記録ID: 1557946
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
日程 | 2018年08月10日(金) ~ 2018年08月15日(水) |
---|---|
メンバー | |
天候 | 10:曇,11:曇後雨,12:晴後雨,13,14,15:曇後雨 |
アクセス |
利用交通機関
往路:
電車、
バス、
タクシー
8/9 大阪21:50-(阪急バス,5800円)-5:52富山6:20-(富山地鉄 折立直通バス,3500円)-8:20折立 移動: 8/15 高瀬ダム-(乗合タクシー,500円)-七倉山荘 ※高瀬ダムから、タクシー会社電話用に10円玉複数枚を準備しておくこと 復路: 8/16 七倉山荘8:55-(予約制乗合タクシー,1700円)-9:20信濃大町9:35-(JR,670円)-10:34松本15:00-(阪急バス,5310円)-20:45大阪 ※高速道路渋滞のため、大阪着は約1時間遅れた
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 1日目
- 山行
- 6時間55分
- 休憩
- 1時間15分
- 合計
- 8時間10分
- 2日目
- 山行
- 8時間36分
- 休憩
- 1時間21分
- 合計
- 9時間57分
- 3日目
- 山行
- 9時間15分
- 休憩
- 1時間58分
- 合計
- 11時間13分
- 4日目
- 山行
- 5時間59分
- 休憩
- 3時間45分
- 合計
- 9時間44分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | コース状況(要注意箇所): 竹村新道:標高差1400mの激下り。覚悟して望むこと。 |
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その他周辺情報 | テン場: 薬師峠キャンプ場 黒部五郎キャンプ場 雲ノ平キャンプ場 料金:1000円/泊 備考:・トイレ、水場有 湯俣温泉キャンプ場(晴嵐荘) 料金:1200円/泊(晴嵐荘での入浴料含む) 備考:・トイレ、水場有 七倉山荘キャンプ場 https://kiyomiya-yamaphoto.com/mountaineering/eboshidake http://www.webmarunaka.com/nanakura/access.html 料金(テント泊):1500円+消費税(温泉入浴付) 備考:・水洗トイレ、水道完備 ・乗合タクシー:JR信濃大町駅 ⇔ 七倉温泉1,700円 ※前日までに、七倉山荘[連絡先:0261-22-4006]に事前予約が必要 ※七倉山荘前発(①8:55,②9:55,③10:55)から選択 ・温泉入浴は18時まで(以降は、山荘宿泊者専用となる) 下山後の松本市内観光: 松本城 大人610円(行列60分+城内見学40〜60分) |
過去天気図(気象庁) |
2018年08月の天気図 [pdf] |
写真
感想/記録
by kickey
待ちに待った北アの長期縦走。今年は、折立から雲ノ平を目指します。
以下、道中記録です。
◆1日目 折立~太郎平小屋~薬師岳[ピストン]~薬師峠キャンプ場(テン泊)
大阪から、バスを乗り継ぎ、折立登山口に到着。準備を整えて歩き始めた。久しぶりにアラレちゃんに出会って嬉しくなった。樹林帯を抜けても、ガスが濃く見通しが無かったが、少しづつ晴れてきて、小休止した際、有峰湖が見下ろせた。しばらく進んで、太郎平小屋に到着。明日からは、天気が崩れる予報。ならば、今日前倒しで薬師岳に登っておこうと、予定を変更。薬師峠のテン場でテント設営後、空荷で薬師岳を目指して歩き始めた。
薬師はでかい。山頂は見えていても、なかなか近づかなかった。やっとのことで、山頂に到着。そこで湯を沸かし、コーヒーブレイク。ラッキーなことに、山頂からは意外と眺望があった。対岸の赤牛岳、さらに裏銀座の野口五郎岳の稜線が綺麗に見えた。薬師岳は、でっかいカールが魅力だと思った。ゆっくり休んで下山中に、雨がパラつく。カッパを来て慎重に下りた。所々にあるお花を、楽しみながら進んだ。テン場まで下りて、テントで休憩。初日からよく歩いた。夕食後、早めに就寝。
◆2日目 薬師峠キャンプ場~北ノ股岳~黒部五郎岳~黒部五郎キャンプ場(テン泊)
4時起床で、5時半にテン場を出発。今日は黒部五郎岳を目指す。ガッスガスの稜線をひたすら進む。展望も無く、結構長く感じた。途中、雷鳥さんの親子と遭遇。久々に出会う雷鳥は可愛かった。雛もだいぶ大きく成長していた。長い距離を歩いて、ようやく黒部五郎に取り付く。気合で登りきり、肩に到着。ザックを下ろして座り込んだ。ここでランチ休憩。コーヒーを入れ、展望を楽しんだ。それまでガッスガスだったけれど、太陽の光が差してきて、カールの中が綺麗に見える様になった。これはラッキー。
昼食後、山頂に移動。ここでも眺望を楽しむ。黒部五郎はカール地形が素晴らしい。しばらくすると、おっちゃんが登ってきた。年配だが元気なおっちゃんだった。大阪から来られていて、なんと御年76才。とっくに定年してても良い年だが、まだ働いているという。今の仕事を10年続けたので、さらに、また新しく仕事を始めようか?とめちゃくちゃ前向きなおっちゃんだった。いつでも、興味を持ったときが始めるとき、おっちゃんとお話させて頂いて、年は関係ないと痛感した。
