立山三山縦走できました。

2017年09月13日(水) 〜 2017年09月14日(木)

• GPS: 30:04
• 距離: 15.0km
• 登り: 1,435m
• 下り: 1,430m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:58
• 休憩: 0:00
• 合計: 4:58

9:36 スタート地点
13:59 13:59 立山室堂山荘
14:15 14:15 みくりが池温泉
14:34 雷鳥荘

2日目

• 山行: 8:04
• 休憩: 3:19
• 合計: 11:23

4:18 雷鳥沢キャンプ場
4:23 4:32 浄土橋
6:41 7:16 剱御前小舎
8:03 8:17 別山南峰
8:24 8:26 別山北峰
8:36 8:42 別山南峰
10:00 10:11 真砂岳
11:12 11:29 富士ノ折立
11:48 12:28 大汝休憩所
12:32 12:41 立山
13:12 14:07 雄山
15:02 15:03 一の越山荘
15:41 室堂

天候

朝、夕はガス、日中は晴れで風強い

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駐車場は扇沢駅に近い方から第1、第2、第3、第4、無料市営駐車場があります。第1と第2駐車場は1,000円/12h、第3と第4駐車場は1,000円/24hとなっています。トイレは水洗ウォシュレットが第1駐車場にあります。綺麗でした。

コース状況／危険箇所等

特段の危険箇所はありませんでしたが、三山を行くなら雄山から別山へ回った方が楽かと思います。

その他周辺情報

大町温泉郷の「湯けむり屋敷　薬師の湯」に寄りました。
http://www2.plala.or.jp/yakushino-yu/
立山黒部アルペンルートの乗車券をフロントに示すと700円⇒500円に割り引きになります。

写真

9/13 7:08

前夜24時頃扇沢に到着し、考えた末第3駐車場に停めました。平日ということもあり、どの駐車場も十分に空いていました。

9/13 7:13

この日の始発は7時30分ですが、結構混んでいます。トロリーバスは始発は4台運行していました。

9/13 7:26

扇沢から室堂までのアルペンルートを結ぶ乗り物は登山客が多いのに対し、荷物を置けるスペースが十分にはありません。

9/13 7:51

トロリーバスの黒部ダム駅からケーブルカーに乗るにはダムの堤頂を歩きます。始発でしたが観光放水をやっていました。

9/13 8:09

ケーブルカーはすごい傾斜を上がっていくのですね。この後、ロープウェイ、もう一度トロリーバスと乗り継ぎます。さすがにこの時間は登山客ばかりなので室堂までお客さんは減りません。

