⭐快晴 薬師岳〜五色ヶ原〜室堂
- GPS
- 26:19
- 距離
- 34.1km
- 登り
- 3,551m
- 下り
- 2,445m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 8:16
- 山行
- 10:19
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 11:17
天候 | 快晴でしたが山の上も猛暑。紫外線が強かった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは新幹線。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし。 やはり7月中旬だからでしょう、残雪豊富でした。 |
その他周辺情報 | 五色が原テント場は、融雪のため半分ほどのスペースが水日出し状態。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
携帯トイレ
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感想
7/14
前回山形への夜行バスに比べ、乗り心地はかなり悪かった。独立シートでない事もあるが、それ以上に南アルプス畑薙のときもそうだったが小型バスは振動と騒音がひどく熟睡できない。目覚めたら登山口だったといった深い眠りにつけず、うとうとしている状態でバスは折立登山口に到着。3連休の初日とあって、手前の駐車場はすでに満車状態だ。
バスも全部で3号車まで連ねてきて、ここからはみな太郎平を目指すので最初はかなりの登山者が道を連ねてのぼりでしたが、次第にばらける。
日差しがじりじりと照りつけ、上りだしから汗がだらだらと滴り落ち、めがねのレンズが曇りだし、視界がきかずうっとしい。
2000m過ぎ当たりで早くも森林限界をこえ太郎平から薬師岳への稜線が見渡せるようになるが、ここから太郎平までが結構長い。なだらかな尾根ではあるが、この炎天下では紫外線の強さに閉口する。とは言え、下界に比べれば快適この上ないのであろう。
ところで、出発時に顔、首筋には日焼け止めを塗ったのだが、手にはぬらず、その上手袋もせずに初日は通したので、手だけが赤々と日焼けしてしまい、いま丁度皮がむけてきている。
ニッコウキスゲが太郎平までの草原に真夏の青空を背に丁度見ごろを迎え、またチングルマは下のほうではすでに枯れ穂となっていたのが、高度を上げるにつれ花数が増え最盛期を迎えていた。そして湿地にはところどころイワイチョウも見かけ、心地良い登りが太郎平小屋まで続く。
太郎平小屋にて薬師峠テント場の受付をすませ、行く手の薬師岳、そし右手には黒部五郎岳を眺めながら一下りするとテント場へ到着。43番の番号札だったので、たぶん本日43張目なのだろう。かろうじてフラットな場所にとりあえず設営し、だいぶ時間のあったので太郎山まで散歩に出かけた。素晴らしい天気ではあったが、その分紫外線もこのほか強かった。この日の行程はそれほどきつくはなく体力の消耗もなかったが、明日も同様の天気だとすると、この先思いやられる。
7/15
昨日同様この日も快晴で、朝から紫外線が容赦なく体に降り注ぐ。まずははじめから薬師岳への標高差600m強の登りとなる。出発してすぐに森林限界を超えると太陽の下に体をさらけ出すことになるが、朝方はそれほど気温も上がらず薬師岳までは眺望の良い尾根をゆっくりと頂上を目指す。薬師岳は位置的には来たアルプスの大多数の峰々を眺望できる位置にある。21歳で登ったので、37年ぶりの登頂となった。したがって、この当たりの山域には地理感が乏しく、北アルプスの殆どの峰々が眺望できているのは分かるが、山の名前はとなると極めて怪しくなる。それでも、槍穂稜線、乗鞍、御岳、剣、立山など特徴ある山々は判別がつくが、水晶、赤牛、祖母、祖父、鹿島槍、五竜となるととたんに怪しくなる。帰ってからカシバードで確認するしかない。遠望も良いが、間近に見える薬師岳カール圏谷群も雄大で素晴らしい。
薬師岳から北薬師岳を登り返すと、ここからはスゴ乗越までは700m強の下りとなる。薬師岳を過ぎると急激に登山者の数が減るが、スゴ乗越では、かなりの方々が休憩していた。
さて、スゴ乗越が本日の中間点を少し過ぎた当たりに相当するが、大変なのはここからのアップダウンの連続である。おまけに背後から直射日光を燦燦と浴びるのでなおさら体力の消耗が激しい。最低鞍部は標高2,200m以下となり、まず最初にスゴノ頭への標高差200m強の急登が待ち構える。さらにここを超えると次は、越中沢岳へのこれまた200m強への登りとなり、ここでかなり体力を消耗し、足も攣ってしまったため、亀のようにゆっくりと足を運ばざる得なかった。