おっちゃんの完全お手製の計画書を見せて頂く。写真入りで綺麗に作られてました。おっちゃんの貴重面な性格が分かります。黒部五郎の後は、槍にも登るという。いつまでも健康で病気もせず、人の世話になること無く、それなりに自分のやりたいことができるていることが理想の過ごし方だと思う。山で出会う年配の方は、例外なく、めちゃくちゃ元気。山は健康のバロメータ。おっちゃんと楽しくおしゃべりしながら、黒部五郎小屋まで下りた。おっちゃんは小屋泊まり、手作りの名刺(ヤリホの稜線バックのおっちゃんの写真入り)をもらって、そこで別れた。
テン場は、テントの数が多かったが、奥にまだスペースが有り、そこにテントを設営。明日は、ご来光狙いで黒部五郎岳に登り返す。身体を休めるために、早めに就寝した。
◆3日目 黒部五郎キャンプ場~黒部五郎岳[ピストン]~三股山荘~黒部源流~雲ノ平キャンプ場(テン泊)
テン場を2時に出発。周囲がガッスガスだったので、一瞬迷ったが、せっかくなので行くことにした。稜線コースを辿る。ヘッドライトの弱い光は遠くまでは届かない。開けた場所では、慎重にマーキングを探した。マーキングは短い間隔で丁寧に付けられており、迷う心配は無かった。ガッスガスでも、山頂を目指すのは、私くらいか?と思っていたが、カールコースを進む別の光が見えた。仲間がいると心強い。山頂には4時半頃到着。そこで夜明けを待った。明るくなったが、やっぱりガスが濃い。日の出はまったく駄目でした。登ってきた何人かと少しお話させて頂いた後、カールコースを下りた。
テン場に戻ると、昨日少しお話させて頂いた方が、出発の準備をされていた。私もテントを撤収し、一緒に小屋を出た。今日の目的地は雲ノ平だ。おっちゃんは愛知から来られていて、あと2年で定年を迎える。最近、山行き用にハイエースを買って、車中泊ができるようにベットを付けて、活用しているという。今回も折立まで、ハイエースでやってきたとのこと。山を歩いていると、車中泊できる用に改造した車で、登山を楽しんでおられる方に良く出会う。皆さん、お金をかけずに好きなことを続ける工夫をされていると感心する。
登山は、おっちゃんの持病(難病らしい)で股関節を悪くして、人工股関節を入れたところから始まったと聞いた。身体を鍛えるために山に登り始めたのがきっかけで、はまったらしい。きっついリハビリを乗り越えて、なんとか以前の状態まで戻したらしい。ランニングも日に10kmほど走っているという。人工関節は15年ほど持つらしい。(摩耗してしまうため、いつかは変えなければならない)。おっちゃんは、体力のある60台前半で、早めに入れ替えて、更にリハビリして、ずっと山を続けたいと仰っていました。おっちゃん、応援するよ。いつまでも大好きな山で遊べると良いね。
雲ノ平のテン場で、テント設営後、小屋でビールを買い出しし、おっちゃんと飲んだ。一日中歩いて、身体が究極に疲れているので、ビールロング缶1本でも、ぐるぐる回る。ほろ酔い気分でテン場に戻った。隣接には、タープテントが2つ張ってあった。黒部源流からの急登を登りきった第1雪田付近で休憩中に、周囲に咲く「ミヤマリンドウ」のお花の名前を教えてあげた、若い4人組パーティだった。タープテントはバスタブ構造が無く、私のテントからも中のシュラフが丸見えだった。(雲ノ平のテン場が、こんなにガレているとは知らず、こうなったとのこと)。「めちゃ強気のUL装備だけれど、雨に対して大丈夫か?」と一抹の不安を抱きつつ、夜を迎えることに成る。
さて、晩ご飯を食べていると、雨が振り始め、各々のテントの中に戻った。夜になると、更に雨脚が強まり、ザーザー振りの雨となった。隣接テントから悲痛な叫びが聞こえてくる。「◯◯くん、助けてー!怖いよー。」って、何度も叫び声が聞こえる。本当に、大丈夫か?私も何かお役に立てないかと、持参した傘を準備して、しばし待機していた。
翌朝、「ダクトテープとか持っているけど、使ってもらっていいよ?」と、彼らと話してみると、「自分もダクトテープは持ってます」と言い、フライ代わりに傘を駆使して、なんとか耐え凌いだ、とのこと。昨晩の叫び声を自分で録音していて、ゲラゲラ笑っていました。大雨も仲間と楽しく乗り越える、なかなか逞しい人達でした。
夜12頃、起きてトイレに出た。雨は止んでおり、満点の星空が広がっていた。明日はようやく晴れるのか?期待してテントに戻った。
◆4日目 雲ノ平キャンプ場~高天原温泉[ピストン]~雲ノ平キャンプ場(テン泊)
朝早く起きて、外を見た。今日もやっぱりガスが濃い。ちょっと期待はずれだった。朝食を食べて、出発の準備を進める。今日は高天原温泉ピストンの予定。温泉に入れるので、雨でも行くつもりだが、晴れるのに越したことはない。おっちゃんは、今日は、太郎平小屋までの移動とのことで、まだお休みされていました。隣接タープテントの若者に声をかけて、出発。コロナ観測所で、下(高天原温泉小屋)から上がってきた方と出会う。めちゃ早いので、聞くと3時半頃出発して、ナイトハイクで登ってきたとのこと。皆さん、頑張りますね。ここまで3時間か?結構あるんだなぁ。
奥スイス庭園(といっても、今日は、水晶岳はガスの中で展望無し)に咲くお花を楽しみながら進んだ。高天原峠からは、はしごも連続する、激下りの道が続く。転ばぬ様に慎重に進む。長い距離を下りて疲れた。木道が出て来て渡渉すれば、小屋までは、近かった。小屋で一服させて頂く。その後、まずは、夢の平、竜昌池に向かう。竜昌池の辺りで、コーヒーブレイクを取り、ゆっくりと時間を過ごした。夢ノ平には、一輪だけニッコウキスゲが咲き残っていた。ちょっと得した気分。
