白峰三山縦走 北岳〜間ノ岳〜農鳥岳 今度こそ農鳥岳まで行きたい!
- GPS
- 17:19
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 2,604m
- 下り
- 3,268m
コースタイム
- 山行
- 2:11
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 2:12
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:14
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
過去2回、荒天の為に敗退している白峰三山縦走、
今年の海の日三連休で三度目の挑戦です。
いつものように6:35八王子駅発の松本行普通列車で甲府駅へ、
広河原行のバス乗り場には既に大勢の登山者のザックが並んでいます。
遅れを取らないようにザックを並べて駅前のコンビニで買い出し。
この間にもどんどん増えて9時前には200人以上が並んだのではないかと思われます。
9:05発の広河原行は増便されて計4台来ました、
自分は3台目のバスに乗車出来ましたが、恐らく50人程度が乗車出来ずに
次のバスを待ったのではないかと思います。
広河原に到着してからも普段とは混み具合が違いました。
インフォメーションセンターのトイレは使用不可、
タクシー待機場脇の仮設トイレが使えます。
用を足してから白根御池に向けて出発、
先日の大雨の影響で大樺沢経由のルートが使えないとの事で、
普段よりも白根御池に向かう人が多いようです。
電車とバスで北岳に向かうと、初日はどうしても白根御池までしか辿り着けませんね。
まあ、初日はウォーミングアップって事で軽めの行程です。
周りのペースが速いので、自然とペースが上がりますね。
歩きだして10分ほどで右膝に痛みが・・
え?何で?どうも角度とか体重の掛け方でたまにピリっとくる感じ。
困ったなぁ、まだまだ縦走序の口なんだけど。
結局、この症状は縦走中は変わらず、たまにピリっとくる度に歩き方を意識して気を付けました。
13:50白根御池小屋に到着、こんな時間なのにテントサイトは多くのテントで埋まっています。
受付を済ませて早速設営場所を探します。
今回の山行ではドームシェルターを使う事にしました。
大きさは幅100cmのソロテントなので、割と狭い場所にも張る事ができます^^
小屋正面の芝生に張れそうな場所が有ったのでここに設営。
陽当りがよいシェルターの中は暑すぎて昼寝も出来ないので、
散歩を兼ねてテン場の偵察(笑)
エスパースとファイントラック多いなぁ。
夕方まで適当に時間をつぶし、16:30夕食にしました。
メニューはパックのおでんとカットステーキ、
初日の行程が軽めなので多少重たい物でも平気です、初日だけなら。
ステーキを焼きながら生ビールを頂く贅沢、
その後はおでんをつまみに日本酒を頂きました。
おでんを食べ終わったら次の日に備えて早めに寝ました。
21時過ぎに一度起きたら星空が綺麗だったので、少し写真なんか撮ったりしていました。
二日目、2時半頃に目が覚めたので準備して撤収、
出発は4:15なので予定より5分遅れかな。
まあ、5分程度の遅れなら草すべりを登る間に挽回できるでしょう。
5時頃に日が差してきました、
一気に気温が上がりだし、虫も増えてきました。
そこそこいいペースで登ったので、1時間半で小太郎の分岐到着、
ここからの稜線は絶景を楽しみながら歩いていきます。
肩の小屋到着が6時過ぎ、まだまだテントが結構残っています、
日の出に合わせて北岳のピークに出かける人が多いのかな。
7時前に北岳のピークに到着、やっぱりここも人が大勢いました。
小休止して写真を撮ったらすぐに出発、
あんまり遅くなると農鳥小屋でいい場所にシェルター張れないからね。
そして8時には北岳山荘に到着、なかなかいいペースです。
ここで小休止と給水、農鳥小屋の水場は遠いので、
北岳山荘で水を汲んで行く作戦です。
山荘を過ぎたところで雷鳥の親子を見かけました、
ケージで保護してる親子じゃないかな。
もっと見ていたかったけど先はまだ長いから歩きます。
給水で明らかにザックが重たくなった、
3Lはちょっと汲み過ぎだったかな(^^;
間ノ岳のピークに着く前にどうにもお腹が空いたので、
手前のピークで昼食にしました。
棒ラーメンを作って食べたので水500mlを消費、ちょっと軽くなったよ。
