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日記
６月１日(土)新橋旧石器研究会
昨夕神奈川県立地球博物館友の会の箱根火山火口と飛龍滝の黒曜石などの地質観察会が、朝まで続く雨で滑りやすいということで一旦中止の連絡が入ったので、午後から新橋のレンタルスペースで開催される旧石器の研究会に参加してみた。大学や博物館、埋蔵文化財センターの旧石器の専門家や学生らの集りで素人には、やや部外者的だがお世話になっている博物館の学芸員もいらしたので総会の途中から参加し、休憩を挟んで記念講演の相模野台地と武蔵野台地の旧石器の比較論を聴講した。武蔵野第７層から５層下と対応する相模野台地の層位出土いせきや石器集中部、出土石器数などを報告書などから集成し、比較を試みたものだが、層位の比較は困難で比較の方法に関しても補正や統計的な手法を取り入れる必要のあることなど会場からコメントや意見が寄せられた。発表者が埋蔵文化財センターを退職した方だったのでとりわけ火山灰層などが分厚い相模野では、古代や古墳時代、弥生、縄文時代と掘り進み旧石器時代層に至っても第五層あたりまでて石器が出てもその下を掘り進む予算がなく多くは調査対象になっていないので、報告書の数値だけで比較はできないこと、その下まで掘るには学術発掘調査が必要だが、それが容易でない日本の旧石器考古学の問題などが議論された。コロナがあけ、新しい体制による今後の活動に期待したい。
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