西穂高岳→ジャンダルム→奥穂高岳(雨天により3回順延の末の4度目にようやく実現)
- GPS
- 22:26
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,530m
- 下り
- 2,535m
コースタイム
- 山行
- 2:42
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:42
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 3:34
- 合計
- 11:34
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 7:58
天候 | 9/22:雨のち曇り時々雨 9/23:晴れ時々曇り 9/24:晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地~西穂山荘:危険箇所なし。 西穂山荘~西穂高岳:独標手前から山頂まで岩稜帯のアップダウンで、鎖場も多数あり。 西穂高岳~奥穂高岳:鎖の無い下り多数あり、手掛かり足場はあるものの、危険箇所は多数あり。個人的にはロバの耳が一番の核心部かと。馬ノ背は西穂側からは登りになるため全く問題ないように感じた。 ジャンダルム:西穂側からが一般的な取り付き点。鎖があったコースは無くなり、左に回り込みながら高度を上げていく。 |
写真
感想
最初の予定8/31~9/2は雨天予報のため延期。
2回目の予定9/7~9/9も雨天予報のため延期。
3回目の予定9/21~9/23も雨天予報のため、9/22~9/24に変更し、今回となりました。4回目の予定でようやく実現しました。9/15の週末も雨だったため、実際には5回目と言えるかも?
去年、大キレットの時に一緒に歩いたOさんと計画を進めようやく4度目の正直、執念で今回の計画遂行の達成と相成りました。
上高地に着いた時にはまだ小雨状態。
天気予報では午後から回復との予報だったので少し待つことに。すると10時頃に止んだ!
お互い出発準備をして、とりあえず出発となりました。明日は予報通りに晴れることを期待して。
上高地から西穂山荘までは、少し降ったり止んだりを繰り返しながらも降りしきることはなく、無事に到着。
明けて9/23、3時に起きて外を見ると満天の星空! よっしゃー! 俄然気合いが入ります。
支度をして、4時に出発。
すでに多くの登山者がヘッデンで登りだしてました。西穂高岳までは、アップダウンを繰り返しながら徐々に近付いていきます。思ってたより早く独標、ピラミッドピーク、チャンピオンピークとこなしていきますが、どうも脚の調子が悪い。太股に乳酸が溜まったような力が入らないような感じで今一つ調子が上がりません。
何とか西穂高岳に到着し、ようやくここからが本番。赤岩岳へは割りとすんなりと苦労することもなく到着。赤岩岳からの下りでは垂直の鎖場の下りで終わりの2mは鎖が無かったり、間ノ岳への登りは激登りだったり、なかなか激しさを増してきましたが、まだまだほんの序章に過ぎませんでした。間天のコルへの下りはかなりきつくなってきました。ほとんど垂直の下りなのに鎖が無いところが増えてきて、かなり神経を集中しながら下りました。とにかくこの稜線、上っては下ってを繰り返しながら徐々に標高3千mに高度を上げていきますので、段々と息も上がることが増えてきます。
間天のコルから天狗岩への登りは、逆層スラブの登りです。登りなので大したことはありませんでしたが、一気に上っては息が上がり徐々に疲れも増してきます。天狗岩からまた下って、天狗ノ頭への登り、そしてまた下って天狗のコル。ここから岳沢へ下れる唯一エスケープできるところ。でもここまで来たらもう行くしかない!ってことでさらに前進。もう前穂もかなり近付いて来ましたが、まだジャンは顔を出しません。
お次は畳岩尾根ノ頭への登り、そして一度下って最後の長い登りでコブ尾根ノ頭へ。その頂に出るまでの長いこと。しかしその登りを終えたところで、遂にジャンダルムの姿が見えました。そしてそこがジャンダルムへの基部となっておりました。
しかしそこでは、ジャンダルム基部で滑落事故があったらしく、目の前で救助ヘリによる怪我人がピックアップされていく光景に緊張感が走りました。意識はあるらしいとのことで、死亡事故ではなかったとのこと、本当に良かったと思います。
通行止めが一時間と少しばかりあったようですが、解除されて待っていた人がどっとジャンの山頂に上がっていきます。あまり渋滞の中で行ってもまた事故になりかねないと思い、少しやり過ごして落ち着いた頃合いを見計らってからアタックしました。今年から登るルートが変わったとか。鎖があったのが無くなり、少し左に回り込みながら登る感じでした。登りは難なく登れますが、下りは若干下り辛いので注意が必要かと思いました。
そして、下りて来てから、最後の核心部、ロバの耳に向かいます。一番心配していただけに、イヤらしい悪場が続き緊張させられました。鎖が欲しいところに無く、後ろ向きに垂直の崖を下りていくところで足場が少なかったりするところが何ヵ所かあり難儀しました。
そこを突破すると、あとは馬ノ背は登りということと、昨年馬ノ背を登り下りした経験のある同行者のOさんから予備知識を入れていただけに、難なく通過することができました。
その後は奥穂高岳に無事に到着し、穂高岳山荘にたどり着きました。
途中の登りや下りでの鎖場、ジャンダルムでの救助活動、奥穂高岳での写真撮影の順番待ち、穂高岳山荘への下りの鎖場等々の渋滞によりかなり時間がかかってしまいましたが、無事にこの日を終えられ、Oさんと共に大きな仕事をやり遂げたような達成感に浸ることかできました。
去年の大キレットから一年経ち、今年最大の目標としてきたOさんとの計画を実現できた喜びは一生の思い出になりました。Oさん、危険なところなのにお付き合いいただき、また松本まで送っていただき本当に有難うございました〜。
ご一緒させていただきましたOです。
相次ぐ延期の我慢もすべて帳消しでお釣りの来る、素晴らしい環境になりましたね。ずっと熱望していたジャンダルムはもとより、この稜線は全てがこれまでとは次元の違う経験でした。ここに行くには覚悟が必要だとつくづく思いましたね。
同行者、雷、雨、風など、どの要素が欠けても自分には行けないところですから本当に感謝ですしラッキーでした🤞
最後には涸沢のこれまた素晴らしい光景のデザート付き。これ以上ない山行に同道させていただいて、とにかくありがとうございました❗️
去年の大キレットとともに最高の宝です。
Oさん、コメント有り難うございます!
