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Yamareco

記録ID: 128068
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳(北鎌〜東鎌ルート)

2011年08月12日(金) 〜 2011年08月15日(月)
情報量の目安: B
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
garumaa その他2人
GPS
79:15
距離
34.8km
登り
4,273m
下り
4,273m

コースタイム

12日: 中房温泉登山口(4:55)-合戦小屋(7:25)-燕山荘(8:32)-(12:05)大天井ヒュッテ(13:05)-貧乏沢分岐(13:27)-北鎌沢出合付近ビバークサイト(16:30)

13日: ビバークサイト(4:50)-二俣(5:10)-(7:30)北鎌沢のコル(7:45)-独標(10:50)-P12先のビバークサイト(13:55)-北鎌平直下尾根上ビバークサイト(14:30)

14日: ビバークサイト(4:50)-(7:07)槍ヶ岳山頂(7:20)-(7:48)肩の小屋(8:50)-ヒュッテ西岳(12:10)-貧乏沢入口(13:50)-大天井ヒュッテ(14:15)-大天荘テン場(15:08)

15日: 大天荘テン場(5:53)-大天井岳(6:03)-大天荘テン場(6:27)-燕山荘(8:54)-(9:20)燕岳(9:37)-燕山荘(9:54)-(10:24)合戦小屋(10:43)-中房温泉登山口(12:12)
天候 12日 晴れ(夜ぱらり雨)
13日 晴れ(夜ぱらり雨)
14日 晴れ
15日 晴れときどき曇り
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
バリルートですが、人気コースだけあって、ガイド用と思われる目印・ロープをはじめ、比較的明瞭な踏み跡あり。
とはいえ、トラップまがいの間違った明瞭な踏み跡もあるので、事前情報は必要。

以下、参考まで。
<貧乏沢>
・基本は沢下降。難しげなところには巻き道(左岸ばかり)あり。一部欠損している個所もあるので、沢からはずれないように歩きやすい個所を見つけるのがコツ。

<北鎌沢右俣>
・絶対に北鎌沢左俣と間違えないようにする。(左俣はキケン!)
・「迷ったら二俣を右へ」とトポしている情報があるようですが、これがトラップ。
基本は右俣の本流を追うこと。枝沢との分岐だったら、本流が左なら左へ。1:1だったら、右へ。

<北鎌尾根>
・ロープ使用おすすめポイントは3か所程度。クライミングに慣れた人ならロープ不要。数歩進んだ先のルーファイで「難しそう」と感じたら、それはルート外れ。行きすぎる前に戻ってもう一度周りを見ること。
・ピークの巻き(独標等)は西側が基本。
・最後のチムニーより上部部分はロープポイント。ここをもっと北に回り込むと、もうちょっと大岩が多くなりロープなしで問題ないルートがあるとのこと。
・テン場は20数か所あるとのこと。おすすめは北鎌平直下の尾根上。地面の状態が北鎌平より良いのと、「あとは槍への一撃を残すのみ」となるので。

<その他>
7Pほどと会いましたが、それを踏まえて。
・バリでは初級なのかもしれませんが、遭難件数から考えても、日帰りハイク装備や遅スタートはどうかなぁと思いました。(ソロの方を見て)
・落石対策にヘルメットを携行する知識があるなら、落石を起こさないような歩き方をこそ、事前に練習しておくべきではと思います。(ラク祭りのグループを見て)

感想

『孤高の人』を読み“北鎌”が特別な場所となった人は、私以外にも大勢いることと思います。
そんな遠い遠い存在の北鎌ですが、夏ならハイカーの私にも手が届くと聞き、地味に練習をし挑んだのが、今回の北鎌尾根です。

バリ慣れしている人ならルーファイ・登攀ともに難易度は高くないらしいのですが、なにせこちらはお気楽ハイカー。安易な気持ちで挑んだら怪我だけではすみません。
行程にゆとりをもたせることである程度の体力不足はカバーできますが、それでもゆずれなかった部分は以下。
・初日の行程はなんとしてでも北鎌沢出合まで。
・重量10〜15kgのザックを背負っての(難易度は低いとはいえ)登攀。

その他にも、テン泊縦走も雨の登攀も未経験だし、不安材料は多々ありましたが、好天・好メンバーに恵まれ、無事に終えることができました。

北鎌尾根だけなら十数時間の行程ですので、体力に合わせて日程を縮小することは可能です。ですが、もし日程にゆとりをもたすことができるなら、私たちが歩いた東鎌尾根を下山コースとすることを強くお薦めします。
理由は簡単、自分が歩いた北鎌尾根が一望できるから。
がんばって歩ききったあこがれの北鎌尾根。それを東側から一望したときの感激。
これはもう、筆舌に尽くしがたい!!

誰でも行けるルートとは思いませんが、夏期ならば、行きたい気持ちがあれば手の届くルートです。
が、くれぐれも事前の準備は入念に。

http://mtgm.blog13.fc2.com/blog-entry-220.html

<ゴミについて>
・北鎌尾根に捨て置かれたガスボンベなどのゴミ。
冬期登攀でやむを得ないケースもあったかもしれません。ですが、もしあえて残置したのなら、夏に回収に来るべきだと思います。
(といいつつ、これらのゴミを回収する体力のなかったワタシ。情けない。。。)
・表銀座でのティッシュの花。
2〜3時間歩けば小屋があるこのコースで、なんであれだけティッシュの花が咲いているのでしょう? 出モノ腫れモノ、思い通りにならないケースはあるでしょう。ですが、もしそうせざるをえないのならば、持ち帰るor投げ捨てないなどの処理をするべきではないでしょうか? 

