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Yamareco

記録ID: 188207
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳・北穂高岳

2012年05月02日(水) 〜 2012年05月05日(土)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
36.5km
登り
2,632m
下り
2,626m

コースタイム

5/1 あけぼの 
5/2 高崎7:16 - 8:05長野8:12 - 9:03松本 11:30河童橋 - 14:30横尾山荘泊
5/3 6:15横尾山荘 - 9:30涸沢10:45 - 13:08白出のコル13:25 - 14:30奥穂高岳14:56 - 15:41白出のコル15:58 - 16:45涸沢テン泊   
5/4 涸沢7:48 - 10:32北穂高岳11:43 - 13:00涸沢テン泊         
5/5 涸沢7:20 - 横尾9:15 - 12:45河童橋   松本20:43-21:33長野21:46-22:36高崎 あけぼの
5/6  弘前 青森
天候 5/2 雨  
5/3 曇り・小雨
5/4 曇り・霰・雪・夜は強風
5/5 強風・曇り
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
駐車場:沢渡大橋(梓駐車場)
沢渡よりタクシー:5人相乗りで800円 3人でなら1200円
コース状況/
危険箇所等
涸沢までは登山道。本谷橋を過ぎると残雪がたくさん。
奥穂高岳へは、雪崩のあるあずき沢を避け、ザイデングラード沿いに登る。
雪崩のため、毎日ルートが違っていた。(涸沢から見て)
北穂高岳でも、雪崩が次々起きていた。