北岳〜間ノ岳の間は空身かアタックザックの人が多い、
北岳山荘に泊まって、朝のうちに間ノ岳ピストンして下山するんだろうな。
過去二回、そのパターンで間ノ岳ピストンしているので縦走装備で登るのは初めてです。
やっぱり縦走の装備だとそれなりにキツイです、間ノ岳まで長く感じました。
間ノ岳の先、農鳥小屋へ向かう道は初めてでしたが、結構な急こう配でした。
ザレ場の連続で歩き難いが、農鳥小屋を示すペンキがこれでもかってほど沢山有った。
視界が悪くてもこれだけマークが有れば安心して歩けそう。
油断していたら少し左足を捻ってしまった、大事には至らず。
間ノ岳からたっぷり400mくらい下ってやっと農鳥小屋に到着です。
小屋の北東側と南東側に二つのテン場が有ります、平らに均されて石で区切られて
とても整備の行き届いたテン場です。
南東側のサイトの方が小屋に近いのでこちらから埋まっていきます。
まだお昼前なので良い場所を選んで設営出来ました。
そうなんです、設営が終わってもまだお昼なんです。
標高2,800mのテン場は風が吹くと涼しいのですが、
陽当りがよいシェルターの中はやっぱり暑すぎて昼寝も出来ません。
白根御池のテン場と違って、虫がたくさん飛んでいるので落ち着いて休憩も出来ない・・・
で、結局ビール片手にその辺をふらふらと(笑)
早く日が暮れないかなぁ・・・
メッシュのインナーテントのみ張ってフライを掛けずに中で昼寝している人がいました、いいなぁ。
少しずつ雲で太陽が隠れる時間が増えてきました。
太陽が隠れている時はテントの中、また陽が当たりだすと暑くて外への繰り返しです。
外で座っていると虫がまとわりついて落ち着かないのでぶらぶらと歩く、みたいな。
15時半、少し早いけど夕食の準備を始めます。
今夜は米を炊いてレトルトカレーでカレーライスです。
標高が高い場所でご飯を炊くと芯が残りやすいと聞いていたので、
設営してすぐに水に浸しておきました。
4時間ほど浸したので十分かな?
それでは炊いてみましょう。
蓋の上に重り代わりにレトルトカレーを載せて
まずは中火でしばらく待ちます。
蓋がカタカタ動いて吹きこぼれそうになったところで
とろ火にして20分待ちます。
20分経ったら火を止めてそのまま少し蒸らして出来上がり。
上手く炊けました、芯も無く、焦げも無く絶好の炊き上がりでした。
バッチリ温まったレトルトカレーをかけてカレーライス、美味しく頂きました^^
食事の後は持ってきたウイスキーをチビチビ飲んで暗くなったので就寝です。
15時頃から雲が増えてきていたので、綺麗な星空は期待できないかも、と思っていたのですが、
ふと目を覚ました時に星が綺麗に見えていたのでまた星空撮影♪
やっぱりレンズキットの標準ズームより広角レンズの方がいいなぁ、持ってくればよかった。
翌朝は2時に目が覚めました、周囲もそろそろ起き出しているようで、
物音がしたりヘッデンで照らされたりで完全に起きてしまったのでちょっと予定前倒しで行きます。
朝食は昨日に続いて水戻しパスタ、何故か大失敗(^^;
粉っぽくって不味い、漬けている時間なのか?焦げないようにと弱火過ぎたのか?要検証です。
まだ真っ暗な中、何人かは既に農鳥岳へと向かっているようです。
3時20分、準備できたので出発、直ぐ後から学生の団体さんが付いてきます。
同じくらいのペースでしたが、西農鳥岳のピークを過ぎてからは姿を見なくなりました。
西農鳥岳を過ぎた辺りからは周囲も明るくなってきました、
ヘッデンの明かりを消して、夜明けの近づく中を農鳥岳へ向かいます。
農鳥岳ピーク手前は稜線の西側を巻きながら進むのですが、
ピークまで残り僅かのところで夜明けを迎えたようです、
右手に見える塩見岳が赤く染まりだしました。
程無く農鳥岳のピークに到着、雲海・富士山・御来光の絶景を楽しみながら小休止、
直ぐに先を急ぎます。
初日から続く右膝の違和感と二日目に捻った左足首と、
足の状態はイマイチだったので、ガクンとペースダウンする可能性も有ったので、
歩けるうちに進んでおきたいって思惑です。
農鳥岳から大門沢下降点への稜線はとても綺麗、
全く人の影もない中、左手に富士山を見ながら進む稜線は
今回のルートで一番のハイライトでした。
農鳥岳から30分ほどで大門沢下降点に到着、
鐘を鳴らして小休止、日も登ってきたのでこの先は暑くなると見込んでレイヤリング調整、
絶景の稜線に別れを告げて、大門沢激下りスタートです。
初っ端からロープ、使えるものはみんな使って行きます、
