西穂高岳。極上の天気なれど日帰りできず小屋泊に
- GPS
- 07:16
- 距離
- 8.6km
- 上り
- 972m
- 下り
- 966m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 6:25
天候 | 17日:快晴。午後遅くに一時ガス。風は西穂にしては穏やか 18日:快晴。朝から風があった。稜線は強かったのでは? |
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過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7:40分ごろで三台目だった。5分ほど入り口で待つと駐車場に入れてくれた 日帰り専用ではあるが、日帰りできず小屋で1泊し、朝一番のロープウェイで下りてきたところ、係りの人に確認したらそのまま無料で出してくれた 駐車場に到着時はロープウェイ玄関前に3人だったが、準備をして向かうと階段の一番下まで列ができていた。その後、列はどんどん長くなった。8:40頃に入り口が開いた。9:00発の始発で西穂高口へ向かった。西穂高口の下りの最終は16:15分 http://shinhotaka-ropeway.jp/price/ 往復2900円。6kg以上の荷物は、荷物券往復600円 JAFかモンベルカードで割引。私は両方ともアパートに忘れてきた |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはロープウェイ山頂駅にある 西穂高口から西穂山荘: ロープウェイを下車した階から、あるいは3Fの食堂奥から登山道に出られる。4Fの展望台に寄られることをお奨めする。素晴らしい眺めだ。登山口から西穂山荘までは、トレースがある。万一ない場合は、70−80センチの竹さおに赤テープが巻いてあるものが挿してあるので、目印にして進む 西穂山荘から丸山: 冬山初心者でも歩けるコース。アイゼンを初めて履く人は、ハイマツの頭や岩にひっかけないよう、足をしっかり上にあげて歩くこと 丸山から独標: それなりに雪山を経験した人以外は、安易に独標を目指すべきではない。最後の登りと独標山頂からの下りにてこずり、滑落の危険が伴う 独標からピラミッドピーク: 独標まで登ってこられたら、ピラミッドピークまでも到達できる可能性は高い。尾根を進む際に遭遇する狭所、高所に対する適応ができないときは引き返すことが望ましい ピラミッドピークから西穂山頂: トラバースや急登(急斜面の下り)があるので、アイゼンやピッケルをしっかり使うこと。下りは不安な場合は、クライムダウンする(ピラミッドピークや独標の下りも同じ) この時期はトレースがしっかりついているケースが多いと思われるが、ない場合はルーファイに自信がなければ撤退するのだ適切。ガスや強風の際も潔く諦めた方がいい。岩と雪のミックス、岩の露出個所もあるので、慎重に通過する |
その他周辺情報 | コンビニ: ない。松本側jからは新島々までのコンビニで済ます。高山側からは丹生川村付近のコンビニで済ますこと 日帰り温泉: 露天風呂が多いが、せっけんやシャンプーは使えないところが多い。内風呂では使用可能。内風呂と露天風呂は別料金で、両方は入れないところが多い 風穴の館 水明館 佳留萱山荘 0578-89-2801 8:00〜20:00 大人800円 女性露天風呂、混浴露天風呂 室内大浴場 すべて源泉掛け流し http://www.karukaya.co.jp/ja-jp/open-air-hot-spring 深山荘 0578-89-2031 8:00〜17:00、18:00〜22:00(内風呂は9:30〜15:00) 大人700円 男女別内風呂、男女別露天風呂、混浴露天風呂 源泉掛け流し http://shinzansou.com/rotenburo/ 新穂高の湯 0578-89-2458 8:00〜21:00 入浴料=300円程度(清掃協力金) すべて源泉掛け流し 石けんの使用は不可 http://www.okuhida.or.jp/roten_catalog 神宝乃湯 9時30分〜15時30分 ロープウェイの中間駅にある 大人600円 源泉かけ流し 石鹸類の使用は不可 http://shinhotaka-ropeway.jp/info03/ |
写真
感想
この週は月曜(3/12)から木曜(3/15)まで晴れていた。高山の会社から見える乗鞍や穂高連峰、笠ケ岳を指をくわえて眺めていた。こういうときに山に行けない辛さ。金曜の午前はひどい雨。ところが土日は晴れ予報。ならばと西穂に出かけた
日帰りするつもりだった。元来登りがCTやっとなのだが、下りで時間を稼ぐタイプで、この日も下りで挽回してギリギリ最終ロープウェイに間に合う算段だった。しかしながら当日は足が思うように上がらない。心のどこかに折角の好天なのであくせくせず稜線歩きを思いっきり堪能しようという気持ちもあったのだろう
