黒部の源流を行く《折立〜黒部五郎岳〜雲の平》

2018年07月30日(月) 〜 2018年08月02日(木)

• GPS: 80:59
• 距離: 47.9km
• 登り: 3,702m
• 下り: 3,691m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:12
• 休憩: 0:24
• 合計: 4:36

6:49 折立
6:53 6:53 十三重之塔 慰霊碑
7:55 7:55 太郎坂(アラレちゃん)
8:32 8:36 青淵三角点(青淵山)
8:54 8:54 積雪深計測ポール
10:14 10:24 五光岩ベンチ
10:46 10:47 太郎兵衛平
11:16 11:25 太郎平小屋
11:25 宿泊地

2日目

• 山行: 7:30
• 休憩: 1:14
• 合計: 8:44

5:01 太郎山
6:47 6:47 神岡新道分岐
6:56 7:03 北ノ俣岳
7:45 7:45 赤木岳
8:36 8:48 中俣乗越
10:46 11:41 黒部五郎の肩
11:44 11:44 黒部五郎岳
13:45 黒部五郎小舎

3日目

• 山行: 9:01
• 休憩: 2:48
• 合計: 11:49

5:20 黒部五郎小舎
6:27 6:28 三俣蓮華岳巻道分岐
7:37 7:56 三俣山荘
9:23 9:43 鷲羽岳
10:28 10:32 ワリモ岳
10:50 10:50 ワリモ北分岐
11:50 13:35 水晶小屋
14:10 14:12 ワリモ北分岐
14:26 14:26 岩苔乗越
15:14 15:21 祖父岳
15:42 15:51 祖父岳分岐
16:31 16:32 スイス庭園
17:09 雲ノ平山荘

4日目

• 山行: 8:06
• 休憩: 1:29
• 合計: 9:35

6:11 奥日本庭園
8:07 8:35 薬師沢小屋
8:46 8:46 カベッケが原
9:41 9:56 第三徒渉点
10:20 10:20 第二徒渉点
10:26 10:29 第一徒渉点
11:45 12:19 太郎平小屋
12:40 12:40 太郎兵衛平
13:02 13:07 五光岩ベンチ
14:13 14:14 積雪深計測ポール
14:24 14:24 青淵三角点(青淵山)
15:06 15:06 太郎坂(アラレちゃん)
15:42 15:45 十三重之塔 慰霊碑
15:46 15:46 折立
15:46 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・アクセス-高槻11:00<高槻IC<名神<北陸<立山IC⇒有峰・折立Ⓟ
・駐車場-折立薬師岳登山口

コース状況／危険箇所等

・登山ポスト-太郎小屋
・有峰林道-有料道路、開門はAM6:00から
・コース状況
〈折立〜太郎平小屋〉危険個所なし
〈太郎平小屋〜黒部五郎岳小屋〉黒部五郎直下から肩まで急坂の上り。黒部五郎カールの下りは急坂のガレ場、滑り易い。
〈黒部五郎岳小屋〜雲の平〉危険個所なし
〈雲の平〜折立〉雲の平アラスカ公園〜薬師沢の急坂の下りは滑り易い。

