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赤土山や東大寺山古墳を含む東大寺山古墳群は、前期後半だが、櫟本駅東側一帯、東大寺山丘陵西側には、前期前半、最古の古墳である長寺１号墳があり、周辺には弥生時代からの集落も存在して、後の和爾氏とどのような関係があるのか注目される。解説では氏族の出現は六世紀以降、同氏が春日丘陵に移動し、「春日」氏を名乗って以降、同氏を中心に様々なグループが集まって和爾氏を形成したとしている。東大寺山古墳からは、中国後漢西暦180年代の中平年号を持つ銘文の入った金錯銘太刀が出土、ヤマト王権の外交政策に深く関わる集団とされる。また、先日橿原考古学研究所附属博物館でみた円照寺山古墳の短甲は、末永氏の甲冑研究の第一歩を記したが、これも東大寺山古墳群に属し、前期後半から武器武具の服装が増え、軍事部門と関係が深い集団と考えてよいか？
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