山頂に着いたのは14時。西穂山荘から3時間かかっている。この時点で日帰りは吹っ飛ぶ。こんな天気は滅多にない。初めての冬季の西穂でクリアな快晴。ビギナーズラックもいいところだ。さっさと気持ちを切り替え、のんびり下ることに。そう、この稜線は焦って下ると滑落する。特に足腰が弱ってきている私には危険極まりない
というわけで、緊張感を楽しみつつ眺望を楽しみながら下った。結果論だが、独標山頂でのんびりお湯をすすりながらスニッカーバーを食べていたあの20分が致命的だった。タラレバの話だが、あのまま真っ直ぐ小屋に降りてきていれば、30分で西穂高口まで下ってぎりぎり最終ロープウェイに間に合っていた
小屋は思いのほか人が多く、15人定員の部屋に10人だった。週末ならではとはいえ、冬季にこれだけ宿泊客がいれば、通年営業できる西穂山荘は赤岳鉱泉と並んで経営が比較的楽だろうなと思う
小屋泊は相変わらず鼾にやられる。10人中4人が鼾をかいていた。カルテットからソロになり、トリオになりとさまざまなバリエーションで、まるでJazzの即興のようだ。8時に寝床に入るも、結局12時を回るまで寝付けなかった。ふと物音に気付くと4時半だったので、多少は熟睡できたようだ
翌日は下るだけだったので、最終組の6時の朝食にし、その後レストハウスでコーヒーを飲みながら、図書コーナーから持ってきた2017年版の山岳写真集(タイトルを忘れた)を見ていた。構図や撮影設定条件などを参考にすべくページをめくっていると、隣のご夫婦の旦那さんが話しかけてきた
なんと、私が見ていた本を出版した全日本山岳写真協会の副理事長をされている方だった。私が見ていたのは2017年に作品を一般公募した写真集で、2018年も行うのでぜひ募集するよう勧められた。わざわざ山荘のカウンター付近に置いてあったパンフレットを取ってきていただいて、名刺とともに私に手渡してくださった
http://sangakusyashin.art.coocan.jp/
このご夫婦とは、帰りのロープウェイでも同じで、なんと日帰り温泉で立ち寄った深山荘の内風呂でも一緒になった(もちろん旦那さんだけ)。何とも奇遇な出会いにびっくり。デジイチをバカチョンのようにしか使っていない私は恥ずかしい限りだが、もう少しいろんな撮影に挑んでみたいと思った次第だ
さて今回の山行で悟った。これでは唐松岳も最終便には間に合わず、八方池山荘泊まりになりそうだ(あるいは前泊)。若い人のような行程で山に挑むのはそろそろやめるべきだな。自分の脚力をわきまえ、ゆとりの行動で計画し、年相応に山を楽しもう。だからといってチャレンジしないということではない。これからも挑み続けますよ
まずは今回の難ルートを無事に帰ってこれたことに感謝感謝
西穂、短いですがピリッとした緊張感が味わえ、大人気ですね。
こんな好天ならやはり写真撮ってゆっくりと景色を堪能したいものです。
それにしても小屋、贅沢な環境ですね
出会いが偶然過ぎて可笑しかったです。
応募されてみてはいかがですか?
焼岳の写真、粒ぞろいだと思います。
今年は白山ですか…金沢に山歩く知人がいるのですが、北陸観光兼ねて私も行ってみたいものです。
トムさん、コメありがとうございます
孤独との戦いのようなこの時期の三伏峠とはまるで対照的な西穂でした
文明の利器でひょいと上がり、そこからきれいにつけられたトレースを1時間ちょっとたどれば西穂山荘。テン泊も可能。その先は丸山、独標、ピラミッドピークと、初心者からレベルに応じてゴールを選択できるところがよいのと、冬季の穂高を間近に垣間見られる手頃さが受けるのでしょう
当日もあれだけ登山者がいて大渋滞かと心配したものの、独標、ピラミッドピークと進むにつれて人が減り、西穂山頂まで行ったのはわずかでした
赤岳や西穂のような繁華街を訪ねるのもたまにはいいかも・・です
素晴らしい天候の中、西穂での大展望を満喫されたのではないでしょうか。
私の時もそうでしたが、3月に入ると天候が安定して、登りやすくなりますね。
宿泊だと夕焼け、ご来光も楽しめて、いいですよね。
星空撮影の機会も増えそうですね。
eurekapapaさんの西穂レコに触発されてのこのこ出かけました
同じような健脚を持ち合わせないながら、私も日帰りはできると算段していましたが、山頂駅の展望台でのんびり写真を撮ったり、西穂山荘で30分もかけてアイゼンを装着して準備したのが、山頂への登頂の遅れにつながりました
でも、さっさと日帰りをあきらめた分、のんびり降りてくることが出来ましたし、誰もいない独標山頂で20分ものんびりと休憩しながら景色を満喫できました(笑)
後で考えると、独標を素通りしていたら最終便にぎりぎり間に合ってましたね。結果論ですが・・。それにしても、eurekapapaさんの高速歩行の凄さを改めて実感しました
冬季の西穂は私にはなかなか登りごたえがあり、スリリングさも味わえて、最初にして何ともラッキーで贅沢な山を堪能できました
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