さあ、次はお待ちかねの温泉へ。服を脱いて、開放感溢れる野天のお風呂に入る。やっぱりお風呂は最高!小さな湯船に、4人でゆっくり入って、身体を温めた。隣のお兄さんは、やはり雲ノ平からピストンとのことでした。お兄さんは、石川県在住で、冬はバックカントリースキーもやっているらしい。今年も、白山のヒルバオ雪渓等を滑りにいったとのこと。皆さん、いろんな楽しみ方を知っていますね。山の楽しみ方は人それぞれ。それがまた面白い。
高天原小屋に戻り、雨宿りして強い雨をやり過ごしてから歩き始める。温泉の硫黄の匂いを振りまきながら、登り返す。雲ノ平小屋まで戻り、高山植物の本等を読む。乾燥室に濡れた服を干していたが、ヒーターのパワーが弱く、1時間ではぜんぜん乾かず、そのままテン場に戻った。(いつもの様に、濡れた服は、夜に体温で乾かす)
隣接スペースでは、若いお兄ちゃんが、でかいテントを張っている最中でした。ソロなのに、何故か4人用テントを使っている。聞けば、「大学の4回生で、ワンゲル部で引退したが1年振りに縦走に来た。今回は、部の4人用テントを借りてきた。立山から入り、1日目剣沢、2日目五色ヶ原、3日目薬師峠で、今日で4日目。ずっと天気が悪く。劔も薬師も山頂はガッスガスで展望は無かった」とのことでした。ご愁傷様です。ビショビショのテントの立ち上げを手伝った。更に、4人用テントは寒いらしい。うむ、確かに1人用テントは自分の体温でテントは温かい。人も立派な熱源なんですね。
明日はいよいよ竹村新道を下る。ここまでで長距離を歩いて、両足の足の皮がズルムケ。状態が悪いが大丈夫か?すでに絆創膏もテーピングももう使い切ってしまった。なんとか歩ききることを願って床に就いた。
◆5日目 雲ノ平キャンプ場~祖父岳~水晶小屋~水晶岳[ピストン]~真砂岳分岐~(竹村新道)~清嵐荘キャンプ場(テン泊)
日の出とともに、歩き始めた。祖父岳山頂で、大展望を満喫。周囲が丸見え、槍穂高、黒部五郎、薬師、赤牛、水晶、三俣蓮華、笠が一望できた。すっげー。至福の時間を過ごした。水晶小屋まで移動し、そこでザックをデポ。大好きな水晶岳をピストンする。水晶岳山頂では、残念ながらガスがかかっていたが、赤牛岳は綺麗に見えていた。水晶小屋に戻り、まだ9時前だが、力汁は食べれるか聞いてみると、OKとのこと。ラッキー。力汁パワーで歩き始めた。東沢乗越の鞍部まで下りて、休憩。そこで休憩中の長野から来たおっちゃんとお話しさせて頂く。「ガッスガスだね。晴れないかな。」とか話していると、小動物がひょっこり顔を出す。オコジョだ!初めて見ました。想像していたより、ずっと小さくて可愛らしい。動きがすばしっこく、写真に収めることができなかったのが残念。シャッターチャンスを作ろうと、おっちゃんが行動食のナッツをすりつぶし、石の上に撒く。しばらく待ったが、ついにオコジョは現れず。きっと、ハイマツの影から見ていたんじゃないでしょうか?ハイマツの下をすばやく移動して顔を覗かせ、結局、3回ほど顔を拝見することができました。貴重な経験をさせてくれて、ありがとう。
足が皮が擦れて痛いので、小まめに休憩を取って、靴を脱いで寝っ転がる。少しづつ進んで、11時半に、いよいよ竹村新道に入る。さあ、本日のメインエベントの到来です。南真砂岳で、お一人が追いつく。大阪弁ばりばりのお兄さんでした。(後で聞いたのですが、東京[埼玉在住]に移って、18年住んでいるとのこと)。傘を差し、でっかい荷物を背負っている。聞けば30kgほど背負っているとのこと。すっげー。小柄だか馬力は抜群だ。七倉から入って、ブナ立て尾根を上がり、烏帽子で一泊。雲ノ平にで2泊して、高天原温泉ピストン、湯俣に下りてきた、と聞いた。なるほど、私と行動パターンが似ているが、でも、私は彼ほど馬力は無いな、と思った。初めは3人で歩いていたが、体調を崩した友人の負荷をへらすため、友人の荷物を更に背負って歩いてきたらしい。やるなぁ。
休憩の度に、抜きつ抜かれつを繰り返す。湯俣岳の休憩後、先行してもらい、その後、追いつくことは無かった。足の皮が限界ですれて痛む。でも、竹村新道は恐ろしく長い。心が折れそうになりながらも、湯俣温泉に入ることをモチベーションに少しづつ進んだ。見晴らし台まで下りたが、まだ先は長い。必死で下りた。最後に、ゆっくり進まれる2人を追い抜いた。聞けば、膝が笑って、ゆっくりとしか進めないらしい。舐めちゃいかん、竹村新道。私も痛い目にあった。
なんとか下り切って、清嵐荘でテン場の受付を済ませる。外は大雨が降り続いているので、先にお風呂に入らせて頂く。石鹸も有り、長期縦走の汗を流してさっぱりした。小さな湯船だが、乳白色のお湯で、とっても気持ちよかった。下着とシャツも着替えて、すっかり生き返った。雨脚が弱まるのを待って、テントを張った。大阪弁のお兄さんは、既にテントを設営されていました。テントで夕食後、就寝。
◆6日目 清嵐荘キャンプ場~高瀬ダム~(タクシー)~七倉山荘キャンプ場(テン泊)
朝起きて、朝食の後、外湯の露天風呂に入りに行く。隣接テントの方(2人組先生のパーティ)に聞けば、川の水と源泉を上手くまぜて、温度を調節してから入るとのこと。最初場所が分からず、川を渡渉してしまったが、実は小屋のすぐ近くで、川の手前にあった。先客2名様が既に入っており、なんとも気持ち良さげだった。岩の上に、私も服を脱いで、入浴させて頂く。なんとも気持ちいい。ここはすごい!自分でいろいろと調整して温度を適温にすることができる。面白くって、皆で力を合わせて、湯船を作った。(といっても、手で石と砂を積むだけですが)
