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歯槽骨が弱くなり、臼歯を一本抜かれてしまった。
医師に、総体に骨が弱くなっているから、歩行中に転倒しないよう注意されてしまった。
転倒時の骨折から、寝たきりになる老人が多いと脅かされた。
仕方なく暫らく散歩を程々に控え、用心することにした。
時には家で音楽三昧も好いだろう。
幸いパソコンを覚えたので、自分好みの音楽ソフトがネットから略１００パーセント入手できる。
久しぶりにファドの『暗い艀』を聴きたいと思い、原典のポルトガル語 Barco Negro と検索すると膨大な件数が抽出される。
多過ぎるので好みの歌手名 Amalia Rodrigues と AND にして絞り込んでも沢山抽出される。
https://www.youtube.com/results?search_query=barco+negro+amalia+rodrigues
若い時分から、スランプに陥り暗闇から一筋の光明を求める様な時に、ファドを聴いてきたような気がする。
今が、そうした環境と言う訳ではないのだが、好い音楽は何時聴いても好い。
ふと、試みに日本語で『暗い艀』と検索してみた。
少しは抽出されるが、数件のアマリア・ロドリゲスの他は日本の歌手である。
だが、その中に一件の掘り出し物を見つけた。
日本語で歌われた、それにしては実に巧い『暗い艀』である。
ちあき なおみ さんが突然引退した時に、本格的ファド歌手を目指していたことは知っていた。
だが、幻となった彼女のファドを聴くのは、これが初めてである。
『矢切の渡し』などの演歌からシャンソンまで元々歌唱力が優れていただけに、ファドも既に完成の域に近い。
因みに『矢切の渡し』は彼女の持ち歌であり、他の歌手は皆カバーなのである。
確かに彼女の歌う『矢切の渡し』は繊細な小節が効き、他の誰よりも巧かった。
例によって、『暗い艀』の日本語歌詞は原典歌詩とは別物である。
シャンソン同様に、正確に翻訳すれば早口言葉になり、歌える歌にならない。
あの突然の引退がなければ、原語で歌われる彼女のファドが堪能出来たであろう事を思うと、残念でならない。
この日本語ファドを大切に聴きたいが、権利関係はどのようになっているのか。
日本語で検索抽出した音楽ソフトは、権利関係者の要請で消されてしまう事が多いのが心配である。
越路 吹雪さんは夭折されて懐かしいひとになってしまったが、ちあき なおみ さんは突然の引退で懐かしいひとになった。
今、如何して居られるのか〜ふと、そう思った。ainakaren
＊『暗い艀』ちあき なおみ
＊Barco Negro Amalia Rodrigues
＊関連日記「エンゲルベルト・フンパーディンク」 http://www.yamareco.com/modules/diary/8042-detail-13713
アマリア・ロドリゲスの「バルコ・ネグロ」、とても好きな歌です。
ちあきなおみも、熱心なファンとは言えないものの、彼女が歌った「黄昏のビギン」などは好きなのですが、この歌を歌っていたとは知りませんでした。
暗い情念を感じさせるようなド迫力のアマリアとはちょっと違って、軽い感じ?の歌い方ですね。
映画『過去を持つ愛情』のアマリアの登場シーン＝オリジナルもyoutubeに上がっていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=HgkowHa2jZ4
kennさん、こんにちは。
コメント深謝です。
今年も宜しくお願いします。
映画の視点からのファドも、興味深いですね。
アマリア自身の、年齢による歌い方の変化にも興味深いものがあります。
ファドには小節回しの特徴に、演歌と共通点があるのかも知れませんね。
ファドも演歌も、情念と歌唱力が問われる世界ですね。
ちあき さんも軽い目ですが、ファドらしく歌っています。
録音バランスの、伴奏かぶり気味がやや気になりますが〜ren
こんにちは。
お身体が一日も早く快復されますよう心よりお祈り申し上げます。
ファドは恥ずかしながら初めて聴きました。
私事ですが、様々な理由から少々疲れ気味。
まさに「一筋の光明を得られた」ような想いがいたします。
深謝も深謝です。
ちあきなおみさんの「朝日楼」を聴いてから、
ことさら彼女の歌声に興味を抱くようになりました。
（演歌歌手とは思わなくなりました）
「始発…まで」は吉田旺氏が訳詞をされたのですね。
軽みの中にストーリー性と情感が込められていて、
ほうっと溜息が出ました。
パーカッションのみであのパフォーマンス…。
「待夢」というCD（廃盤）の中古を
買ってみようかと逡巡しているところです。
アマリア・ロドリゲスも凄いですが、
ちあきさんも素晴らしい…。
izackkarenさん、こんばんは。
コメント深謝です。
お心遣い有難うございます。
私も ちあき さんのファドは初めて聴きました。
難しい歌を歌いこなすのは歌唱力でしょうね。
ポピュラーに知られた歌にも歌い難い曲があり、そうした歌はあまりカバーする人がいませんね。
オリジナルが素晴らしいのにカバーする人のいない歌、誰かがカバーしても乗りが悪い歌ってありますね。
そうした歌を歌いこなすのが実力というのでしょうか。
我々には鼻歌でも、口ずさみでも真似もできない微妙な節回しの歌を極く自然に歌い切ってしまうのが巧い歌手ですね。
ちあき さんは、その一人でしたね。
完成した原典ファドを聴きたかった〜今や懐かしの歌い手です。
アマリアには持ち歌が多く、これもその一つ〜
https://www.youtube.com/watch?v=yAycagB9Tf8
* https://www.youtube.com/watch?v=zkIrlaNdG2Y Naomi
* https://www.youtube.com/watch?v=7s66FLIgRTY Amalia
こんにちは。
再度のコメントとなりますがお許しを。
ちあきさんの「霧笛」。
柔らかく包むような声、吐息にも似た声。
哀しみをぐっとこらえた女性が放つ色香。
絶望の果てに放つ甘い香。
同性ですが激しく胸を揺さぶられ、
繰り返し繰り返し聴いております。
ファド歌手としてのご活躍をもっと見たかった…。
これは我儘ですね（微笑）。
izackkarenさん、こんにちは。
コメント深謝です。
ちあき さんのこの歌も、巧いですねぇ〜。
伴奏ギターも、いいでしょう。
同アーチストの同曲が複数あるときには、スタジオ録音ソースが映像はありませんがライブに比べ演奏・録音とも一般的に質が高く出来が良い場合が多いです。
それ故、ピアニストのグレン・グールドは絶対にライブ演奏をしませんでしたね。
アマリアの『暗い艀』を複数聴き比べても、同じ傾向ですね。
それにしても、アマリアの実力は圧倒的で別格ですね。ren
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