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当然、山に入るということは、クマさんの領域に入らせてもらうわけですから、食料の後片付けやニオイが漏れないようにするとか、自分の存在を予め知らせるといった配慮は当然必要だと思っています。私自身、何百回と東北の山を歩いてますが、遭遇したことは一度もありません。
ただ、今年はさすがに登山者とクマさんとの遭遇事案が多いこともあって、テン泊の場合のクマさんとの遭遇が危惧されてるところです。カムエクでの羆福岡大ワンダーフォーゲル部の映像(倍賞千恵子さんがナレーターをしているもの※)が目に焼き付いているというこもあり、他人事ではないと思ってしまいます。
それでも、山頂付近に幕営する場合は、人が多いし、アーバンベアではないということもあり、それほど危機感は持ってません。
一方、登山口近くのキャンプ場に幕営する場合は、昔はどうかわかりませんが、最近では幕営する人が少なく、里と山の中間山域でもあるので、怖い思いもあります。この場合、結局、運を天に任せるしかないのでしょうか。
そこで、テン泊(特に、登山口付近や山麓地域での幕営)の際、クマ対策って、皆さんどうしていらっしゃるのか、どんなことでもいいので、体験をお聞かせ頂けると助かります。
※1984年12月29日『日立テレビシティ ヒグマが襲った!秘境日高山脈にみる野生の恐怖』HBC・TBS共同制作
そもそも、人間の臭いがしたら寄ってこないと思っているので。
ただ、確かに登山口近くの方が、人間に慣れた熊が出てくる可能性が高いのかもしれません。
爆竹を鳴らせば、ここにいるよということも知らせられて、火薬の匂いで寄ってこないと聞いたことがありますが、そもそも里に出てくる熊は人間の近くに行くと餌があると思っている場合もありますよね。
そうなると無意味かもしれないし。
難しいですね。
「人間の臭いがしたら寄ってこないと思っている」というのは、さすがに藪の中のビバークを重ねているだけあって、達観してますね。私なんかは、いまだに笹が濃いところは、ただ歩いているだけでも緊張して、声出しまくりです。
東北の山は、栗駒や早池峰、鳥海など、登山口付近にキャンプ場がある山が多いのですが、ほぼ誰にも利用されていない様子で勿体ない気がします。かといって、登山口は人里にも近く、「人がいいものを持っている」と覚えている熊も多いと思うので、なかなか悩みどころです。皆さん、どうされている不思議でしたので、日記で質問してみました。
できる限り、食料(特に食べた後のもの)は密封し、においが外に出ないようにしていることくらいでしょうか (ビニール袋→ ziplockで密封 → 密封式アウトドア用ごみ入れ で三重に)。
参考にしたものは、https://yamap.com/magazine/17784 だったり、
羅臼のキャンプ場(行ったことはないですが)食べ物はテントの中に入れないということだったりです。
においが外に出ないようにする、ということから、私は安易にテントの中のザックの中にしまう、という発想でしたが、むしろそれは危険な行為なんですね。
「食べ物はテントの中に入れない」とても参考になりました。
さらに、ジュピタさんのご紹介くださったリンク先や知床関係のHPをみると、キャンプにおいて熊に遭遇しないための対策についてもかなり触れられてました。特に食料を厳重に保管して、臭いを出さないようにすること、そのうえで、食料や炊事場と自分たちの寝床と100メートル離して、出会い頭での遭遇リスクを減らすということも参照できました。
においの出るものをいかに厳重に保管し、それをさらに人と遠ざけておくというのはとても大事であることもわかりました。
熊と人間が遭遇してしまうことは、双方にとって不幸なことゆえ、山へ入らせてもらう私たちの努力が求められることも、なお一層理解することができました。
こんにちは。
普段 タケノコやドングリを食べている熊が 人の食べ物の味を覚えれば、犬より鋭い嗅覚で引き寄せられるのは自明です。
打つ手は無いでしょう。
出没情報のあるテン場は避けるしかないと 思っています。
麓ではないですが、ニペソツの単独テントでは、森林香けもの避け(唐辛子練り込み)を風上側15mに置いて寝ました。
効果の程は わかりませんけど・・・
出没情報があれば、確かに避けた方がいいですね。ただ、東北の場合は、程度はあるにしても、どこでも出没しているので、悩ましいですね。皆さんのコメントを拝見すると、やはり熊の臭覚に対して、私たちがもっと敏感になるべきであることがよくわかりました。
また、「森林香けもの避け」の存在も初めて知りました。教えてくださって、こちらも参考になりました。結局、こういうのって、どれか一つという特効薬を求めるのではなく、様々なものの、相乗効果を考えるべきなんでしょうね。
ジュピタさんのお話と被ります。
20年前にヨセミテでトレッキングをする機会がありまして、その時は、ベアキャニスターという丈夫な樹脂でできた円筒形の容器に食料をしまうというルールがあるエリアがありました。クマでは開けられない頑丈さです。また、テン場によっては食料をしまう金属製の箱が設置してあって、そこに食料を入れることになっていました。
これらは、残飯などの味を覚えてしまって、食料を狙ってやってくるクマが現に居るために講じられている処置で、実際、大きなテン場で夜にクマが現れて、のっしのっしと歩いて隣のパーティのザックを攫っていったのを目撃したことがあります。日本のクマはまだそこまで残飯慣れした状況では無いという認識です。
ということで、日本のテン場では何もしていないのですが、今後の予防措置のためにも、食料の管理はしっかりして、クマに変な癖を付けない方が良いと思っています。
Highlandさんやジュピタさんご指摘のことは、今回の日記のコメントを頂いて初めて知りました。いろいろと勉強になります。
海外では、もうだいぶ前から環境保全や野生動物との共生が進んでいるのですね。山に入る時の入山料やガイダンス聴講義務があったり、いろいろと進んでますよね。日本では、知床で観光客が羆に車から餌を与えたりする場面があったり、キャンプ場での残飯やゴミの惨状などを見るにつけ、何も対策をしないと熊に襲われる事件(熊に限りませんが)なども後を絶たないでしょうね。
登山者だけなく、観光客を含めて、例えば国立公園内での食料の扱いを海外のような措置をとるなど、そろそろ対策をとらなければならない時期なのかもしれません。
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