かなり時間も経過しおり、また足の状態も芳しくなかったので、五色が原を目指して、下り始めた。
ここから、若干文章重複。
7/14
太郎平小屋でテント場の受付を済ませビールを調達、薬師峠テント場へと向かう。この道を通るのは21歳の時だから、すでに37年の年月が過ぎている。当時の事についてよく覚えている山もあれば全く覚えてない山もある。この山域については全く覚えていない。そのあたりの違いは苦労の度合いなのかもしれない。当時の体力であれば、このあたりの縦走は簡単だったのでろう。但し、今回は高山と言えども日差しが厳しく明日は結構体力的に堪えそうだ。テントを張ったのち、かなり時間があったので太郎山へ散策へ出かけた。登山口、そして太郎小屋、テント場での賑わいを考えると、静かな山稜、そして抜けるような青空、燦々と輝く太陽を浴びての散策は気分爽快です。
7/15
薬師峠から薬師岳までが今回の縦走では一番の標高差となるが、日差しが上がらないうちの登りで有り、ここは労せず頂上まで登りる事ができた。薬師岳は北アルプスのほぼ中央に位置するため、槍穂高〜後立山連峰〜立山劔と全山が見渡せ、好天も会いまみれすこぶる展望が良い。西の方角に見える山をてっきり御嶽かと思っていたが、これは白山だと側の登山者に教えられた。御嶽と乗鞍はほぼ重なるように見えている山のようだ。となると、中央アルプスが見えないのが不思議であるが、多分間違いないだろう。槍ヶ岳の横には富士山が遙か彼方に眺望できる。水晶、赤牛、祖母、祖父、雲の平も見えるが、このあたりの山はあまりこないので正直正確にはわからない、後立山連峰も少しはわかるが確信を持って断定はできない。行く手の立山、劔はさすがによくわかる。
さて、ここからスゴ乗越までほぼ同じ高低差を今度は降ることなる。北アルプスは森林限界が南アルプスに比べて低く、スゴ乗越でわずかに森林帯に入る程度である。そのため、稜線はいつも展望にすぐれ気分爽快なのだが、今回ばかりは日差しが強くかつ背後から照らされるので、かなり体力的にきつく厄介だ。そんな事も影響しているのであろうか、薬師岳を通過して縦走する登山者は激減する。多くは薬師岳往復のようだ。だから、薬師を通過すると北アルプスと言えども急に静かな山旅となる。賑わっていたのはスゴ乗越小屋くらいで、あとは頂上でもも多くて3パーティー程度だ。
ここから、スゴの頭、越中中沢、鳶山の3連続アップダウンは、体力的に厳しかった。時間帯、強烈な陽射し、そして急勾配、薬師を乗り越えてきた後の体にはボディーブローのように体力を奪っていった。スゴの頭まではなんとか順調であったが、越中沢岳途中で足が止まり、攣ってしまったが、なんとか頂上へと到達。ここからの下りで再び足が攣ったので、鞍部手前の景色のいい箇所で気分転換に一休み。ここまで来れば、五色ヶ原までは残り僅かなのですが、こう時は極力ゆっくりと一歩一歩を心がけ鳶山に到着。ここからの夕空に映える五色ヶ原はその日の苦労を忘れさせてくれるご褒美でした。
さて、五色ヶ原山荘でテント場の手続きをすると、まだ融雪の影響でテント場の数が限らられているとの事。到着してみるとなるほどテント場の半分は融雪水のため浸水状態。到着が遅かったのですが、多少岩がごつごつしているもののなんとかテント場を確保。こうして、朝5;00〜夕方16:30までの長い道のりが完了しました。ほんとうに疲れましたが、五色ヶ原テント場は素晴らしい場所なので、疲れも忘れさせて来れます。
7/16
最終日、前夜は結構夢を見たためかどうも熟睡できなかったようで、朝から眠たい。疲れた体にビールの飲み過ぎの影響かもしれない。
五色ヶ原の素晴らしを満喫するため、ショートカットをせずに山荘経由で縦走路へ出た。昨日より若干雲が広がり、獅子岳、鬼岳は流れる雲の中に隠れている時間が長い。薬師岳を振り返っても雲の中である。朝方はそんな雲の広がりで昨日までの強烈な日差しから解放されるかと思っていたが、ザラ峠を超え獅子岳を超えるあたりから雲が次第に晴れてきて、龍王岳に至るころにはかなり雲が除かれてしまい、昨日までと同様に太陽が燦々と照り出してきた。龍王岳を過ぎ、浄土山への登山道にはいるとそこは室堂からのハイカーが一杯となった。。残念ながら雲が広がり出し、劔は望むことができないが、この5月の連休に春スキーを楽しんだ立山から真砂、別山、大日の稜線は眺望しながら最後の下り坂を室堂へと向かった。この後、ミクリガ池温泉に足を伸ばし入浴、うまい生ビールで喉を潤し帰路へと無向かった。
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