川が増水すると直ぐに流れが変わる。私が行ったときは、ちょうど、大人3人が寝て入るのに丁度よい広さの湯船があった。野性味溢れる温泉を堪能した後、内湯にも入り、ゆったりと過ごした。最後にテントを撤収して、4人(愛知からの先生2人組、大阪弁のソロの方)で歩き始めた。これなら、高瀬ダムから乗合タクシーを4人でシェアできる。予定では、七倉山荘まで歩く予定だったが、もう足が限界。タクシーが使えるなら、使いたい。崩れた道を迂回しながら、登山道を抜け、最後は林道を歩いて、高瀬ダムに到着!そこでタクシーを呼んで、待つこと30分程度。結局、ジャンボタクシーがやってきて、そこに居合わせた人をまとめて運んでくれた。無事、七倉山荘にたどり着き、ホッとした。他の3人は、信濃大町の「薬師の湯」で、お風呂に入ると聞いた。一緒に歩いてもらったお礼を言って、そこで別れた。私は、受付を済ませて、早速お風呂に入る。ここのお風呂、小さいが、なかなか良い。川のせせらぎを聴きながら、緑を眺めながら入る露天風呂は、のんびりするのにちょうど良かった。
七倉山荘のオープンテラスに移動して、のんびり過ごす。「岳」を初めて読んだ。夕方に、再び風呂に入った後、テントに戻った。夜、また雨が降った。でも、もう何の心配もない。もう歩かなくて良い。心地よい余韻に浸って眠った。
◆7日目 移動日(信濃大町経由、松本から大阪へ)
テントを撤収し、七倉山荘前で乗合タクシーに乗る。信濃大町でJRに乗り継ぎ、松本へ。松本バスターミナルにザックをデポ。さあ、どうするか?足が痛くて、前に出ない。「今日はバスターミナルでバスをおとなしく待つか?」と考えていたが、なんと、目の前にダイソーがあるではないか?さっそく、店に行き、クロックス風サンダル(250円)を購入して、買った先から登山靴から履き替える。「うーむ。なんて快適なんだ!」。更に登山靴をデポして、松本市内観光に向かう。まずはランチだ。
お盆休みで、2件ほど、営業していなかったが、通りがかりの居酒屋「ZEN」さんが良さげで、ここに入る。思った通り、めちゃ良いお店でした。美味しそうなお酒も多く、飲みに行っても楽しそうなお店でした。ランチに満足した後、松本城に向かう。入城待ち時間が60分あったが、なんとか出発の3時までに一通り見て、バスターミナルに戻ることができた。観光も楽しんで、大阪までの帰路に就いた。
ずっと雨に降られた今回の縦走ですが、なんとか、予定通り完歩できて、満足です。
課題も見えたが、今後修正していこうと思います。
①足の皮が破けた:これは足が汗で濡れたからでしょう。過去にトライアスロン経験のある先生に教えて頂いた、5本指ソックスを試してみようと思います。先生は、薄手の5本指ソックスと、スマートウールの靴下を重ね履きされていました。自分の汗を、5本指ソックスで吸い上げて、すばやく放出するのが良いのでしょう。
②腰が痛くなった:これは初めての経験。18kgの荷重を長距離ボッカできる身体になっていなかったのでしょう。(そもそもザックの耐荷重は17kgだから、ザックも悲鳴を上げていたのかも)。こちらは、腹筋、背筋やインナーマッスルの強化で対応していきましょう。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水2L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重18kg、アルファ米 12/14食、パン 5/7食、行動食 500ml×2本)
以下、道中記録です。
◆1日目 折立~太郎平小屋~薬師岳[ピストン]~薬師峠キャンプ場(テン泊)
大阪から、バスを乗り継ぎ、折立登山口に到着。準備を整えて歩き始めた。久しぶりにアラレちゃんに出会って嬉しくなった。樹林帯を抜けても、ガスが濃く見通しが無かったが、少しづつ晴れてきて、小休止した際、有峰湖が見下ろせた。しばらく進んで、太郎平小屋に到着。明日からは、天気が崩れる予報。ならば、今日前倒しで薬師岳に登っておこうと、予定を変更。薬師峠のテン場でテント設営後、空荷で薬師岳を目指して歩き始めた。
薬師はでかい。山頂は見えていても、なかなか近づかなかった。やっとのことで、山頂に到着。そこで湯を沸かし、コーヒーブレイク。ラッキーなことに、山頂からは意外と眺望があった。対岸の赤牛岳、さらに裏銀座の野口五郎岳の稜線が綺麗に見えた。薬師岳は、でっかいカールが魅力だと思った。ゆっくり休んで下山中に、雨がパラつく。カッパを来て慎重に下りた。所々にあるお花を、楽しみながら進んだ。テン場まで下りて、テントで休憩。初日からよく歩いた。夕食後、早めに就寝。
◆2日目 薬師峠キャンプ場~北ノ股岳~黒部五郎岳~黒部五郎キャンプ場(テン泊)
4時起床で、5時半にテン場を出発。今日は黒部五郎岳を目指す。ガッスガスの稜線をひたすら進む。展望も無く、結構長く感じた。途中、雷鳥さんの親子と遭遇。久々に出会う雷鳥は可愛かった。雛もだいぶ大きく成長していた。長い距離を歩いて、ようやく黒部五郎に取り付く。気合で登りきり、肩に到着。ザックを下ろして座り込んだ。ここでランチ休憩。コーヒーを入れ、展望を楽しんだ。それまでガッスガスだったけれど、太陽の光が差してきて、カールの中が綺麗に見える様になった。これはラッキー。
