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タイム・パフォーマンスのことらしい。コスト・パフォーマンスがコスパなのに対してタイム・パフォーマンスがタイパ。どういうことかというと、映像を1.5倍とか2倍速で観たり、音楽はワンコーラスくらいで次の曲に飛んだり。要は「時間」の節約ですね。
Z世代の人たちは、映画を2倍速で観るのが当たり前なんだそうです。新人類世代のわたしも録画したテレビ番組を1.3倍で観ることがあるけれど、音楽が入ってると違和感があります。2倍速ではなおさらかな?
タイパだと、音楽はサビの部分だけ聴くので、ギターソロはカットだとか。アンガス・ヤングは悲しむだろうなぁ。
Z世代はAC/DCなんか聴かないか。
私はZ世代では無いんですが、確かに解説動画などは1.5倍速で視聴していますね。
さすがに音楽は倍速ではありませんが、流行りの曲を並べるとそもそもでイントロが無いものが多くなってると感じます。(YOASOBIの夜を駆けるとか、Adoのうっせぇわや新時代とか、yamaの色彩とか)
最近は体験型コンテンツをサブスクリプションで提供することが流行って、値段の割にアクセスできるコンテンツが無限大になってしまいました。
YouTuberのサトマイさんという方の分析によると、「利用者にとっては体験すべきコンテンツが多すぎる」ので、「概要だけサクッと体験し、自分が気になる内容なら深掘りする」という形の方が、よりタイムパフォーマンスが良い、という事らしいです。
大変な変化だなぁと思いますが、口伝の時代から書物の時代、書物の時代から活版印刷の時代、活版印刷の時代からラジオの時代、さらにはテレビやウォークマンの時代と、過去にあった人間の生活を変えてしまうことが、まさしくネットによって起こっているんだな、と感じます。
なるほど、古市憲寿「10分で名著」みたいに短時間で概要がわかるものがウケるのですね。あの本は、興味が持てたら原著を読んでみたらという「入り口」みたいな本ですが。
X JAPANのむかしの曲は、たしかにイントロが長いなぁと感じます。「紅」なんて間奏も無茶苦茶長い。サビはいつやってくるのだ?という感じ。まぁ30年以上前の曲だからなぁ。
まさしくその本のように利用者は「概要だけ把握するだけか、踏み込むべきものか判断する」のと、提供者は「まずは興味を持ってもらう」ことを双方が目的としているようですね。
CDの時代は1枚1枚自分で買い求めていたので、利用者は「1つの曲を味わって楽しむ」というスタイルがあり、提供者も「1つの曲を長く楽しんでもらう」ことを意識していたんだと思います。
どうでもいいことですが、最近の傾向が続くとイントロクイズではなく、カラオケモードクイズが出て来そうですね。
山下達郎はサブスク解禁を一生しないと言い、コンサートも小さなホールばかりで(だからプラチナチケットになる)、ファンは曲をじっくりと聴くタイプの人ばかりです。アーティストのあり方も二極文化してますね。
イントロクイズよりも間奏クイズのほうが難しいかもしれません。間奏クイズなら昭和世代が強いかも。
メガヒットを飛ばした歌手もサブスクだと微々たる収入だと嘆いていましたし、アーティストには辛い時代になってしまったのかもしれませんね。
既にファンがいるアーティストは、既存のファンを大事にしてより良い体験を創り出していくのかなと思います。
間奏クイズは聞き込んでいる方に分があるので、ある世代までの曲は確かに昭和世代の方が有利かもしれませんね。(私もギリギリ昭和世代です笑)
大滝詠一、ZARDは2021年にサブスク解禁になりました。亡くなったアーティストだと新しい作品は基本的に出ないので、著作権者の判断となるのでしょうね。
イントロクイズは、以前はテレビで見た気がするけど、いまもどこかでやってるのかなぁ。
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