その他周辺情報

・下山後の温泉・飲食-亀谷温泉

写真

8/3 10:14

7/30　1日目（折立〜太郎平小屋）
折立テン場の朝

7/30 5:56

折立テン場の朝

7/30 8:33

三角点にて、薬師岳

7/30 8:47

後方に槍の穂

7/30 8:52

白山、有峰湖

7/30 9:26

タテヤマリンドウ

7/30 9:27

7/30 9:33

リンドウ

7/30 10:14

薬師岳

7/30 10:29

ニッコウキスゲ

7/30 10:40

ミヤマリンドウ

8/3 10:53

ミヤマリンドウ

7/30 10:58

太郎平小屋への稜線

8/3 10:52

ヤマハハコ

8/3 10:54

7/30 18:40

太郎平小屋にて、水晶岳

7/30 18:52

太郎平小屋にて、沈む夕陽

8/3 11:07

7/31　二日目（太郎平小屋~黒部五郎岳~黒部五郎岳小屋）
朝露に濡れた チングルマ の果穂

7/31 5:24

イワイチョウ

8/3 11:08

富山の街は雲海 の下

8/3 11:12

遠方に笠ヶ岳

8/3 11:10

鍬崎山と雲海

8/3 11:18

チングルマ

8/3 11:21

北ノ俣岳山頂 に到着

8/3 11:25

北ノ俣岳山頂 にて

7/31 6:58

北ノ俣岳山頂 にて
笠ヶ岳

8/3 11:32

黒部五郎岳

8/3 11:34

薬師岳

7/31 7:20

乗鞍、御嶽山の噴煙

7/31 7:53

赤木岳

8/3 11:45

ミヤマリンドウ

8/3 11:46

トウヤクリンドウ

8/3 11:49

黒部五郎岳 に続く山道

7/31 10:06

北ノ俣岳

7/31 10:13

中俣の乗越

8/3 11:53

黒部五郎岳の肩にて休息、食事

8/3 11:56

黒部五郎岳山頂

8/3 12:00

狭い岩稜の黒部五郎岳山頂

8/3 12:12

黒部五郎岳山頂にて
薬師岳

7/31 11:13

黒部五郎岳山頂にて
赤牛岳

8/3 12:09

黒部五郎岳山頂にて
鷲羽岳、ワリモ岳 、水晶岳

8/3 12:14

コバイケイソウ

7/31 12:22

ベニバナイチゴ

7/31 12:26

ムシトリスミレ

7/31 12:48

黒部五郎岳カール

8/3 12:21

8/3 12:22

オタカラソウ

8/3 12:23

8/3 12:25

黒部五郎岳小屋が見えてきました

8/3 12:25

ハクサンフウロ

8/3 12:34

8/1　3日目（黒部五郎小屋〜雲の平）
朝の黒部五郎岳キャンプ場

8/3 12:27

朝陽に輝く黒部五郎岳

8/1 5:59

朝の笠ヶ岳

8/1 6:35

ヨツバシオガマ

8/1 7:06

三俣蓮華岳の先に槍ヶ岳

8/3 13:14

雪渓を行く

8/1 7:24

クルマユリ

8/3 13:21

三俣山荘

8/1 7:57

鷲羽岳

8/1 8:20

三俣蓮華岳

8/3 13:31

黒部五郎岳

8/1 9:22

鷲羽岳 山頂にて
水晶小屋に伸びる稜線

8/1 9:23

鷲羽岳 山頂にて
東鎌尾根

8/3 13:41

鷲羽岳 山頂にて
双六岳

8/3 13:42

鷲羽岳 山頂にて
鷲羽池

8/1 9:24

鷲羽岳 山頂にて
水晶岳

8/3 13:35

鷲羽岳 山頂にて

8/3 13:46

鷲羽岳 山頂にて
野口五郎岳〜烏帽子岳〜立山、剣岳

8/3 13:48

鷲羽岳 山頂にて
槍ヶ岳

8/3 13:50

イワギキョウ

8/3 13:52

ワリモ岳

8/3 13:54

槍ヶ岳〜大天井岳

8/1 10:37

タカネツメクサ

8/3 13:59

タカネツメクサ

8/3 14:06

水晶岳

8/3 14:19

野口五郎岳

8/3 14:21

水晶小屋にて
鷲羽岳

8/3 14:18

水晶小屋にて
赤牛岳

8/3 14:23

祖父岳山頂

8/3 14:24

祖父岳山頂

8/3 14:25

雲の平山荘

8/3 14:32

雲の平山荘にて
夕陽の笠ヶ岳

8/1 19:05

雲の平山荘にて
夕陽の三俣蓮華岳

8/1 19:06

雲の平山荘にて

8/2 5:22

8/2　4日目（雲の平〜薬師沢〜太郎〜折立）
雲の平山荘にて、朝の笠ヶ岳

8/2 5:52

薬師岳

8/2 5:56

日本庭園

8/3 14:44

薬師沢小屋

8/3 14:44

薬師沢

8/3 14:47

ゴゼンタチバナ

8/3 14:48

ニッコウキスゲ

8/3 14:48

モミジカラマツ

8/3 14:49

キヌガサソウ

8/3 14:50

8/3 14:52

ミヤマバイケイソウ

8/3 14:53

太郎平小屋

撮影機器：

OLYMPUS PEN Lite E-PL3 オリンパス

感想

mikimiki

黒部源流を巡る3度目の山旅を迎えました。
日程の都合で行けなかった黒部五郎岳の山頂を踏むことができ念願が成就しました。
この4日間は天候に恵まれましたが半面、炎暑との戦いでもありました。
例年に比べこの黒部源流周辺も温度が高く寝苦しい夜の連続でした。

