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その後、近くのタイ料理屋で夕食を食べ、テアトルエコーに向かう。先日、朝日ニュースターのニュースの深層で津田大介氏が紹介していたきたむらけんじ主催の東京フェスティバル（きたむら氏一人の劇団で俳優は皆ゲスト）の「泡」を見に行く。
部隊は福島原発事故で原発労働者や復興建設工事でにぎわう小名浜の歓楽街、風俗店。風俗嬢と店長、おかみさん、客の漁師、原発労働者、信用金庫の融資担当者、風俗嬢のヒモらが織りなす人間模様ーーそれぞれの「フクシマ」が語られていくーー。福島を出ていく人、残る人、それぞれの理由や思いがあり、しかし分断、分裂させられていくーー。最後は売れっ子の風俗嬢が子供とともにフクシマを出ていくことになるが、同棲相手の若い漁師が退職した信金マンの協力で、小名浜の漁港を復活させるネット販売の事業を始めるーー魚の放射能を一匹ずつ測って、安心を売る逆手を取った事業だーー
ーーこの喜劇はもともと、津田大介氏が番組の放送作家であったきたむら氏と一緒にフクシマを取材したときに「小名浜の風俗街がにぎわっているらしい」ということを聞きつけて取材したのがきっかけという。よくできた面白い芝居で、昨年上演したものの再演という。今月23日までで、まだ席は少しあるらしいので、ぜひ足を運ばれたし。
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