ハイマツの中をかき分けるように進みます、
草すべりもそうだったけどそれ以上に虫が多くて閉口。
ハイマツ帯が終わっても激下りはまだまだ続きます、
ひたすら続く激下りに心が折れかけたころ、やっと大門沢小屋に到着、
大門沢下降点から2時間10分の激闘でした。
小屋でコーラを頂き、小休止の後、再び奈良田を目指します。
幸いなことに足の不調は大事には至らなかったので、後は疲れた体にムチ打って進むだけです。
大門沢小屋から先は「激」が取れた普通の下りですが、
それでも奈良田まではまだ3時間の道程、先は長いです。
渡渉の橋は特に怖いところは無かったのですが、
自分で思っているより足が上がっていないようです、注意が必要でした。
吊り橋の先は工事の為に若干迂回、その先は1時間の林道歩きです。
奈良田第一発電所までは明らかに下り坂、その先は概ね平坦な道です。
発電所から先はリニアの工事?なのかダンプが盛んに行き交います。
11時過ぎ、やっと奈良田に到着、女帝の湯で汗を流し、風呂上がりにビール♪
食堂で天ぷらそばを頂いてバス停に向かいます。
バス停には既にザックの列、ザックで順番確保してからお風呂に行く方も多いようです。
しばらくして同じタイミングで出発した団体さんも到着、
ザックが一気に増えて40人分を超えました。
定刻の13時50分の前に臨時の増便が出たのでそれに乗り込み下部温泉駅まで。
下部温泉駅で待ち時間に駅前を探したけどビール売ってる自販機は無かった、残念。
下部温泉駅から特急で甲府駅へ、甲府駅では乗り換えの時間が少なく走って2番線へ。
既に入線している特急かいじ118号、新型のE353系です、ラッキー♪
連休最終日ですが、甲府駅始発なので自由席でも余裕で座れて快適な帰路でした。
ここから備忘録
レイヤリング
いつも通りの長袖ハーフジップシャツ
トレッキングパンツ
テン場で涼しい時にシェル追加
寝るときにジオラインアンダーLWのニーロングを追加
防寒用にジャケット持って行ったが着る機会は無かった。
飲料
初日はポカリ500ml
二日目は粉末ポカリで1回目の500mlで北岳山荘まで
2回目で農鳥小屋まで
1回目が濃かったので2回目は薄かった(^^;
三日目も粉末ポカリ
1回目で大門沢小屋まで、大門沢小屋でコーラ200ml
2回目で奈良田まで
全日程で普段より多めに飲むよう心掛けた、余っても仕方ないので。
普段よりも軽量化に努めた、新ザックのレヴィティ60を投入、
スリーピングマットはZライトのショート、このザックなら外付けせずに入った。
テントはドームシェルター、白根御池では随分と結露したので、
二泊目の農鳥小屋では換気全開で寝たらさほど結露しなかった。
グランドシートも使わず、代わりに100均の銀マットを地面に敷いた、この方がいくらか軽い。
シュラフはポリゴンネスト2×2(12度対応)をチョイス、
夏にアルプスで使うのに定番は6×4(0度対応)で、攻めるなら4×3(7度対応)と何処かの山道具屋で見かけたが、
今回は更に攻めて2×2にしてみたけど特に問題なかった。
一泊目の白根御池では12度くらいまで、
二泊目の農鳥小屋では10度くらいまで冷え込んだけどさほど寒さは感じなかった。
ヘッデンも軽量化狙いでイーライト新型を投入、
旧タイプよりかなり明るくなったけど夜間歩行には力不足を感じる、
農鳥小屋から西農鳥岳までは夜間歩行だったが、
豊富にペイントが有ったから問題なく歩けた。
夜間歩行の際は100ルーメン程度の明るさが欲しいかな。
これだけ軽量化に努めたので、初日ザック重量は13キロ。
初日は夕食でおでんとステーキ、日本酒が無くなり、二日目には12キロ程度。
北岳山荘で水を多めに汲んだのでここから農鳥小屋まで15キロ程度。
農鳥小屋で米、パスタ、レトルトカレーなど消費したので
最終日は11キロくらいかな。
食事
初日夕食はおでんとカットステーキ、ステーキは冷凍して保冷剤代わりの水500ml凍らせて持参、
14時の時点でまだ少し氷が残っていた。
二日目
朝食は水戻しパスタ、夜から水に漬けておいた。
昼食は棒ラーメン
夕食は米一合炊いてレトルトカレー
三日目
朝食は水戻しパスタ、夜から水に漬けておいたが失敗、粉っぽかった。
昼食は奈良田で食べた。
ガスはパワーガス110缶を持参して48g消費。
軽量化狙いでカメラのレンズを標準ズーム1本にしたけど、やっぱり広角が欲しかったな。
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