドリアＤＮＡ解析では、N9bハプログループの中で、４号人骨はN9b3にあたったが、それ以外はN9bの中でもこれまで知られていない多型を検出しているらしい。ちなみに北海道の船泊人骨ではN9b1のグループが検出されているようだ。
土器では早期のものが多いが、草創期の隆起線文土器や。押圧縄文土器なども少数ながら出ており、早期は撚糸文や押し型文などのほか、表裏縄文などあまり見かけないものもあり、前期の諸磯、中期の加曾利E、晩期の大洞A´まで続いているが、岩陰利用が多かったのは前期までのようだ。
これまで発掘した層のまだ下にも多くの遺物包含灰層があり、人骨もまだまだ出てくるようで、これから先の調査の進展が楽しみになった。
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