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実際展示を見て、さすがに50年の歴史のエッセンスを一挙に展示するだけあり、見どころが多く、素晴らしい展示だった。1万3千年に敬意を表したのか、あるいは弥生時代の遺跡がやや少ないのか、展示の4分の3は縄文時代で、土器、土偶、石器、動物の骨、丸木舟などの出土品別展示や、縄文時代のムラの暮らし(中期貝塚のムラ、後期のムラ祭祀など)、水辺の暮らしなどの(低湿地の雷下遺跡+高谷川低地遺跡、道免き谷津遺跡の集落の丸木舟、骨角器、水場遺構など)、貴重な出土品を見ることができた。
中期の土器では素晴らしい土器が多いが、特に大松遺跡出土の「焼町系」勝坂式土器の精緻な模様に感心、また土偶では早期の鴇崎(ときさき)貝塚の土版のような土偶破片が面白い。細かな文様が施され、全体はどのような形だったのか想像するのも楽しい。中期の顔面突起の顔も面白いものがある。
また中期の縄文貝塚ムラの項目で有吉南貝塚の箆状骨製品は、見た目には靴の中敷きのように見える不思議な骨製品‐―一体だれが何のために作ったのか?腰飾りだろうか?また水辺の縄文遺跡では雷下遺跡などの出土品が並び、これまで見たくとも見られなかった遺物をまとめてみることができてうれしかった。特に雷下と高谷低地遺跡の出土品、とりわけ大きな丸木舟を見ることができ、とても満足できる企画展だった。
写真を撮ってからスケッチを始めたが、旧石器のところのスケッチに時間をとられ、縄文土器の早期の撚糸文、沈線文、条痕文系土器あたりで時間が無くなり、土偶などを少しスケッチし始めたところでタイムアウト。
いったん館を後にして飛ノ台に向かった。
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