9/13 9:00

室堂に到着しました。初めて来ました。初室堂です。ですが、周囲は曇っていて風もあり寒いです。
よく見るこの碑は駅から出て目の前にありました。

9/13 9:07

「立山」の碑の左手には水場があり、多くの人が汲んでいます。ウチらも水の補給をしていきます。お腹が空いたので朝食の残りのおにぎりを食すなどのんびり出発します。

9/13 9:42

のんびりしているうちにガスが取れて来ました。よく見る「室堂」の景色です。

9/13 9:43

今日は立山三山の1つ、浄土山へ向かいます。浄土山へ向かうにはこういった平坦な石畳を歩いて行きます。

9/13 10:18

浄土山方面へ向かっていくと最初は石畳の階段が始まります。蹴上げ高もちょうどよく整備されています。
段々暑くなってきます。

9/13 10:30

階段が終わると登山道っぽくなります。

9/13 10:39

大分上がったところで浄土山登山口と書かれた看板があります。

9/13 10:40

浄土山山頂はガスがかかっています。

9/13 10:46

そこそこガレています。

9/13 10:47

またガスがかかってきました。

9/13 11:16

結構な急登のところもあります。

9/13 11:19

こういう岩ごろごろ道は嫌いです。ですが、段々また晴れてきました。登山客はほとんどいませんね。

9/13 11:26

浄土山から見る雄山です。雄壮です。

9/13 11:28

浄土山山頂に到着。まずは第1峰です。軍人霊碑があり、風が強いので岩壁を風よけに休憩させてもらいます。

9/13 11:40

日露戦争に従軍した富山県人のための慰霊碑のようですね。

9/13 12:18

下山時には花の写真を撮りながらゆっくり下ります。ミヤマアキノキリンソウだと思います。

9/13 12:22

ヘビイチゴでしょうか。

9/13 12:28

ハクサンボウフウでしょうか。

9/13 12:33

うわーっ、墨のようなナメクジ。結構大きい。

9/13 12:34

ハクサントリカブトでしょうか。

9/13 12:41

チングルマですね。

9/13 12:43

ウサギギクでしょうか。

9/13 12:57

そうこうしているうちに下りてきました。今日の宿の雷鳥荘へ向かいます。

9/13 13:33

ミヤマリンドウでしょうか。

9/13 13:34

ヨツバシオガマでしょう。

9/13 13:37

これはなんでしょうね。小さくて綺麗でした。

9/13 13:40

ナナカマドの実は赤くなり始めています。

9/13 13:46

これもよく分かりませんでした。

9/13 13:54

室堂山荘と明日歩く稜線かなあと思いを馳せます。

9/13 14:09

ミドリガイケに映る立山、といきたいところだったのですが、湖面にさざ波が立っていて映りませんでした。

9/13 14:17

浄土山から雷鳥荘まで結構歩きます。ようやく地獄谷が見えてきました。

9/13 14:19

賽の河原と雷鳥荘。ここからぐるっと下りて登ってまた下りて逆S字に迂回しなければなりません。罰ゲームのようです。

9/13 14:34

ようやく今日のお宿に到着。

9/13 14:35

雷鳥荘の玄関から見える景色。多分明日歩く山並み。

9/13 14:45

雷鳥荘では早立ちをすることもあり、個室を取りました。綺麗な6畳間です。床暖房なのかな、とても部屋が暖かい。

9/13 14:45

浴衣とタオル、歯ブラシまでついています。もちろん清潔なシーツも。写真は撮れませんでしたが、お風呂もあります。沸かし湯の浴場と温泉の2つ。沸かし湯の浴場には、シャワーにリンスインシャンプーとボディソープがついた洗い場もあります。温泉は窓から山並みが見える白濁温泉です。湯加減も温すぎず暑すぎず、疲れを取るにはちょうど良かったです。