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コメント

北鎌から帰ってきました
こんにちは姐さん

表銀座コースからの北鎌尾根いいっすね!
実は私も同じようなコースで下山したので気持ちは
同じでした。
あそこの沢をあぁ登っただとか、あの稜線を歩いた
だとか、喜作新道から見た眺めは最高だったので、
思いは一緒だったのだと思いました。
お互い楽しい夏の思い出ができて良かったですね。
しかし、尾根上のボンベは気が付きませんでした。
とんでもない話ですね。
2011/8/18 13:14
きたかま
garumaaさん、こんばんは

ふむふむ。にしかま、きたかま、ひがしかま、といろいろあるのですね。
ちーかま しか知りませんでしたw というのは冗談ですが凄いですね〜北鎌

しかし西穂〜奥穂といい、難所次々とクリアして素晴らしい夏になりましたね
2011/8/18 18:24
onsenさん、
お、onsenさんもこっちルートで下山でしたか!
いいよねー、このルート♪

ばかちんだから心配してたけど、膝もばっちりもったようだし、しっかり穂先も踏めたようだし、
onsenさんにも思い出深い北鎌になったね
次のチャレンジに向けて、また精進じゃ
2011/8/18 21:35
shira-gaさん、
shira-gaさんがあれこれチャレンジする気持ち、
ちょっぴりわかったような気がしないこともないです(笑) ←これマジ

ぜひぜひ、みなみかまルート作ってください
ちなみに、かにかまはマヨネーズとの相性ばっちりだよ
2011/8/18 21:39
スゲ〜〜×2
garumaaさん、こんにちは。

おっ!♪
またまた北ア征服?しに行ったんですね。

先日の白馬は、ね〜、とっても残念だったからね。

でもすごいね!
前に西穂高行ったときも「スゲ〜っ!」と思ったけど、
今回もまたさらにスゲ〜〜×2  

この山塊、私とちょうど行き違いだったのですね。
私は12日にここらを出ちゃいました〜
2011/8/19 11:33
garumaaさん、こんばんは。
凄いルートを歩かれましたね。

私ならキ○タマが縮み上がってしまいそうな場所です

へー、ビックリ平から下って行くんですねえ。
谷に伸びる踏み跡はこれでしたか。

ところで、
>絶対に北鎌沢左俣と間違えないようにする。(左俣はキケン!)
って、ルート図間違ってませんか?
線引きも適当なので(性格そのまま?)、本当にどちらだったのかは分からないですが、北鎌コルを通過しているとすれば、ルート図が間違っている様な気がします。
2011/8/19 21:26
北鎌っ。
garummaさんへ

加藤文太郎を知るものなら誰もが憧れる北鎌、いつかは行ってみたいのですが、実力的にはとてもとてもなので、レコで楽しませていただきました〜。
ブログのほうに詳細があるかなと覗いたら、肝心の登頂(day3)がまだでしたね〜。
次週に続くという感じでしょうか
2011/8/19 22:01
w-koboriさん、
すれ違いでしたねー

w-koboriさんのルート、今度やってみたいなぁ。
せっかくの縦走だから、抜けるようなルート取りしたいよね。
うふ、また真似しちゃうから、よろしくね♪
2011/8/19 22:30
MATSUさん、
MATSUくん、
さすがね、ワタシのルート図トラップにひっかからなかったなんて。
合格よ  ←何が?

いやー、コルどこかなーとか、出合とこかなーとか、1/25,000とにらめっこしてたんだけど、なんだー、ヤマレコ地図にちゃーんと目印あったんですね!あまりにズレズレで笑えませんっorz
んー、地図読み、全然だめじゃんー(ToT)
(ご指摘ありがとうございました♪)

んー、おまけに貧乏沢への分岐も、びっくり平よりはヒュッテ寄りのなんだよなぁ。
ここもまた、ちょぴっとルート図いじってみました(^^;)

さ、ワタシからの『合格』を手に入れたんだから、
ヘルメットとハーネスの埃をはらって、アルパインやりましょ
2011/8/19 22:34
nagagutuさん、
あこがれますよねー、北鎌♪

さすがに、文太郎のように甘納豆やらじゃこやらは持っていきませんでしたが、それでも感慨深いものはありました。

けど、登頂自体は感慨に浸るような状況ではなく(^^;)
やっぱり想いにひたるには、人気はほどほどが良いかと
2011/8/19 22:40
北鎌おめでとうございます
何度も読みましたが、日ごろのBCや外岩での訓練
の賜物でしょうね。tayukayuさんも奥穂西穂の次は北鎌でしたね。鑓の上にザイルかついで現れたときには皆から羨望のまなざしで見られたことでしょう。

私には無理そうなので、pag-mamaにでもいずれやってもらいましょう。
私はせいぜいアジサイの北鎌倉ハイクで。
2011/8/24 6:12
i_wata18さん、
奥穂西穂の後に北鎌っていうのは、理にかなっていると思います。
だけど、北鎌にいってみると、奥穂西穂が一般道ってどうよ???って、改めて思います。
鎖やらなにやらで、無理やり一般道にすることないのに・・・って。
ありのままの山を、自分の力量で登る方がいいのになぁ。

んもう、年寄りぶっちゃってぇー
日頃のバリ好き(M好き?)、隠さずに出しちゃいなさいっ
2011/8/24 22:47
プロフィール画像
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3/5
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技術レベル
2/5
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4/5
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燕〜常念の縦走
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
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