昼食後、山頂に移動。ここでも眺望を楽しむ。黒部五郎はカール地形が素晴らしい。しばらくすると、おっちゃんが登ってきた。年配だが元気なおっちゃんだった。大阪から来られていて、なんと御年76才。とっくに定年してても良い年だが、まだ働いているという。今の仕事を10年続けたので、さらに、また新しく仕事を始めようか?とめちゃくちゃ前向きなおっちゃんだった。いつでも、興味を持ったときが始めるとき、おっちゃんとお話させて頂いて、年は関係ないと痛感した。
おっちゃんの完全お手製の計画書を見せて頂く。写真入りで綺麗に作られてました。おっちゃんの貴重面な性格が分かります。黒部五郎の後は、槍にも登るという。いつまでも健康で病気もせず、人の世話になること無く、それなりに自分のやりたいことができるていることが理想の過ごし方だと思う。山で出会う年配の方は、例外なく、めちゃくちゃ元気。山は健康のバロメータ。おっちゃんと楽しくおしゃべりしながら、黒部五郎小屋まで下りた。おっちゃんは小屋泊まり、手作りの名刺(ヤリホの稜線バックのおっちゃんの写真入り)をもらって、そこで別れた。
テン場は、テントの数が多かったが、奥にまだスペースが有り、そこにテントを設営。明日は、ご来光狙いで黒部五郎岳に登り返す。身体を休めるために、早めに就寝した。
◆3日目 黒部五郎キャンプ場~黒部五郎岳[ピストン]~三股山荘~黒部源流~雲ノ平キャンプ場(テン泊)
テン場を2時に出発。周囲がガッスガスだったので、一瞬迷ったが、せっかくなので行くことにした。稜線コースを辿る。ヘッドライトの弱い光は遠くまでは届かない。開けた場所では、慎重にマーキングを探した。マーキングは短い間隔で丁寧に付けられており、迷う心配は無かった。ガッスガスでも、山頂を目指すのは、私くらいか?と思っていたが、カールコースを進む別の光が見えた。仲間がいると心強い。山頂には4時半頃到着。そこで夜明けを待った。明るくなったが、やっぱりガスが濃い。日の出はまったく駄目でした。登ってきた何人かと少しお話させて頂いた後、カールコースを下りた。
テン場に戻ると、昨日少しお話させて頂いた方が、出発の準備をされていた。私もテントを撤収し、一緒に小屋を出た。今日の目的地は雲ノ平だ。おっちゃんは愛知から来られていて、あと2年で定年を迎える。最近、山行き用にハイエースを買って、車中泊ができるようにベットを付けて、活用しているという。今回も折立まで、ハイエースでやってきたとのこと。山を歩いていると、車中泊できる用に改造した車で、登山を楽しんでおられる方に良く出会う。皆さん、お金をかけずに好きなことを続ける工夫をされていると感心する。
登山は、おっちゃんの持病(難病らしい)で股関節を悪くして、人工股関節を入れたところから始まったと聞いた。身体を鍛えるために山に登り始めたのがきっかけで、はまったらしい。きっついリハビリを乗り越えて、なんとか以前の状態まで戻したらしい。ランニングも日に10kmほど走っているという。人工関節は15年ほど持つらしい。(摩耗してしまうため、いつかは変えなければならない)。おっちゃんは、体力のある60台前半で、早めに入れ替えて、更にリハビリして、ずっと山を続けたいと仰っていました。おっちゃん、応援するよ。いつまでも大好きな山で遊べると良いね。
雲ノ平のテン場で、テント設営後、小屋でビールを買い出しし、おっちゃんと飲んだ。一日中歩いて、身体が究極に疲れているので、ビールロング缶1本でも、ぐるぐる回る。ほろ酔い気分でテン場に戻った。隣接には、タープテントが2つ張ってあった。黒部源流からの急登を登りきった第1雪田付近で休憩中に、周囲に咲く「ミヤマリンドウ」のお花の名前を教えてあげた、若い4人組パーティだった。タープテントはバスタブ構造が無く、私のテントからも中のシュラフが丸見えだった。(雲ノ平のテン場が、こんなにガレているとは知らず、こうなったとのこと)。「めちゃ強気のUL装備だけれど、雨に対して大丈夫か?」と一抹の不安を抱きつつ、夜を迎えることに成る。
さて、晩ご飯を食べていると、雨が振り始め、各々のテントの中に戻った。夜になると、更に雨脚が強まり、ザーザー振りの雨となった。隣接テントから悲痛な叫びが聞こえてくる。「◯◯くん、助けてー!怖いよー。」って、何度も叫び声が聞こえる。本当に、大丈夫か?私も何かお役に立てないかと、持参した傘を準備して、しばし待機していた。
翌朝、「ダクトテープとか持っているけど、使ってもらっていいよ?」と、彼らと話してみると、「自分もダクトテープは持ってます」と言い、フライ代わりに傘を駆使して、なんとか耐え凌いだ、とのこと。昨晩の叫び声を自分で録音していて、ゲラゲラ笑っていました。大雨も仲間と楽しく乗り越える、なかなか逞しい人達でした。
夜12頃、起きてトイレに出た。雨は止んでおり、満点の星空が広がっていた。明日はようやく晴れるのか?期待してテントに戻った。
◆4日目 雲ノ平キャンプ場~高天原温泉[ピストン]~雲ノ平キャンプ場(テン泊)
朝早く起きて、外を見た。今日もやっぱりガスが濃い。ちょっと期待はずれだった。朝食を食べて、出発の準備を進める。今日は高天原温泉ピストンの予定。温泉に入れるので、雨でも行くつもりだが、晴れるのに越したことはない。おっちゃんは、今日は、太郎平小屋までの移動とのことで、まだお休みされていました。隣接タープテントの若者に声をかけて、出発。コロナ観測所で、下(高天原温泉小屋)から上がってきた方と出会う。めちゃ早いので、聞くと3時半頃出発して、ナイトハイクで登ってきたとのこと。皆さん、頑張りますね。ここまで3時間か?結構あるんだなぁ。