5/2 雨です。穂高が霞んでます。
2012年05月02日 11:00撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/2 11:00
5/2 雨です。穂高が霞んでます。
5/3 涸沢へ向かいます。
2012年05月03日 06:53撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 6:53
5/3 涸沢へ向かいます。
もうすぐ涸沢です。
2012年05月03日 08:59撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 8:59
もうすぐ涸沢です。
ちょっとだけ青空が!
2012年05月03日 10:08撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 10:08
ちょっとだけ青空が!
これがないとね。
春の涸沢じゃない!
2012年05月03日 10:26撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 10:26
これがないとね。
春の涸沢じゃない!
天気予報と相談して、奥穂に行くことに。
2012年05月06日 11:03撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/6 11:03
天気予報と相談して、奥穂に行くことに。
北穂東稜
2012年05月03日 12:58撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/3 12:58
北穂東稜
前穂北尾根をバックに。
2012年05月03日 12:59撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/3 12:59
前穂北尾根をバックに。
2012年05月03日 13:03撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/3 13:03
2012年05月03日 13:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/3 13:08
2012年05月03日 13:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/3 13:08
ジャンダルムが!
2012年05月03日 14:25撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/3 14:25
ジャンダルムが!
槍も見えてきました!
2012年05月03日 14:29撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/3 14:29
槍も見えてきました!
やっほ〜。
2012年05月03日 14:32撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/3 14:32
やっほ〜。
2012年05月03日 14:37撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/3 14:37
頑張ったよ。
ゆっくりと景色を楽しみ、写真を撮る。
贅沢な時間。ずっといたかったな。
2012年05月03日 14:37撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/3 14:37
頑張ったよ。
ゆっくりと景色を楽しみ、写真を撮る。
贅沢な時間。ずっといたかったな。
背中で喜びを表現。
2012年05月03日 14:39撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 14:39
背中で喜びを表現。
ばんざ〜い。
2012年05月03日 14:40撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 14:40
ばんざ〜い。
前穂と一緒に。
2012年05月03日 14:42撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 14:42
前穂と一緒に。
寝転んで、楽しむ。
2012年05月03日 14:45撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 14:45
寝転んで、楽しむ。
うれしくてたまらない。
2012年05月03日 14:47撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 14:47
うれしくてたまらない。
ジャンダルムにもトレースが。
2012年05月03日 14:49撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 14:49
ジャンダルムにもトレースが。
よかったね。リベンジできて。
2012年05月03日 14:51撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 14:51
よかったね。リベンジできて。
今度見れるのは、いつになるかな。
2012年05月03日 14:52撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/3 14:52
今度見れるのは、いつになるかな。
前穂方面。
2012年05月03日 14:54撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/3 14:54
前穂方面。
2012年05月03日 14:56撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/3 14:56
槍をバックにバックステップで慎重に下る。
2012年05月06日 11:10撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/6 11:10
槍をバックにバックステップで慎重に下る。
2012年05月03日 15:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/3 15:41
シリセード、楽しすぎ!
2012年05月03日 16:16撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/3 16:16
シリセード、楽しすぎ!
テントの数が、増えてました。
2012年05月03日 16:32撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/3 16:32
テントの数が、増えてました。
2012年05月03日 16:45撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/3 16:45
5/4 ガスです。でも、寒くない。
小雨に陽がかかって、薄く虹が見える。
2012年05月04日 06:10撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 6:10
5/4 ガスです。でも、寒くない。
小雨に陽がかかって、薄く虹が見える。
2012年05月04日 06:36撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/4 6:36
青空が!
2012年05月04日 07:37撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 7:37
青空が!
かっこいいねえ。
2012年05月04日 07:43撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 7:43
かっこいいねえ。
吊り尾根を見上げる。
2012年05月04日 07:43撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 7:43
吊り尾根を見上げる。
2012年05月04日 07:48撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/4 7:48
北穂に向かいます。
2012年05月04日 07:53撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/4 7:53
北穂に向かいます。
2012年05月04日 10:32撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/4 10:32
雨から雪になり、山頂は真っ白。でも、寒くない。
2012年05月04日 10:36撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/4 10:36
雨から雪になり、山頂は真っ白。でも、寒くない。
強く降ってきました。
夜は強風で、テントが飛ばされないか心配でした。
2012年05月06日 11:13撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/6 11:13
強く降ってきました。
夜は強風で、テントが飛ばされないか心配でした。
2012年05月04日 12:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
1
5/4 12:08
音とをたてて雪が流れていきます。
2012年05月04日 12:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 10, Canon
5/4 12:33
音とをたてて雪が流れていきます。
5/5 テント数張り、飛ばされたそうです。
撤収するパーティも多いが、天気がよくなるとの予報で、強風でも大勢登って行く。
2012年05月05日 06:41撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 6:41
5/5 テント数張り、飛ばされたそうです。
撤収するパーティも多いが、天気がよくなるとの予報で、強風でも大勢登って行く。
夜に積もった雪で、一段ときれいにお化粧した穂高。
2012年05月05日 06:42撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 6:42
夜に積もった雪で、一段ときれいにお化粧した穂高。
雲の流れがはやい。
2012年05月05日 06:42撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 6:42
雲の流れがはやい。
下は、晴れています。
2012年05月05日 06:43撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/5 6:43
下は、晴れています。
北穂にもありんこの行列。
私たちは、下へ行く行列に。
また来るね。
2012年05月05日 07:19撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/5 7:19
北穂にもありんこの行列。
私たちは、下へ行く行列に。
また来るね。
蝶ヶ岳を見ながら、下る。
2012年05月05日 08:07撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 8:07
蝶ヶ岳を見ながら、下る。
沢も口を開けています。
2012年05月05日 08:08撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 8:08
沢も口を開けています。
雪解けが進んでました。
2012年05月05日 08:11撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 8:11
雪解けが進んでました。
屏風岩。
2012年05月05日 08:18撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 8:18
屏風岩。
横尾。今日は、子供の日だもんね。
2012年05月05日 09:15撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 9:15
横尾。今日は、子供の日だもんね。
山頂はガスに覆われている。
2012年05月05日 09:16撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/5 9:16
山頂はガスに覆われている。
涸沢より上は冬。下は春。うぐいすの鳴き声がきれいでした。
2012年05月05日 09:28撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 9:28
涸沢より上は冬。下は春。うぐいすの鳴き声がきれいでした。
上高地で初めて熊を見ました。
対岸にいましたが、たくさんの人がいてもお構いなしにお食事してました。
2012年05月05日 10:53撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
5/5 10:53
上高地で初めて熊を見ました。
対岸にいましたが、たくさんの人がいてもお構いなしにお食事してました。
焼岳。おはよう。
2012年05月05日 12:40撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 12:40
焼岳。おはよう。
穂高、また来るね。
2012年05月05日 12:45撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 12:45
穂高、また来るね。
いつまでもみんなに愛される穂高でありますように。
2012年05月05日 12:46撮影 by  TG-615 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/5 12:46
いつまでもみんなに愛される穂高でありますように。

感想

2010GWは、アイスクライム状態の奥穂高岳とりつきを見て、涸沢岳登山に変更。
2012西穂高岳計画は、安全圏の独標まででおわった。
いつも後少し先へ進めない。気持ちが柔なのか、準備不足なのか。原因は両方。
まためぐってきたチャンス。今度こそは最後まで登るぞ。