いやー、ホント素晴らしかったですねー!
無理して行かずに好天を4週間待った甲斐がありましたね。あの日は奇跡的な日和で、今思い出しても夢のような山行でした。
これまでの山歴の集大成って感じです。
同行者が去年、大キレットを一緒に歩いたOさんで、心強かったです!危険なところに踏み込んでも安心感がありました。仰る通り、全ての要素が必要だったとつくづく思いますね。暫くはいろんな事に頑張れそうな気がします😁 また機会がありましたらお願いします!‼️
間ノ岳で写真撮っていただきありがとうございます。男女二人で来ていると思われたかもですが、それぞれソロで来てましたよ。私は黄色の上着着てました。わかりますか?ガイドさん。
totokumさん、こんばんは!
改めて、totokumさんのレコ拝見しましたが、逆層スラブ上部の写真、私です!
私はガイドさんの相方の方です(笑)
あの重い装備でロバの耳を下られたなんて凄いです! 無事に踏破、お疲れ様でした~
kumao3193さん、たいへん失礼しました。ガイドさんがその他1人なんですね🎵たくさん写真撮られていて感心しました。私はスマホでヤマレコ用、デジカメは個人用としています。スマホはとっさに撮りにくいので、どうしてもデジカメメインになってしまいました。穂高岳山荘は超混みだったから、ガイドさんと密着して休まれたんですね♥️また何処でお会いしましょう❗
kumaoさん、とうとうやりましたね〜!
悪天候続きで嫌気がさしたと思いますが、まさに執念で達成ですね。
これで一般コース(ここはバリルートかな?)の最最難関も踏破ですね。
おめでとうございます!
写真を見ていると、確かに大キレットとはレベルが違いますね。
鎖がない難所の下りが多いのは特に嫌ですね〜。(まあ、このコースは難度の維持のために、これ以上の補助は付けないんでしょうけど)
それに穂高は落石が多いから、先行者が多いと人為的な落石が最大のリスクですね。
こういうレベルのコースを単独でやるには、行くまでの心理的プレシャーが絶大なんですが、良いパートナーに恵まれてヨカッタですね〜 (もっとも、転落、滑落のリスクは単独でも同じなんですが)
さて、kumaoさんの次は、どうなるんですかね?
こういうレコを見ると「オレも!」って思っちゃうんですが、先日の大キレットで打ち止めにしました。(10才若ければ速攻で行きますが)
私の方は、百名山の残り25座踏破をノンビリとやっていこうかなって思っています。(行きにくい処ばかり残ってお金と時間が掛かります )
f15eagleさん、こんにちは! コメント有り難うございます!
遂にというか、やっとこさ行って来れました😅 凄いところでしたが、楽しかったです。
でも、少なくとも、怖いところは全然無かったですー、なんてことは言えません(笑)
なかなか歩きごたえのあるハードコースで岩稜歩きはお腹一杯になりました。😅
オレもっ!って思われるなら行けるんじゃないですか? 天候さえ良いときに限定すればf15eagleさんなら楽しめますよ、きっと。
あまり年齢を意識しなくても、身体が動くのでしたら問題ないように思いますが。少なくとも私なんかより、よほど精力的な山行されてますし、勿体ないよーな気がします。
でも、百名山があと25座って、凄いですねー
私は踏破済みがせいぜい30程度です😅
私の今後は、いろんなコースを楽しみたいと思います。これ以上の難易度はもういいかなーと。北鎌尾根や、アルプスのバリルートだとかは目指す気ないですし、あとは来年以降北・中・南アルプスのあちこちに行ってみたいなーと思ってます。飯豊山には来年かなと思ってます。あー、まだまだ行きたいとこ、行ってないとこだらけだー😅
kumaoさん
えっ、来年、飯豊山に行くんですか!?
ワタクシ、以前から、石転沢から飯豊山に登ってみたいと思っています。
でも、あの場所に単独で行くのはちょっとハードルが高いです。
もし、kumaoさんが、そこを計画しているなら、是非、ご一緒に・・・あっ、ご迷惑ですね〜
えっ? 石転沢からですか? あの急傾斜の雪渓登りですよね? 落石だらけで、雪解けの状態ごとに歩くコースも変化していくとか・・・ あのー、feagleさん、全然ジャンダルム行けると思いますけどー😁
私もそのコース、考えてみたことありますがあえて避けてましたけど、一緒に行ける方がいるなら・・ 迷いますねー😄
kumaoさん ジヤンダルム、やったんですね、すごい!パートナーと、目標定め、ひとつひとつ確実にクリアしていくスタイルは非常に勉強になります!いやー、しかし、写真で見ると恐ろしいなところが満載ですね。なにわとまれ、おめでとうございます&おつかれさまでした!
gakupapaさん、有り難うございます!
雨男の私にとって、こんな快晴の中を歩けるのはホント奇跡的なことでした😅
焦らず、執念で晴れるのを待った結果、ようやく山の神様が微笑んでくれました😄
gakupapaさんのレコ見て、私は逆にそろそろ南アルプスに行きたくなってきました!
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