![]() |
![]() |
![]() |
余り時間がないので好文亭の裏辺りを散策、藤棚あたりからの眺めを楽しみ歴史館に向かう。つい1ー2週間前展示替えで企画展お休みの日に来てしまい今回再挑戦。香取の海を巡る古墳時代古代史に関心があり、その点その時期に関する展示がごく限られていたのが少し残念。古い時代は、資料が限られるので、また中世以降特に近世以降資料が激増するのでやむを得ないか?
撮影は残念ながら出来ずその代わり薄い図録が売られている。香取と鹿嶋を繋ぐものは香取海だが、古墳時代になり房総、関東周辺や東海地方から人の移動が目立つ時期で社会が大きく変わる時期だ。香取海周辺に有力者、豪族が出現し、古墳が多数造営された。この地域は、東京湾から大平洋、東北に抜ける古来からの交通の要衝で蘇我氏と関係の深かったと思われる印旛国造は、関東最古の龍角寺や、蘇我氏と同じく石造りの方墳を残した。この地域の川跡などから、船の安全航海のための祭祀具などが各地で見つかっている。鹿嶋も香取神宮この地域の支配と東北への進出拠点として大変重視されたようだ。
王権の東北進出せいさくと関わり深い「悪路王」などの面も奉納されていた。古墳祭祀では成田市南羽鳥正福寺1号墳出土のムササビや魚の埴輪が珍しい。ムササビは全国ではじめてのものらしい。展示はそのあと長さが2メートルを優に越える長刀や鏡などのお宝や鉄製盾、悪路王面と黒漆の入れ物その他中世から近世の文書、棟札がならび、鹿嶋の御船祭、香取の式年神幸祭、鹿嶋踊りなどと続く各時代の水運の船模型、神仏、板碑などのせきぞうぶつ、内紛で常陸小川に来た香取大宮司の物語や安政大地震後に流行ったなまず絵などは面白い当時の江戸庶民の世相を活写している。芭蕉や渡辺華山らの文人画家の残した作品など見所の多い展示だった。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する