奥スイス庭園(といっても、今日は、水晶岳はガスの中で展望無し)に咲くお花を楽しみながら進んだ。高天原峠からは、はしごも連続する、激下りの道が続く。転ばぬ様に慎重に進む。長い距離を下りて疲れた。木道が出て来て渡渉すれば、小屋までは、近かった。小屋で一服させて頂く。その後、まずは、夢の平、竜昌池に向かう。竜昌池の辺りで、コーヒーブレイクを取り、ゆっくりと時間を過ごした。夢ノ平には、一輪だけニッコウキスゲが咲き残っていた。ちょっと得した気分。
さあ、次はお待ちかねの温泉へ。服を脱いて、開放感溢れる野天のお風呂に入る。やっぱりお風呂は最高!小さな湯船に、4人でゆっくり入って、身体を温めた。隣のお兄さんは、やはり雲ノ平からピストンとのことでした。お兄さんは、石川県在住で、冬はバックカントリースキーもやっているらしい。今年も、白山のヒルバオ雪渓等を滑りにいったとのこと。皆さん、いろんな楽しみ方を知っていますね。山の楽しみ方は人それぞれ。それがまた面白い。
高天原小屋に戻り、雨宿りして強い雨をやり過ごしてから歩き始める。温泉の硫黄の匂いを振りまきながら、登り返す。雲ノ平小屋まで戻り、高山植物の本等を読む。乾燥室に濡れた服を干していたが、ヒーターのパワーが弱く、1時間ではぜんぜん乾かず、そのままテン場に戻った。(いつもの様に、濡れた服は、夜に体温で乾かす)
隣接スペースでは、若いお兄ちゃんが、でかいテントを張っている最中でした。ソロなのに、何故か4人用テントを使っている。聞けば、「大学の4回生で、ワンゲル部で引退したが1年振りに縦走に来た。今回は、部の4人用テントを借りてきた。立山から入り、1日目剣沢、2日目五色ヶ原、3日目薬師峠で、今日で4日目。ずっと天気が悪く。劔も薬師も山頂はガッスガスで展望は無かった」とのことでした。ご愁傷様です。ビショビショのテントの立ち上げを手伝った。更に、4人用テントは寒いらしい。うむ、確かに1人用テントは自分の体温でテントは温かい。人も立派な熱源なんですね。
明日はいよいよ竹村新道を下る。ここまでで長距離を歩いて、両足の足の皮がズルムケ。状態が悪いが大丈夫か?すでに絆創膏もテーピングももう使い切ってしまった。なんとか歩ききることを願って床に就いた。
◆5日目 雲ノ平キャンプ場~祖父岳~水晶小屋~水晶岳[ピストン]~真砂岳分岐~(竹村新道)~清嵐荘キャンプ場(テン泊)
日の出とともに、歩き始めた。祖父岳山頂で、大展望を満喫。周囲が丸見え、槍穂高、黒部五郎、薬師、赤牛、水晶、三俣蓮華、笠が一望できた。すっげー。至福の時間を過ごした。水晶小屋まで移動し、そこでザックをデポ。大好きな水晶岳をピストンする。水晶岳山頂では、残念ながらガスがかかっていたが、赤牛岳は綺麗に見えていた。水晶小屋に戻り、まだ9時前だが、力汁は食べれるか聞いてみると、OKとのこと。ラッキー。力汁パワーで歩き始めた。東沢乗越の鞍部まで下りて、休憩。そこで休憩中の長野から来たおっちゃんとお話しさせて頂く。「ガッスガスだね。晴れないかな。」とか話していると、小動物がひょっこり顔を出す。オコジョだ!初めて見ました。想像していたより、ずっと小さくて可愛らしい。動きがすばしっこく、写真に収めることができなかったのが残念。シャッターチャンスを作ろうと、おっちゃんが行動食のナッツをすりつぶし、石の上に撒く。しばらく待ったが、ついにオコジョは現れず。きっと、ハイマツの影から見ていたんじゃないでしょうか?ハイマツの下をすばやく移動して顔を覗かせ、結局、3回ほど顔を拝見することができました。貴重な経験をさせてくれて、ありがとう。
足が皮が擦れて痛いので、小まめに休憩を取って、靴を脱いで寝っ転がる。少しづつ進んで、11時半に、いよいよ竹村新道に入る。さあ、本日のメインエベントの到来です。南真砂岳で、お一人が追いつく。大阪弁ばりばりのお兄さんでした。(後で聞いたのですが、東京[埼玉在住]に移って、18年住んでいるとのこと)。傘を差し、でっかい荷物を背負っている。聞けば30kgほど背負っているとのこと。すっげー。小柄だか馬力は抜群だ。七倉から入って、ブナ立て尾根を上がり、烏帽子で一泊。雲ノ平にで2泊して、高天原温泉ピストン、湯俣に下りてきた、と聞いた。なるほど、私と行動パターンが似ているが、でも、私は彼ほど馬力は無いな、と思った。初めは3人で歩いていたが、体調を崩した友人の負荷をへらすため、友人の荷物を更に背負って歩いてきたらしい。やるなぁ。
休憩の度に、抜きつ抜かれつを繰り返す。湯俣岳の休憩後、先行してもらい、その後、追いつくことは無かった。足の皮が限界ですれて痛む。でも、竹村新道は恐ろしく長い。心が折れそうになりながらも、湯俣温泉に入ることをモチベーションに少しづつ進んだ。見晴らし台まで下りたが、まだ先は長い。必死で下りた。最後に、ゆっくり進まれる2人を追い抜いた。聞けば、膝が笑って、ゆっくりとしか進めないらしい。舐めちゃいかん、竹村新道。私も痛い目にあった。
なんとか下り切って、清嵐荘でテン場の受付を済ませる。外は大雨が降り続いているので、先にお風呂に入らせて頂く。石鹸も有り、長期縦走の汗を流してさっぱりした。小さな湯船だが、乳白色のお湯で、とっても気持ちよかった。下着とシャツも着替えて、すっかり生き返った。雨脚が弱まるのを待って、テントを張った。大阪弁のお兄さんは、既にテントを設営されていました。テントで夕食後、就寝。
