残菊や 友旅立ちて 秋深し

　突然の訃報でした。
山ノ神が受話器を取り、相手の名を復唱するや挨拶を中断し絶句しましたので、身体中に不吉な予感が走りました。
友人のスキー師匠 Oさんからの電話で、秘湯探訪会（TOR会）常任幹事の Aさんが亡くなった知らせでした。

前回の呑談会では元気で大いに呑み、饒舌に語っていた Aさんでした。
彼からの次回呑談会の日取りの相談電話を心待ちにしていた矢先の事でした。

Aさんが亡くなり、TOR会の生存メンバーは私を含めても僅か４名だけになりました。
大切な常任幹事役を失いましたので Oさんと私が相談し、追悼呑談会として Aさんの想い出多き居酒屋で一献奉げたいと思います。

この数日の間、懐かしい想い出に浸りながら悄然と過ごして居りました。
齢を重ねると気晴らしの機会も減り、辛く寂しい事ばかりが多くなります。
それでも気を取り直し、体調を見ながら独り散歩に出ると、沢山の見事な菊の花々を愛でる事ができました。
ふと〜 気が付けば、今や秋も酣でありました。ainakaren

＊「TOR会（秘湯探訪会）例会」 http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-20244