ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 117671
全員に公開
山滑走
槍・穂高・乗鞍

北穂高岳 北穂沢 スキー

2011年06月18日(土) 〜 2011年06月19日(日)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
31:15
距離
32.6km
登り
1,625m
下り
1,622m

コースタイム

6月18日(土)
0610 カッパ橋
0851 横尾
0952 本谷橋
1150 涸沢小屋2350m

6月19日(日)
0613 涸沢小屋2350m
0800 2700m
0850 2900m インゼル
0910 北穂 南峰北峰コル 3080m
0920 北穂山頂
0927 北穂高小屋
1006 北穂 南峰北峰コル 3080m 滑走開始
1023 涸沢小屋2350m
1145 本谷橋
1301 横尾
1350 徳沢
1515 カッパ橋
天候 18日 曇 のち 雨
19日 晴 一時 曇 のち 晴
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
上高地へはマイカー規制されていますので、バス/タクシーに乗り換えて行きます。
沢渡大橋〜上高地バスターミナル間の料金については下記
バス片道1200円(往復券は2000円)
タクシー片道4000円(備考:4人で相乗りすれば、一人1000円です)
バスの始発より、タクシーの一番乗車の方が、15分程早く到着できます
コース状況/
危険箇所等
◆登山ポスト
 上高地バスターミナルにあります
■山岳保険について
 上高地バスターミナルに短期間の山岳保険加入窓口があります。1週間分で1000円です。確認した所、アイゼン、ピッケル装備でも適用可との事。保険未加入の際はご利用されれば、と。

□危険箇所

◆上高地〜横尾
 特にない。距離が長い(11km)のでペース配分に気を付けよう
■横尾〜本谷橋
 特にない。本谷橋は掛かっている。ので夏道を歩く
■本谷橋〜Sガレ〜涸沢小屋
 ・本谷橋から少し夏道を登ると残雪がある。片斜面になっているためスリップに注意。
 ・標高2200m付近で、沢は雪で覆われている。ここからスキーシール歩行開始。これより下部は雪が割れているので危険です。
■涸沢小屋〜北穂高岳山頂(登り)
 ・小屋〜2500mまでは雪で覆われておりシール歩行可 
 ・2500m〜2700mは雪が溶けて夏道が出てる。そのまま夏道を登る。急な岩場もあるのでスキーブーツでの登りは注意が必要
 ・2700mからは夏道と別れ、アイゼンで沢内に入る。
 ・本来、残雪期は2900m付近にあるインゼルの中を登るが、この時期は雪が少なく(割れてたのかな?)インゼルをクライマーズライトから巻くように。この時斜度は50度ちかくあるので十分な注意を。インゼル付近からストックをやめてピッケルにする。
 ・インゼル上部から松濤岩までは然程急では無いが40度くらいのため最後迄注意が必要
 ・コル〜北穂北峰は、岩稜帯を歩くが危険は少ない。
■涸沢小屋〜北穂高岳山頂(滑り)
 ・上部は45度前後の為、注意が必要
 ・南稜脇のルンゼは急で狭いが雪が繋がっていた(6月19日現在)が、登りにオブザベーションできないルンゼの為、十分な注意が必要だし、シュルンドの可能性も視野に入れる必要がある。