山行1日目は折立から太郎平小屋までです。
緩やかな上りの登山道を北側に鍬崎山や剣岳、西側に有峰湖や白山を垣間見なら歩きます。花の最盛期は過ぎたようですがミヤマリンドウや小屋近くにはニッコウキスゲが咲いていました。
昼前に太郎平小屋に到着。3名は薬師岳に挑戦、残留組は小屋でゆっくり過ごしました。

山行2日目は初めてのコースです。
太郎平小屋から北ノ俣岳、赤木岳そして黒部五郎岳を目指します。
登山開始早々に朝露に濡れ輝くチングルマの果穂が出迎えてくれる。
富山県と岐阜県の県境尾根、飛騨山脈の大きな稜線を北ノ俣岳、赤木岳と緩やかな起伏を繰り返しながら歩きます。
黒部五郎岳山頂直下の中俣乗越から黒部五郎岳の肩までの標高差500mは急坂です。
黒部五郎岳の肩から山頂まではピストン。山頂は岩に覆われた狭い空間ですが眺望は最高。鷲羽岳、水晶岳、赤牛岳、薬師岳の大パノラマが展開し感動します。
黒部五郎岳の肩でゆっくり休息し黒部五郎岳小舎に向かいます。黒部五郎岳カールを包む北東稜線を暫く進み、急坂のカールを下ります。そこで見た黒部五郎岳カールは巨岩を積み上げた大天井のように聳え、谷は雪渓から溶け出した冷たい清流が小さな沢を造っています。その懐に抱かれるように母親と可愛い4匹の雛鳥の雷鳥を発見します。
黒部五郎岳から約2時間で黒部五郎岳小舎に到着、2日目の山行は終わる。

山行3日目は黒部五郎岳小舎から三俣山荘、鷲羽岳、水晶岳、祖父岳、雲の平までの長いコースです。
早朝、朝陽に輝く大カールの黒部五郎岳と清澄な青空に突き出た鋭鋒・笠ヶ岳が拡がっています。素晴らしい朝の出立です。
黒部五郎岳小舎から尾根まで標高差300mの坂道を登ること、約1時間で三俣蓮華岳巻き道分岐に到着します。巻き道を緩やかに下り、三俣蓮華岳直下の雪渓を渡るとテン場、三俣山荘に到着します。
山荘前で休息、水を補給し目の前に競り上がる鷲羽岳への急坂を登る。ガレ場から岩場に変わると間もなく山頂です。
山頂直下には青い水を湛えた鷲羽池、その背に槍ヶ岳と東鎌尾根の鋭鋒が拡がっている。時計回りに双六岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳、水晶岳そして裏銀座に続く野口五郎岳、烏帽子岳、立山連峰及び剣岳まで遠望できる。
鷲羽岳山頂に別れを惜しみつつ水晶岳に向かう。ワリモ岳北分岐でザックをデポし水晶小屋に向かう。水晶小屋で待機し4人は水晶岳に向かう。暫く悠久の時が流れ至福の時間を過ごす。黒部の源流の先に黒部湖が青く輝いている。
再び分岐に戻り岩苔乗越から祖父岳を通り雲の平に到着する。暑い長い1日となった。

4日目、山行最終日です。
早朝の出発です。雲ノ平は日本庭園やアラスカ公園といったお花畑が広がり木橋を歩いて進みます。最盛期に比べてお花の種類は少ないが、何故か緊張感が解れていく感覚です。
木橋が終わると薬師沢までゴロゴロ岩の急坂が連続します。薬師沢から、ゆっくり歩き昼前に太郎平に到着します。
ここは下る登山者と上る登山者が合流しごった返しています。
暫く休息し折立に向かいます。じりじり上昇する太陽を浴びながらの道は長く、体力を消耗させます。16時前に無事、折立に戻ることができました。
山仲間に支えられた楽しい黒部源流の4日間の山行となりました。