※あくまで、私見。そう思わない人は、それでいいと思う。
※単独行は、まったく推奨しないし、できれば、避けるべきだと思う。
「登山は、自己責任」とは、よく言うが、言うだけなら、本当に簡単だ。
だが、自己責任を感覚的に分かっている人は、少ないと思う。
では、自己責任の感覚とは？それは、「単独行で、厳しい条件を歩いてきた」人だけに分かる感覚だと思う。
たとえ、状況的に非常に厳しかったとしても、他に人がいるだけで、メンタル的にはかなり楽である。
これは、人間の脳の仕組みがそうなっているという話であり、誰にでも当てはまる。人間は、脳の仕組みに逆らうことはできない。
アルパインクライミングなど、難しい状況を登攀するのは、やりがいがあることだとは思うが、エイドクライミングという前提から、すでに自己責任の感覚とはかけ離れている。
（各自が自分の役割を果たすという意味の自己責任はあるが。）
他に本当に人がいない状況で、厳しい条件というのは、一番メンタル的につらい。
山岳会では、単独行禁止を謳うところも多いとは思うが、それでは、自己責任を感覚的に分かっている人がいなくなるという皮肉が成り立つ。
回数を重ねようが、高いレベルの山行を繰り返そうが、誰かがいる山行では、自己責任の感覚が分かることはない。
加えて言えば、本当の自然の味わいも感じることもできない。打田�０貉瓩痢峩墨世鮓世┐弌�単独行に向いていない人は登山に向いていないと思うんです。」 という言葉は、まさに核心をついている。
自己責任は、口先で語るものではないということだけは、登山者として理解しておくべきだろう。
ただ、「厳しい条件を経験する」とは言っても、それに対する準備はすべきである。
例えば、「自己責任で参加します。」と軽く言ってしまう人がいるが、技術、体力、装備が不十分だが、リスクだけは負うというのは、典型的な「無責任」なので、これは絶対避けるべきだと思う。
昔より情報が増えた現在、遭難者が増えているというのは、やはり無責任な登山者が増えているということなのだと思わざるを得ない。