予約できる山小屋
横尾山荘
定番のかっぱ橋。これから登ります
2011年06月18日 07:11撮影 by  GR Digital , RICOH
6/18 7:11
定番のかっぱ橋。これから登ります
屏風岩。天気下り坂。
2011年06月18日 10:17撮影 by  GR Digital , RICOH
6/18 10:17
屏風岩。天気下り坂。
雨の中、もう少し涸沢小屋
2011年06月18日 12:29撮影 by  GR Digital , RICOH
6/18 12:29
雨の中、もう少し涸沢小屋
ヘリ登場。事故があったので
2011年06月18日 14:15撮影 by  GR Digital , RICOH
6/18 14:15
ヘリ登場。事故があったので
涸沢小屋名物おでん!これも今回のテーマの一つ
2011年06月18日 14:57撮影 by  GR Digital , RICOH
6/18 14:57
涸沢小屋名物おでん!これも今回のテーマの一つ
少し雨脚が弱まるが、奥穂はまだガスの中
2011年06月18日 19:42撮影 by  GR Digital , RICOH
6/18 19:42
少し雨脚が弱まるが、奥穂はまだガスの中
2011年06月18日 20:12撮影 by  GR Digital , RICOH
6/18 20:12
星空見に外にでるもガスガス。。小屋の夜景です。
2011年06月18日 21:25撮影 by  GR Digital , RICOH
6/18 21:25
星空見に外にでるもガスガス。。小屋の夜景です。
モルゲンロートも雲の中
2011年06月19日 05:22撮影 by  GR Digital , RICOH
2
6/19 5:22
モルゲンロートも雲の中
奥穂は少しずつガスがとれてきた
2011年06月19日 05:29撮影 by  GR Digital , RICOH
2
6/19 5:29
奥穂は少しずつガスがとれてきた
さあ登ります。登り始め左手に涸沢岳とその左に奥穂高岳!
2011年06月19日 07:13撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 7:13
さあ登ります。登り始め左手に涸沢岳とその左に奥穂高岳!
標高2500m付近より前穂
2011年06月19日 07:47撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 7:47
標高2500m付近より前穂
北穂の南稜
2011年06月19日 09:01撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 9:01
北穂の南稜
北穂の東稜(ゴジラの背?)
2011年06月19日 09:01撮影 by  GR Digital , RICOH
1
6/19 9:01
北穂の東稜(ゴジラの背?)
インゼル。ここを右から巻きます。インゼルの間に見えるのが、松濤岩。ここを目指して登ります。
2011年06月19日 09:01撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 9:01
インゼル。ここを右から巻きます。インゼルの間に見えるのが、松濤岩。ここを目指して登ります。
お、常念坊が見えて着た
2011年06月19日 09:01撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 9:01
お、常念坊が見えて着た
松濤岩。
2011年06月19日 10:09撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 10:09
松濤岩。
漸く頂上!南峰は、、、やめました^^;
2011年06月19日 10:23撮影 by  GR Digital , RICOH
1
6/19 10:23
漸く頂上!南峰は、、、やめました^^;
小屋にて北穂ブレンドを頂く。美味しいです!
2011年06月19日 10:35撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 10:35
小屋にて北穂ブレンドを頂く。美味しいです!
ラストランいきます
2011年06月19日 11:06撮影 by  GR Digital , RICOH
2
6/19 11:06
ラストランいきます
2011年06月19日 11:06撮影 by  GR Digital , RICOH
3
6/19 11:06
2011年06月19日 11:08撮影 by  GR Digital , RICOH
1
6/19 11:08
最後は、あの真ん中のルンゼ滑って終了!ルンゼは幅5mくらい斜度40度前後。シュルンドは少しだけあった(6月19日現在)
2011年06月19日 11:18撮影 by  GR Digital , RICOH
1
6/19 11:18
最後は、あの真ん中のルンゼ滑って終了!ルンゼは幅5mくらい斜度40度前後。シュルンドは少しだけあった(6月19日現在)
2011年06月19日 11:18撮影 by  GR Digital , RICOH
1
6/19 11:18
北穂5・6コルも雪はバッチリ!
2011年06月19日 11:19撮影 by  GR Digital , RICOH
1
6/19 11:19
北穂5・6コルも雪はバッチリ!
お疲れちゃん。
2011年06月19日 11:23撮影 by  GR Digital , RICOH
1
6/19 11:23
お疲れちゃん。
横尾本谷も旬は過ぎたな
2011年06月19日 12:17撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 12:17
横尾本谷も旬は過ぎたな
本谷橋上部の夏道は、こんな感じに雪が残ってる箇所が多々
2011年06月19日 12:17撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 12:17
本谷橋上部の夏道は、こんな感じに雪が残ってる箇所が多々
2011年06月19日 12:40撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 12:40
2011年06月19日 13:01撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 13:01
何となくスイスの片田舎の風景っぽい☆
2011年06月19日 13:10撮影 by  GR Digital , RICOH
1
6/19 13:10
何となくスイスの片田舎の風景っぽい☆
2011年06月19日 13:10撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 13:10
真ん中に北穂が!あそこから滑ってきたと思うと感慨深い。
2011年06月19日 13:22撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 13:22
真ん中に北穂が!あそこから滑ってきたと思うと感慨深い。
ニリンソウの群集。旬は少し過ぎてた。
2011年06月19日 13:41撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 13:41
ニリンソウの群集。旬は少し過ぎてた。
徳沢園の中に初潜入
2011年06月19日 14:48撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 14:48
徳沢園の中に初潜入
重かった。
2011年06月19日 14:49撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 14:49
重かった。
定番の徳沢園のせせらぎ
2011年06月19日 15:01撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 15:01
定番の徳沢園のせせらぎ
明神もいつか滑りたいの〜
2011年06月19日 15:33撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 15:33
明神もいつか滑りたいの〜
定番のカッパ橋(終了)
2011年06月19日 16:17撮影 by  GR Digital , RICOH
6/19 16:17
定番のカッパ橋(終了)
撮影機器:

感想

今シーズンラストスキーはどこに行こうか、まったりなスキーも良いができれば自分の好きな山で〆めたいと考え、今回の北穂高岳3106mをチョイス。

久しぶりの上高地からの登山開始ですが、相変わらず上高地〜横尾間の横移動は大変><ま、分かりきってる事なんで黙々と歩きます。

9時前に横尾に到着したが、そのころには大分暑くなってきた。
風邪が治ってない為、ペースを落としてゆっくり歩きたいが昼前から雨の予報な為、チンタラ歩く訳にも行かず頑張って歩く。

