6月6日(火)全仏オープンのシーズンになった。男子はフェデラーが引退し、ナダルもけがで欠場、誰が勝ち残るのか、予想が難しい大会となっている。さすがにアラカラス、ジョコビッチといった上位は無難に勝ち進んでいる。女子はシードダウンが続く中でシフィオンテク、サバレンカの1位2位は順当に準々決勝まで来ている。
男子ではそれ以外はズベレフ、チチパスは勝ち残り、ズベレフは西岡や第二シードのメドベージェフに勝った話題のエチェベリ―選手と、チチパスはアラカラスと激突だ。女子の準々決勝ではサバレンカはスビトリーナとー昨年10月の出産から復帰したスビトリーナ(そんなに早く復帰できるの?)がなんと準々決勝まで勝ち上がった。私が注目するのはパブリュチェンコワとムチョヴァの準々決勝。この二人も怪我でランキングを大きく落としたが復帰してベスト8まで勝ち上がった。この二人は技術もパワーもハイレベルで、特に今回のムチョバは技の切れがすごい。前日のアダットマイヤー(ブラジル)とスペインのトルモ選手の場合はただ芸なく打ち合っている感じだったが、この二人の戦いは秘術を尽くす感じで本当に面白く目を離せない感じ。そろそろ夕食の支度をしなければ、と台所に向かう。
夕食の支度をしているうちにあれよあれよという間にムチョバが第1セットをタイブレークの末取り、第二セットもリードして優勢だが、パブリュチェンコワも必死に食い下がる。パブリュチェンコワの力のこもったショットをムチョバがうまく鋭く返し互いに素晴らしい内容だったが、ムチョバの技が上回った。私にとっては互いの良いところが出て今シーズン1面白く好勝負だった。
次のサバレンカースビトリーナ戦もすごい好勝負。出産後わずか2か月で復帰したスビトリーナだが、これまで見たスビトリーナの中でも出色の出来に見えた。リードして第1セットを進めた。強打を打ち返してサバレンカのミスを誘うが、ブレークバックされて、急にスビトリーナの勢いが止まった。サバレンカの強打の嵐に力尽きた感じ。第2セットはどうなるか?もう一息頑張ってほしい!!
この勝者が好調ムチョバと準決勝を争うことになる。サバレンカの場合、ムチョバの技をサバレンカが封じることができるか?見ものだ。
ただサバレンカはベラルーシの選手でウクライナロシア戦争の影が大きく脅かしている。記者会見などその戦争への立場を問われ、ウクライナの選手は試合後も握手を拒否している。サバレンカに負けたスビトリーナも握手を拒否していた。選手にとってはつらい状況で、ロシアの男子選手の一部のように戦争反対を鮮明にできる選手もいるが、これはそう簡単でない問題。スポーツと政治を切り離すべきという考えもあるが、事はそう簡単でない。
また今回からWOWOW解説に引退した奈良くるみが出ている。奈良らしい優しい口調で、的確な解説をしており、いっぺんにファンになりそうだ。
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