9/13 16:08

ロビー（ラウンジ）では、ハーゲンダッツのアイスもありました。湯上がりに頂きました。

9/13 16:09

ご飯前ですが、たこ焼きまでありました！

9/13 16:25

トイレは共同でしたが、とても清潔。水はレバーを回して自分で流すタイプです。右手が個室で、水洗+洋式+ウォシュレット+便座ウォーマー付き！

9/13 16:26

洗面所は清潔で、ここの水は天然水で飲料可です。ここで水を補給できますね。手を洗うための液体石けんも付いています。

9/13 17:50

夕方になるとまたガスが出てきて、素敵なアーベントロートも星空も鑑賞することはできませんでした。残念です。

9/13 18:20

18時から夕食です。ご飯、味噌汁お代わり自由。3杯もお代わりしてお腹いっぱいになりました。また、熱湯も補給させてもらえます。山専ボトルに詰めさせてもらいました。

9/13 19:21

布団はふかふか。というか部屋が暖かいので暑いくらい。明日早いので20時に就寝、ぐっすり眠れました。

9/14 2:35

2時に起床。朝食は弁当にしてもらい、今日の昼食にします。実際の朝ご飯は前日に購入してきたランチパックですが、パンパンに膨らんでいます。

9/14 2:52

喫煙所の窓の外にある温度計を見ると4度。結構冷え込んでいます。

9/14 4:01

出るモノが出ずに、色々右往左往して4時に出発。がんばるぞ！途中でお腹痛くなりませんように！お守りにストッパを飲みました。

9/14 4:24

ヘッデンで歩くのは赤岳以来。何だかドキドキして冒険気分です。でも、真っ暗の中、雷鳥沢の浄土沢徒渉は怖かった。

9/14 5:40

雷鳥坂を登っている最中に夜が明けてきました。ガスが厚く周囲は全く見えず。それどころか雨まで。モルゲンロートは無理でした。レインウェアを着たので暑いです。

9/14 6:11

時折何かの声が聞こえたりして。そう言えば、9月5日に雷鳥沢キャンプ場で熊の目撃情報があったという張り紙を見ましたが。

9/14 6:24

雷鳥坂は長いですが道としてはそれほど急登という感じがしませんでした。私には合っているのか登りやすい道でした。

9/14 6:27

ホシガラスの食べていた若いハイマツの実。雷鳥も食べに来ないかなあ。

9/14 6:37

早朝にガス、となれば雷鳥を期待せざるを得ません。が、見えるのはホシガラスのみ。

9/14 6:40

稜線に出ると風が強く、レインウェアを着ていて良かった。剣御前小舎が見えてきました。雷鳥はいませんでした。

9/14 6:46

気温を測ってみると6.9度でした。風は15m/sくらい吹いています。本当はここで弁当を食べる予定だったのですが、寒くてやめました。

9/14 6:47

小舎から見える別山。（実はもっと奥でした。）

9/14 6:49

テレビで見た剣御前小舎です。「剣」という文字が入っているだけで、ここまで来たか〜という感があります。

9/14 7:01

小舎で休んでいるうちにガスが取れて来ました。剱岳見えるかな？

9/14 7:23

見えました！何て雄壮な。全く登れる気がしません。どこをどう登るのだろう。

9/14 7:44

剱岳も見て満足したので、別山へ向かいます。別山山頂には小舎から見えたピークを越えた先にありました。下りてきた方が、ブロッケン現象が見られたと嬉しそうに声をかけてくれました。羨ましい。

9/14 7:52

別山山頂手前のコルから剱岳。

9/14 8:00

別山山頂です。これで今回の山行2ピーク目。しかし風が強くて寒いです。

9/14 8:11

まだまだ先が長いのでどうしようか迷ったのですが、やっぱり北峰にも行ってみることにしました。ザックはデポします。

9/14 8:26

北峰には特段何もありませんでしたが、剱岳が一番近くに見えました。この景色を見たくて別山を朝に登るコースにしたのです。一応3ピーク目。

9/14 8:51

南峰に戻り、次に目指すは真砂岳ですが、別山から一度一気に下りることになります。ちょっと険しい岩場もありました。

9/14 9:05

下りきると、真砂岳に向かう稜線が見られます。左手が内蔵助カールです。風がビュービュー強いです。測ってみたら20m/s前後ありました。お腹も空いたのですが、寒くて風を避けられる場所までお預け。行動食を食べてしのぎます。

9/14 9:52

真砂岳は山頂を迂回して縦走を続けるコースもあるのですが、やはりここは行かなければ！ということで山頂へ。今回の山行4ピーク目になります。

9/14 10:30

真砂岳から次なるピークの富士ノ折立への縦走路です。嫌な急登が見えます。疲労もあり、ここから大走りを通って下りてしまうことも考えましたが、ここで諦めたら後悔するよ？と相方に言われ、時間的にも最終バスには間に合うだろうと前に進むことに。

9/14 11:14

風で帽子が飛ばされそうになります。相方は何度か飛ばされていました。わに口クリップで留めていて無くしはしませんでしたが。この後

9/14 11:10

急登を何とか登りきると、、

9/14 11:25

富士ノ折立に登頂です。ここで5ピーク目。

9/14 11:27

実際の富士ノ折立は、左にある岩のてっぺんらしいのですが、危ないっぽいので、相方には何も言わずに「ここが富士ノ折立！」と言っときました。

9/14 11:27

この写真が富士ノ折立の先っぽになります。

9/14 11:28

富士ノ折立からは黒部湖が小さく見えました。

9/14 11:38

さて、次は大汝山です。もう別山から基本は全て登基調です。ルート選択間違えた。

9/14 11:57

それほど時間はかからず大汝休憩所に到着。ここまで来ると、なのか、時間的なものなのか分かりませんが、風も弱まってきました。

9/14 11:57

それでも疲労していたので、休憩所の中で弁当を食べてもいいですか？と小屋番に聞いたのですが、天気がいいから外で食べて下さい、と取り付く島もない感じで言われてしまいました。ダメなのは別にいいのですが、ちょっと言い方の感じが悪かった。

9/14 12:25

弁当を食べ終わり、大汝山の山頂に行こうとしたら、雷鳥が。人が結構すぐそばにいたのに誰も気づかない。相方も気づかず通り過ぎている。「雷鳥だよ、雷鳥」と声をかけると、みんな気づいてわらわらを撮影会になりました。

9/14 12:26

立山の雷鳥は逃げないってほんとですね。十分時間をくれたし、止まってくれたのでいいマニュアルフォーカスでも撮影できました。かわいかったです。

9/14 12:34

撮影に満足し、大汝山の山頂に到着です。これで6ピーク目になります。

9/14 12:36

大汝山の山頂からはもう少し大きく黒部湖と黒四ダムが見えました。

9/14 12:46

さあ、ラスボスの雄山に向かいます。一旦下りたあと基本登りですが、それほど凶悪な急登はありませんでした。ただ、疲れている。

9/14 13:14

そして雄山の社務所と山頂との間に飛び出ました。

9/14 13:24

山頂参拝するには、鳥居横で500円支払います。山頂の社には、橙色の袴を着た神主さんと神社の関係者の方と思しき女性が見えます。あそこでお祓いをしてくれるのかな。

9/14 13:28

山頂の社に階段を登って到着しました。神主さんがお祓いの前に写真を撮る人は撮って下さい、お祓い中は禁止です、と言うので、パシャパシャ撮影を。

9/14 13:28

社の横には、雄山山頂碑がありました。後で聞いた神主さんの話では、写真中央下の菱形っぽい大きな石が基点なんだそうです。そしてお祓い。祝詞もその後の神主さんのお話も興味深く、私としてもそうそうない厳かな気持になりました。

