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写真�⊃群牢濱�
写真��ランチうどん
富士見市では、遺跡としては残っていないが、市内の柳瀬川流域の数多くの弥生時代の集落遺跡がある。その中で方形周溝墓などから鉄剣やガラス玉などが出土している。今回の企画展に関して同氏のHPには、
「市の南部を流れる柳瀬川沿いの台地上にある遺跡からは、弥生時代から古墳時代の住居跡や墓が見つかっています。
その中の北通遺跡（針ヶ谷）から、関東地方最大級の長さの鉄剣や、副葬品としてガラス玉などが見つかりました。
弥生時代の鉄剣は数も少なく、関東地方では出土数も限られているもので、当時の有力な者が持ち得たものでした。
今回の展示では、関東地方最大級の鉄剣や周辺地域の鉄剣や副葬品、そして市内の弥生文化を中心に紹介します。」
とある。残念なら他館からの出品が多いので撮影できないが、同市針ヶ谷の北通遺跡の周溝墓からは、発掘当時、関東最大、全国でも指折りの長さの長い鉄剣が出ている。講演をした講演を白岡市（埼玉東部）の学芸員の杉山和徳氏は、長鉄剣の全国分布を示し、それが日本海沿岸付近と長野〜群馬〜南関東を中心に広がっていることを示した。その製作地は、大陸か北部九州で日本海を通じて関東まで来ているらしい。また剣の長さと使われたと考えられる鹿角の剣把との関係で実用品とは考えにくいという。剣が長すぎてさやから抜きにくいのと、把手が鹿角の特性から柄が短くなり、剣が重すぎて持つことが難しいらしい。これは実用品でなく関東の首長の威信材のようだ。こうしたものが鳥取の最長の剣などを別として、関東に多いのは、関東の首長の好みがあるようだ。列島で銅鐸が巨大化して祭祀具になるのと似ているのか？
また長剣だけでなく、鉄剣全体を見ても同様の流れがあり、近畿にはほとんど出ないが関東には多くあるということで、関東では鉄剣を威信材や祭祀用にとして貴重なものとされたのだろう。
ガラス玉に関しても同様で、関東では大きなガラス玉が好まれたようだ。埼玉大学の中村大介氏は、講演の中で、弥生時代のガラス玉に関して、その種類別から、鉛バリウムガラス、カリガラス、高アルミナ・ソーダガラス、低アルミナソーダガラス、その中のインド・パシフィックビーズと呼ばれる独特の引き伸ばし技法によるカリガラス生産について解説し、さらに南海路交易、嶺南地域のビーズ生産と交易、ベトナムのガラス、東アジアのガラス小玉の交易を解説、その中の楽浪郡の交易網やその次の弁辰韓のガラス小玉流通、馬韓のガラス小玉交易などを説明、さらに倭国のガラス小玉の時期や地域による増減などを説明、大きな青いガラス釧で有名な北近畿、丹後半島の大風呂南や左坂墳墓群の青いガラス小玉のネックレスなどを示し、それらに対して関東のガラス玉の径が大きいことに言及。北部九州や朝鮮半島のガラス玉は２−３�个里茲Δ幣�さく粒のそろったガラス玉が多いのに対して、関東のガラス玉は５−７�个販海�大きく不ぞろいなものが多いこと。そこに関東の首長らの価値観が表れているようだ。関東に来るとなんでも大きくなる傾向にあるのか？そのために関東ではガラスを購入して独自に大粒のガラス玉を制作した可能性があるのは、埼玉県薬師堂東遺跡に残されたガラス玉製作鋳型などからわかるようだ。
こうしてみると関東地方は弥生時代の農耕社会化では後れを取ったものの、古墳時代を前にして独特の自己主張があり、けして近畿の政権に従うだけの地域ではなかった独自文化を持つ存在とわかる面白い展示と講演だった。
午前中の展示解説の会場をいったん後にして難波田氏館跡に立ち寄る前にうどん昼食をとり、館跡と資料館を見学し、再び午後の講演を聞きに水子貝塚資料館に戻った。途中、新河岸川を渡ったが、この川が、この川の少し下流に、弥生時代に数多くの遺跡を残した柳瀬川との合流点があるようだ。この地域の弥生時代は宮の台期に東海地方などから移民がやってきたらしい。
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