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写真��稲荷神社遺跡出土の漆塗土器など
写真⓷同、注口土器
はなまき縄文ムラの中期後半から後晩期
縄文中期の小瀬川�軌篝廚箸曚榮瓜�期の大地渡遺跡からは豪華な口縁部などの装飾を持つ土器が出土している。なかなか見事な造形だ。
同遺跡の土偶は完形で出土したものがあるのは貴重、裏を見てもこの土偶には文様は入っていない。顔だけのものの裏側には二重の輪郭線のようなものが見える。
中期から後期にかけての観音堂遺跡も土器が多く出土しているが、その中の深鉢は私好み、同時期の稲荷神社遺跡の出土品の中で漆塗り製品などの特殊な遺物が常設展示室の中の「期間展示コーナー」としてみることができた。なかなか見事なもので、また注口土器の展示では土器本体の展示とともに口の部分だけが多数並べられていた。この口の部分はよく見ると男性の「睾丸」が描かれているものもあり、祭祀と関係がある土器らしい。
4）観音堂遺跡（花巻市大迫町大迫）
中期後半から後期（4千年前〜３千年前）前半のムラ跡で稗貫川北岸台地上にある。南に上る台地の東西縁辺から南の先端部にかけて竪穴建物が馬蹄形に配置され、中央部は広場となっていた。建物群は南側で密集、重なり合い、ほとんどの建物には複式炉とよばれる石囲炉が作られていた。
後期初めには南側の建物密集地域は配石遺構と呼ばれる墓域に変化した。後期に入ると気候が冷涼化し、後期半ばには規模は半減した。後晩期には日常道具に加えて、精巧な作りの土器、土偶、岩偶、石棒、石刀などの祭りの道具や呪いグを盛んに制作、配石や立石は墓地や祭祀空間っだった。
5）立石遺跡と稲荷神社遺跡（ともに花巻市大迫町内川目）
は稗貫川（岳川）の東岸に立石遺跡、西岸に稲荷神社遺跡がある。
立石遺跡は旧内川目小学校周辺で、縄文後期から晩期（約３千年前〜2200年前）にわたる遺跡で竪穴建物、掘立柱建物、配石遺構が各所に分布、蹲踞（そんきょ）形土偶、耳・鼻の土製品をはじめ、土偶、土製品、石製品が出土、石剣・石刀などの未成品も見られ、祭祀用具の石製品を製作していた。
立石遺跡の配石遺構郡は当時の祭祀の中心地であったと推定される。
（「縄文ムラの人々」パンフレット資料より）
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