9/14 13:28

神社の関係者の方と思った人は、実は参拝者で、一人なので私たちが来るのを待たされていた方のようで。。待たせた挙げ句写真撮影でも時間を取らせてしまったことに気づきました。

9/14 13:43

三角点は、一等三角点で、山頂にではなく、社務所の奥にありました。

9/14 13:43

恒例の三角点タッチ。今回の山行最後の7ピーク目になりました。自分、よく頑張った。相方、タフだ。

9/14 14:05

雄山の社務所正面の山々。山座同定はまるでできません。社務所でお守りを購入。なんとカップラーメンまで売ってました。お湯も入れてくれるようです。

9/14 14:06

石碑の前で記念撮影。相方と二人で撮ってもらったらよかったか。

9/14 14:26

さて、帰りましょう。雄山からの下りは岩もありますが、ザレている部分も多くて滑りやすいです。三ノ越も休まずそのまま下ります。

9/14 14:35

一ノ越山荘が見えてきました。

9/14 14:39

岩場の下り部分は結構急です。最後だからこそ慎重に。

9/14 14:53

一気に下りました。疲れたなあ。一ノ越山荘です。少しだけ休みます。

9/14 15:19

休んでいたら、最終バスの時間が気になり、急いで下ります。一ノ越山荘から下は石畳の階段です。でも、疲れているからかペースが上がらない。

9/14 15:36

確か、最終は16時だったはず。時間を見ると15時30分を過ぎている。いそげいそげー。

9/14 15:38

ターミナルが見えてきました。15時40分前。間に合う！

9/14 15:42

ターミナルに到着しました。最終16時30分でした。
ふーっと安心し、相方とこの2日間の無事を祝って握手。お疲れさまでした！

撮影機器：

iPhone 6 Plus Apple

OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough オリンパス

FDR-X3000 SONY

OM-D E-M1 Mark II ボディ オリンパス

装備

個人装備

ザック スキンメッシュ長袖 ベースレイヤー（メリノスピン) 中間着（フード付ダウン) アウター(ソフトシェル) レインウェア タイツ(CW-X) サポーター ズボン 靴下*2 グラブ 防寒ゴム手 スパッツ ストーブ クッカー ガス ヘッドライト（+予備電池） ストック カメラ（+予備バッテリー） 三脚（pixievo） レリーズ（+電池） プロキャプチャー ピークデザインリーシュ ハイドレーション アクションカム（予備バッテリー） アクションカム用マウント（ショルダーハーネス用+モノポッド） サコッシュ ポーチ 下着（パンツ1+速乾Tシャツ1） 手ぬぐい 風呂用（速乾タオル+ゴシゴシ） 歯ブラシ 行動食（木の実+アミノバイタル*4） 昼食（フリーズドライ（白米2+カレー1+シチュー1） インスタントコーヒー カップ 皿 スプーン サバイバルナイフ 救急セット サングラス 温度計 防水スタッフバッグ 100均ジップロック5枚 ブルーシート トイレットペーパー 除菌ティッシュ iPhone iPhone用バッテリー（+ケーブル） 冷却スプレー 帰路用お風呂セット（下着上下+靴下+ズボン;車中置き）

備考

バラクラバを持って行ったのですが、あまりに冷たい風が強かったときには、鼻と耳が冷たくなってしまったので顔下半分だけ装着しました。

感想

ultrakabigon

天気がいいと思われる午前中に剱岳を見たい、ということで、別山からの周回の計画を建てたのですが、この2日間は朝天気が悪く、日中回復するといった傾向でした。コース的にも、雄山へ一気に登って、そこから緩やかにアップダウンしながら別山へ向かった方が比較的楽だと思いました。最後室堂ターミナルへの登り坂があったとしても。
今回の山行では、アーベントロート、星景写真、モルゲンロートの3つの目的は果たせず、また、天候もガス、雨、晴れと体験し、基本2日間とも強風に吹かれて参りました。でも、帰宅してこうして記録を作りながら思い返していると、やっぱり楽しかったなあ、と思います。