蓮華岳・針ノ木岳・鹿島槍ヶ岳〜扇沢からテント泊で周回
- GPS
- 56:00
- 距離
- 35.4km
- 登り
- 3,693m
- 下り
- 3,696m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 8:50
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 8:50
天候 | 終日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:信濃大町駅発 「あずさ号」 |
コース状況/ 危険箇所等 |
針の木雪渓 : 雪渓上を歩くことはほとんどなく夏道を行く。途中3回ほど雪渓を横切る場所はあるが、アイゼンは必要ない。 赤沢岳頂上前 : 岩場があり滑落・落石に注意が必要 |
その他周辺情報 | 扇沢から路線バスにて大町温泉「薬師の湯」に行ける。この時期登山客でいっぱい。 |
写真
装備
備考 | 17日〜18日にかけて非常に寒く、ダウンジャケット上下を持っていくべきだった |
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感想
17日に休みが取れそう!
人が多く入るであろう週末に静かな山歩きをしたくて、針ノ木小屋から種池小屋の縦走を選び、急遽16日の毎日アルペン号を予約した。
17日(金)
4:30アルペン号で扇沢に到着し夜明け前に出発。
針ノ木雪渓に雪は少なく、雪渓歩きはほぼゼロで夏道を行く。
途中の水場で3ℓの水を補給し、ザックの重さにヘロヘロになりながら針ノ木小屋に到着。
テン場は風が強く、風を避けられそうな段差のくぼみに設営した。
今日はこの後蓮華岳の往復。標高が上がると背後に針ノ木岳の荒々しい山容が姿を現す。対する蓮華岳はどっしりした山容であり、対照的な姿が印象的であった。
13:00には本日の予定はすべて終了。テントの中は暑いので小屋脇のベンチでビールを飲みながらのんびり過ごした。裏銀座縦走路から槍ヶ岳まで見通せる景色は何時間見てても飽きなかった。
途中いろいろなお話をお聞かせいただいた初老のご先輩、楽しいお話あり後とうございました。
この日の夜は寒かった!!。なんとダウン上下を持ってきていなかった。あらゆる布をシュラフにつめ、ザックに足を突っ込みしのいだ。夏だと思ってなめていはいけない。
18日(土)
針ノ木岳でご来光を見たい。
そのため2:00起床で4:00出発となった。
天の川がくっきり見える星空のもと、ヘッドランプをつけて出発。徐々に空が赤くなっていく様子にテンションが上がる。
針ノ木岳に到着後、ほどなくしてご来光となった。
遠く槍ヶ岳まで臨める周囲の山々が徐々に赤く染まっていく様子は感激の一言でしばし言葉を失った。
この後縦走路が待っている。遠くから見るのと違い、結構アップダウンがある様子。まず針ノ木岳直下の下りでそれを実感した。その後は、赤沢岳の登り付近で崩れやすい岩場が続く場所があり、この山行一番の緊張を強いられることとなった。
この道の良さは、剣岳がどんどん存在感を増していくところ。下を見て歩きたくなくなる感じ(もちろん上を向いて歩いては危ない)。人が少ないのが不思議な感じである。
13:00に種池山荘に到着。テン場は樹林帯の中にあり、整地してあるので張り易かった。
ここで明日の行程に悩む。「爺ヶ岳に登ってのんびり温泉に入る」か「鹿島槍ヶ岳まで行って温泉は断念する」… 結論は「全部やる」にした。
19日(日)
全部やりきるため、今日は1:00起床で2:30出発。今日の荷物は最小限で軽い。
山荘前には星空を撮影している方がいた。とにかく星がきれいで出発したくなくなるが、先を急ぐこととした。
ヘッドライトの灯と星の灯の中、足取りも軽く爺ヶ岳直下の道を順調に進む。
冷池山荘に4:00に到着。鹿島槍ヶ岳の頂上でのご来光は無理そう。5:00に布引岳に到着し、ここでご来光を見ることにした。
二日続けての雲海からのご来光。今日は眼前の鹿島槍と後方の剣岳が赤く染まっていく。またしてもしばし言葉を失った。
その後、鹿島槍直下のだらだら道に遭遇するも、自分にとって今回の山行を締めくくるビクトリーロード。意気揚々と登った。
鹿島槍ヶ岳の山頂は、槍穂や剣岳の他、白馬岳までの後立山連峰の山々がを見通せる絶景ポイント。どこを見ても山また山。後ろ髪を引かれる思い出山頂を後にした。
ここでカメラの電池が切れてしまい。以後はバッテリーをズボンのポケットに入れて温め、ここぞという場所で写真を撮るのみとなった。残念。
帰路、鹿島槍がどっしりと構えている姿を何度も振り返った(往路は暗闇で全く見ていない)。早起きして鹿島槍に行って良かった!
種池山荘でテントを撤収し終わったのが10:00。13:30のバスに乗れば、薬師の湯で温泉に入り、しかも「あずさ」にも乗れる。どうせ後は下るだけ、ととばして降りていくと、ケルンに11:15頃に到着。こうなったら12:30のバスに乗ってゆっくりお湯に浸かりたいとの欲望が出てきた。大腿筋がピキピキするなか、「温泉、あずさ」と呟きながら下山。12:00に柏原新道登山口に到着した。しかし、ここからはなんと登り。しかも結構勾配がある。下りで力を出し切った体に鞭打ち、喘ぐように何とかバス停に到着した。
薬師の湯では、露天風呂やぬるめの「源泉」などに長時間浸かり疲れをいやすことができた。そして、希望通り「あずさ」にも乗ることができた。めでたしめでたし。
急に決まった山行であったが、扇沢上を周回するルートなのでエスケープも容易であり、プランが立てやすかった。
そして、天候に恵まれたこともあって思った以上によい景色であった。山に見とれて歩みを止めることが何度あったことか…
そして今、次に行くことになるであろうまだ見ぬ山々に思いを馳せる日々を過ごしている。
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