所属する考古サークルの読書会で縄文時代早期の箇所の報告をすることになったため、早期の遺跡や貝塚の多い房総半島を調べようと思い、千葉県立図書館を訪問する。
自宅で調べ物をしているうちに、詳しい発掘調査報告書などを見る必要があると考えたが、都内では国会図書館も都立図書館もコロナで制限が多くて現状ではなかなか使いにくく、大学の図書館もほとんどが学外者には使えないので、地元の県立図書館や博物館などの図書資料を見ることのできる場所を探す。
いろいろ検索してみると、千葉県立中央博物館ではないものが多く、県の埋蔵文化財センターの図書室は閉鎖中、千葉市埋文では図書資料室がなさそう。そこで中央図書館に行ってみることに。
下準備をして、予定より遅く自宅を出て11時半過ぎに本千葉駅に出る。パンなどを買って出たが、ご飯ものが食べたくなり、図書館に行く途中の洋食屋に立ち寄り、オムライスを食べる。安くてうまく正解だった。最近少し疲れ気味だったのでエネルギー補給で体を目覚めさせ、図書館へ。最初にお目当ての館山沖ノ島遺跡に関する千葉大学の報告書を見る。さらに縄文早期の遺物の出ている貝塚などの遺跡の報告書や千葉県史、船橋市史の通史編や考古資料編なども見ながら、必要個所をコピーしたり、今後の方針を考える。あっという間に時間がたち、4時半を過ぎたので、今日の作業を終了し、家路へと急いだ。
縄文早期は、現代よりも急激な温暖化の気候変動の中、海面上昇がなどの地形、生態系の変化の中で、定住化や土器使用の増加など様々な大きな変動があった時代。しかし地形や地質、植生など、南北に長く複雑な生態系を持つ列島環境の中で、そのプロセスがどのように起こったのか、わからないことが多い。特に「定住」という概念は、人類学でも民族学でも考古学でも明確な定義もなく、定住とはどのような内容を指すのか、明瞭な理解ができず、頭の中がこんがらがっている。
翻って、定住といってもでは現代のわれわれは「定住」しているのか?数年おきに引っ越す人もいれば、家のない人もいる。私なぞは頻繁に山歩きや遺跡歩き、博物館めぐりなどで日本中を駆け回っており、家を空けて日本中、世界中をかけむぐっている冒険家やビジネスマンも少なくないだろう。でも帰る家を持っていれば定住なのか?縄文早期の人々はどの程度同じ場所で生活していたのだろうか?夏と冬同じ場所で暮らしたのだろうか?場所により異なるのだろうか?疑問は尽きないーー
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日記
4月10日(土)千葉県中央図書館で房総半島の縄文早期の貝塚を調べる
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