本谷橋で喉を潤して休んでいると、ポツポツ・・ポツポツポツポツ・・・・・
っと、事で雨降り出しますTT 10時 雨降りは予報通りですね!素晴らしい。。。
クソ暑いのにウエア着込んで黙々歩きます。
本谷橋から涸沢まで夏道沿いに登りますが、Sガレまでの間は残雪も所々残る歩行となる。右足下がりの方斜面の為注意しないと。

Sガレからはほぼ雪で覆われており、スキーの僕はここで漸くシール歩行開始。
そして間もなく涸沢小屋着。

今日中に北穂小屋への登山も考えたが、一段と雨が強くなってきたので敢えなく断念〜
ラストなんで無理しません。

12時に到着しても周りはガスガスの為、展望も期待できずおでん食べてビール飲んで、少し晴れれば外でて景色観たり☆
残雪は大分汚れては居ますが、この時期のメリットは、人の少なさですね。今年は例年に比べ大分多いらしいがそれでも夏やGWの涸沢に比べればスキスキで快適

翌日4時前に起床し、モルゲンロート期待するも曇って見れず。

しばしくつろいで準備し、今日は北穂へ登頂&ライド
6時に涸沢小屋出発。
天気は薄曇りでボチボチ
登行ルートは前半夏道、後半沢内直登

ま、標高差800m程度なのでゆっくり行きましょう。

小屋からはシール歩行するも、直後の2500m地点で夏道が露出。シール歩行はここまで。
ここから夏道の急坂を板担いで登る。途中、スキーブーツでは嫌な岩場があるが大した事は無い。
夏道を2700mまで登ると、そこからは夏道を外れて沢内に入る。ここからアイゼン歩行。夏道は南稜方面にあるがこの時期は通行不可なので注意。
また、残雪期は2900m地点にあるインゼルを通過するが、この時期(6月19日)は、インゼルは通行不可(と、小屋で言ってた)の為、インゼルをクライマーズライトから巻く事に。巻く為には一度急斜面のトラバースをするが結構危険。また、インゼルの巻きが最も急で45度〜50度程度。雪もグサグサで一番の核心部でした。
無事インゼルを通過したら、あとは松濤岩目指して残り200m程登るとやがて北穂南峰と北峰のコルに到着。
スキーをデポして9時20分、涸沢を出て3時間ちょい、北峰に到着。
残念ながら8時半以降はガスガスで折角の北穂登頂も視界無し・・・残念無念。
今日は上高地まで下山する為、あまり時間は無いが北穂小屋にて北穂ブレンドを煎れてもらい晴を待つ。待つ待つ・・。

結局晴れず残念だが下山する事にしよう。
コルに戻り、シーズンラストの滑りをしましょう〜

上部は40度程の傾斜が続き、インゼル横でもう少し急になります。
スキーを履けば問題ないが、一応念のためピッケルをストックに固定して滑ります。

上部は縦溝も無く走る雪で快適です。
インゼル下部からは落石等でやや滑り辛いが問題無し。
途中、結構急(45度くらいかな)の短いルンゼを滑り涸沢小屋まで一度も板を脱がずに繋げれました。

ソロでクライム&ライドをした山を見上げると、感慨深いものに感じます。
このあともSガレ通過し2150m付近まで滑りそこから板ブーツ担いできた道をスニーカー履いて帰路に付きます。
本谷橋付近では、見事に北穂方面はバカっ晴!何とも僕らしいと言えば僕らしい・・

ま、しかたない。展望はまたの機会にとっときます。

13時に横尾到着。のこり上高地までは横移動11km。ゆっくり歩いても間に合うが何故か頑張って歩いて2時間15分で上高地着(途中、徳沢園で山菜うどんを休憩含)!結構無茶して歩いた為靴擦れしてしまったが、シーズンラストなんでもうなんでも良いです。

定番のカッパ橋で旅の〆として吊尾根を一枚撮ってバスに乗り帰りました。


シーズン最後に自分にとって思い出に残る山スキーができ、満足です。
漸く今シーズン板を片付ける覚悟ができました。

また来シーズンも宜しく御願いします。

以上

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2596人

コメント

情報ありがとうございました
具体的かつ詳細なヤマレコありがとうございました。北穂沢、確かに急ですね。。私は昨年6月2週目に雪が付いてる場所を下から上まで直登しましたが、結構怖かったです。。

今週末まで雪が持つかわかりませんが、天気がよかったら行ってみます。ありがとうございました。
2011/6/22 0:35
どういたしまして
5353Gさんは昨シーズン行かれてたんですね!今週、どこまで雪融けが進むか分かりませんが楽しんで来てください(*^^*)
2011/6/22 8:57
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら