![]() |
![]() |
![]() |
伊勢湾沿岸では、朝日遺跡に代表される弥生時代前期からの環濠集落や方形周硬墓などが見つかっているが、静岡県域では、天竜川周辺のエリアで土器棺墓などの再葬墓が見つかるものの登呂遺跡では墓域が見つかっていない。静岡市文化局の岡村渉氏は、同展示図録の解説で登呂遺跡の近くで発見された有東遺跡群の発掘調査で方形周溝墓などを検出し、有東遺跡は登呂遺跡の母村であるとしている。墓域は有東にあるが集落は有東衰退期には登呂にあり、登呂の衰退期には有東にあるという。展示では、天竜川周辺の掛川市エリアや静岡県域各地の弥生時代の遺跡の変遷や、伊勢湾、中部高地などとの関係を辿っている。
この展示のポイントのひとつは、墓制の変化だ。図録解説で明治大学の石川日出志氏は、縄文時代から弥生時代に至る墓制と社会の変化について論じている。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する