◆6日目 清嵐荘キャンプ場~高瀬ダム~(タクシー)~七倉山荘キャンプ場(テン泊)
朝起きて、朝食の後、外湯の露天風呂に入りに行く。隣接テントの方(2人組先生のパーティ)に聞けば、川の水と源泉を上手くまぜて、温度を調節してから入るとのこと。最初場所が分からず、川を渡渉してしまったが、実は小屋のすぐ近くで、川の手前にあった。先客2名様が既に入っており、なんとも気持ち良さげだった。岩の上に、私も服を脱いで、入浴させて頂く。なんとも気持ちいい。ここはすごい!自分でいろいろと調整して温度を適温にすることができる。面白くって、皆で力を合わせて、湯船を作った。(といっても、手で石と砂を積むだけですが)
川が増水すると直ぐに流れが変わる。私が行ったときは、ちょうど、大人3人が寝て入るのに丁度よい広さの湯船があった。野性味溢れる温泉を堪能した後、内湯にも入り、ゆったりと過ごした。最後にテントを撤収して、4人(愛知からの先生2人組、大阪弁のソロの方)で歩き始めた。これなら、高瀬ダムから乗合タクシーを4人でシェアできる。予定では、七倉山荘まで歩く予定だったが、もう足が限界。タクシーが使えるなら、使いたい。崩れた道を迂回しながら、登山道を抜け、最後は林道を歩いて、高瀬ダムに到着!そこでタクシーを呼んで、待つこと30分程度。結局、ジャンボタクシーがやってきて、そこに居合わせた人をまとめて運んでくれた。無事、七倉山荘にたどり着き、ホッとした。他の3人は、信濃大町の「薬師の湯」で、お風呂に入ると聞いた。一緒に歩いてもらったお礼を言って、そこで別れた。私は、受付を済ませて、早速お風呂に入る。ここのお風呂、小さいが、なかなか良い。川のせせらぎを聴きながら、緑を眺めながら入る露天風呂は、のんびりするのにちょうど良かった。
七倉山荘のオープンテラスに移動して、のんびり過ごす。「岳」を初めて読んだ。夕方に、再び風呂に入った後、テントに戻った。夜、また雨が降った。でも、もう何の心配もない。もう歩かなくて良い。心地よい余韻に浸って眠った。
◆7日目 移動日(信濃大町経由、松本から大阪へ)
テントを撤収し、七倉山荘前で乗合タクシーに乗る。信濃大町でJRに乗り継ぎ、松本へ。松本バスターミナルにザックをデポ。さあ、どうするか?足が痛くて、前に出ない。「今日はバスターミナルでバスをおとなしく待つか?」と考えていたが、なんと、目の前にダイソーがあるではないか?さっそく、店に行き、クロックス風サンダル(250円)を購入して、買った先から登山靴から履き替える。「うーむ。なんて快適なんだ!」。更に登山靴をデポして、松本市内観光に向かう。まずはランチだ。
お盆休みで、2件ほど、営業していなかったが、通りがかりの居酒屋「ZEN」さんが良さげで、ここに入る。思った通り、めちゃ良いお店でした。美味しそうなお酒も多く、飲みに行っても楽しそうなお店でした。ランチに満足した後、松本城に向かう。入城待ち時間が60分あったが、なんとか出発の3時までに一通り見て、バスターミナルに戻ることができた。観光も楽しんで、大阪までの帰路に就いた。
ずっと雨に降られた今回の縦走ですが、なんとか、予定通り完歩できて、満足です。
課題も見えたが、今後修正していこうと思います。
①足の皮が破けた:これは足が汗で濡れたからでしょう。過去にトライアスロン経験のある先生に教えて頂いた、5本指ソックスを試してみようと思います。先生は、薄手の5本指ソックスと、スマートウールの靴下を重ね履きされていました。自分の汗を、5本指ソックスで吸い上げて、すばやく放出するのが良いのでしょう。
②腰が痛くなった:これは初めての経験。18kgの荷重を長距離ボッカできる身体になっていなかったのでしょう。(そもそもザックの耐荷重は17kgだから、ザックも悲鳴を上げていたのかも)。こちらは、腹筋、背筋やインナーマッスルの強化で対応していきましょう。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水2L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重18kg、アルファ米 12/14食、パン 5/7食、行動食 500ml×2本)
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この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山/行った場所
- 薬師岳 (2926.01m)
- 黒部五郎岳 (2839.6m)
- 水晶岳 (2986m)
- 北ノ俣岳 (2662m)
- 祖父岳 (2825m)
- 折立 (1350m)
- 太郎平小屋 (2330m)
- 薬師峠 (2294m)
- 薬師岳山荘 (2701m)
- 高瀬ダム湯俣登山口
- 名無避難小屋
- 黒部五郎小舎 (2340m)
- 三俣山荘 (2550m)
- 湯俣温泉晴嵐荘 (1500m)
- 湯俣岳 (2378.7m)
- 雲ノ平山荘 (2650m)
- 湯俣
- 高天原山荘 (2128m)
- 竜晶池 (2064m)
- 高天原温泉 (2100m)
- 岩苔乗越 (2730m)
- 水晶小屋 (2900m)
- スイス庭園 (2630m)
- 東沢乗越 (2734m)
- 真砂岳 (2862m)
- 中俣乗越 (2450m)
- 五光岩ベンチ (2170m)
- 南真砂岳 (2713m)
- 黒部川水源地標 (2400m)
- 真砂岳分岐
- 湯俣山荘
- 薬師岳避難小屋跡 (2895m)
- 青淵三角点 (1869m)
- 太郎坂
- 薬師平 (2470m)
- 太郎山 (2372.9m)
- 神岡新道分岐 (2620m)
- 赤木岳 (2622m)
- 黒部五郎の肩 (2770m)
- 三俣蓮華岳巻道分岐 (2670m)
- ワリモ北分岐 (2800m)
- 岩苔小谷水場 (2690m)
- 高天原分岐 (2120m)
- 高天原峠 (2250m)
- 雲ノ平の森の道 (2510m)
- 奥スイス庭園 (2520m)
- コロナ観測所 (2575m)
- 雲ノ平テント場 (2560m)
- 祖父岳分岐 (2680m)
- 西又山 (2518.8m)
- 雷岩(黒部五郎カール) (2555m)
- 十三重之塔 慰霊碑 (1362m)
- 積雪深計測ポール (1919m)
- 太郎兵衛平 (2218m)
- 高天原展望台
- 東京電力高瀬川第五発電所
- 林道終点
関連する山の用語
ザック シュラフ テント ハイマツ 鞍部 ケルン 乗越 チングルマ カール ガス 急登 林道 ご来光 三角点 雪渓 渡渉 廊下 水場 崩落 行動食 オコジョ テン トウヤクリンドウ ハクサンフウロ ブナ リンドウ キックステップ 山行 ロング ピストン イワイワ ナイトハイク ガレ 峠 デポ ヨツバシオガマ ハクサンイチゲ 車中泊 ウサギギク UL 自在 地蔵 ウメバチソウ アルファ米 クリ カラマツ 木道 チング サンダル 肩 キャンプ場 設営 テーピング 遭難 トリカブト ミヤマダイコンソウ イワベンケイ カラマツソウ トンネル 温泉 トラバース 乾燥室 雪田 縦走登山 | 登山用品 | 山ごはん | ウェア | トレイルラン |
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この記録へのコメント
投稿数: 693
相変わらずのテン泊超ロングトレールをしかも悪天候なのに軽々とこなしてますね!
初めてkickeyさんと六甲のテーブルロックでお会いした時のようにおっちゃんと一期一会も楽しんでレコを拝見しているだけでその場の雰囲気が判りますよ!
私も足の皮が弱くてロングコースを歩くとエグい足マメが出来て最後は痛くてヨチヨチ歩きになり、サンダル履き替えの気持ち・・よ〜く判りますよ!
またどこかでお会いしましたらよろしくお願いします。
投稿数: 219
投稿数: 297
天気は、日本中同じような感じだったのですね。
それにしても高天原温泉、湯俣温泉の2か所の秘湯を巡られるなんて、kickeyさんらしいと言えばそうですが、とても羨ましく拝見させていただきました。私もいつかと考えてましたが、1か所だけでもとてもきつそうなルートのようで歳取るほどに難しくなっているかなと思いました。
また、ご一緒させてくださいね
投稿数: 889
計画チェック👀してまして、ええなあ〜(ケガしてなければ、ついて行きたい)なんて思ってましたが、ホントに高天原温泉 & 湯俣温泉と繋ぐなんて…夢のよう。凄い!
勝手に空想 夢散歩で、湯俣へ抜ける想像した事あるのですが、竹村新道とやら…
1日で歩ける道に思えなくて、空想進まず、でしたが、やはり相当厳しいですか?
相変わらず、18キロと荷物もコンパクトですね。
6日間もロング縦走、ますますパワーupされてますね
足の裏痛いのとか、悪天候、色んなシチュエーションでも臨機応変クリアされるの、いつもながら凄いです
投稿数: 511
靴の中が濡れてしまい、行く先々で休憩し、足を乾かしつつ進みましたが、長距離を歩いたので、最後には、両足とも皮が破れてボロボロになってしまいました。過去にも経験がありますが、こうなると痛くて足が前に出ない。でも、最終日は、平地を移動するだけだったので、なんとか完歩できました。今回、雨の中歩き続けましたが、多くの人との出会いがあり、また、僅かな時間ではありましたが、ガスがきれると、絶景も楽しめたことが良かったです。奥黒部周辺は一番好きな場所です。雨でも大好きな山域を歩くと、めっちゃ楽しいですね。これだから、北ア歩きは止められませんね。
投稿数: 511
shirou58さんは大キレットへのチャレンジの山行きだったのですね。でも、あの天候だと、挑戦は先送りせざるを得ない。山は逃げないので、お楽しみは取っておいて、また今度、再度挑戦ですね。応援していますよ。(憧れの大キレット、私も狙っています)
投稿数: 511
湯俣温泉は、すっごく良かったです。ヘロヘロになって辿り着いて、お風呂で、生き返りました。とってもワイルドな河原の野天風呂は、なお良し。少し堀って、工事をするのですが、手作り感満載の湯船で、面白かったです。でも、竹村新道を下りるのは大変ですね〜。足の皮が破れて、痛いのにも関わらず、アホみたいな急坂を延々と下ることになり、心が折れそうになりました。苦労してたどり着いた秘境の温泉は最高でしたよ。
投稿数: 511
温泉マニアを自称するなら、高天原温泉は外せない。秘境感満載のロケーションで、硫黄の匂いがプンプンする温泉に浸かれば、つるつるモチモチ美人肌をゲット!テン泊して、日帰りで狙うなら、三俣、又は、雲ノ平からピストンすることになりますが、ここは、温泉好きの集うランプの宿(高天原山荘)に泊まることをお薦めします。雲ノ平からピストンすると、せっかく温泉に入って、綺麗サッパリとなったのに、激急登の登りで、また汗だくになりますからね。