5/2 上高地は小雨、観光客もチラホラ、ニリンソウはまだつぼみ。
  徳沢園冬季小屋を確認。次回お世話になることがあるかもしれないな。
  19キロの重さに少しふらつきながら横尾山荘へ宿泊。

5/3 夜通し降り続いた雨は朝になってもやまないが、でも、視界良好、風はなし。
  梓川にかかる横尾大橋を渡り、屏風岩を仰ぎみながら、静かに登る。
  いつの間にか小雨もやんだ本谷出合付近でアイゼンを装着していると、下山し
てきた登山者から、昨夜は涸沢大荒れで、テントから避難して山小屋に泊まっ
た人がいたと聞く。横尾山荘は新しく雨音もしなかったので、天気が荒れてい
たとは知らずびっくり。無理して涸沢まで歩を進めずよかったと昨日の判断を
自分達で誉める。
  下山してくる方とおしゃべり、残ったカイロと食材ももらってしまった。

  涸沢に先着したMさんがテント場をきれいに整地して待っててくれた。テント
  を張って、りんごを食べて。後半戦スタート。先行者のルートどおり、ザイデ
  ングラードに沿って登ることにする。でも先行者は数名チラホラしか見えな
  い。一昨年は小豆沢をたくさんの豆粒のように登ったが、今年はさびしい。天
  気は軽いガス。雪の状態は丁度いい程度でアイゼンだけで登れるが、杖がわり
  にピッケルをさしさしゆっくり登る。

  穂高岳山荘前(白出のコル)も人がいなくて寂しい。そこへ岳の三歩のような爽
  やか青年が奥穂高岳から下山して来た。ハーネスをつけかけている私達に「西
  穂高へ行くんですか?」「え〜この時間で西穂高へはいかないでしょう」「ハー
  ネスつけているから」
  また今回もびくついて、ザイルに頼ろうとしているのを見透かされたようで恥
  ずかしくなりました。彼いわく、道は安全で、斜度がある部分もピッケル打ち
  込んで、アイゼンをザックザック打ち込めば大丈夫とのこと。何かほっとし
  て、ハーネスを外して登ることにしました。登る前に緊張を解いてもらってと
  ってもラッキー。
  
  クサリ・ハシゴ部分は全く雪なし、その後は、ピッケルを打ち込んで、既にあ
  るたくさんのステップにアイゼンを蹴りこんで登る。楽勝です。立ち上がって
  歩ける部分も雪が安定していています。もう一度ピッケル打ち込み部分があり
  ますがそこも大丈夫。単独空身の先行者が戻ってきました。ガスが晴れて素晴
  らしい景色が広がっているので、会話もうきうき。ゴールが近づいてきます
  が、晴れているうちに槍の写真を撮ります。今奥穂高岳には5人だけ。こんな幸
  せあるでしょうか。ジャンダルムの黒々とした全身(あんまり下は見ていません
  が)カッコよかった。前穂高岳へも道が続いてます。そして下山、びくついてい
  るつもりはないけれど、アイゼンでカッパに穴を開けてしまう。Mさんが視界
  から消えると、「待って」と呼んでしまう。まだまだ自立できないけれど、な
  んとか無事穂高岳山荘前に戻ってきました。

  登ってきた道は、雪崩のため、後続はルート変更していることを確認し16時ち
  ょっと前に涸沢へ下山開始。尻滑りの始まりです。ずぶずぶ雪ですがスピード
  でます。ピッケルの刃を雪面にしスピードを殺し、アイゼンのかかとでもブレ
  ーキをかけ、こわいときは思い切りピッケルの刃と柄を突き刺します。何度も
  こんなことを繰り返すうちに右手が疲れるのですが、左手ではうまくブレーキ
  がかかりません。左手も使えるようにしないといけないななどと考えながら、
  大分尻滑りもうまくなり、自分で崩した雪に乗って滑るようになりました。ま
  るで孫悟空が雲に乗っているような状態。しかし楽しい代償はびしょぬれの手
  袋やザック。
  
  夜は雨音を聞きながら、なんて静かなキャンプ場なの、酔っ払いの声もいびき
  も聞こえない。
  
5/4 2:30騒々しい食事の声、ゆうべ静かだなと思ったのは、朝早く出発するために
  早寝だっただけでした。しかしうるさい。
ゆっくり出発して、数珠つなぎの列の下につきました。昨日のザイデングラー
  ドより斜度があるので、ピッケルの柄をしっかり突き刺して登ります。途中の
  休憩時も、ピッケルに自分とザックを確保しました。(形ばかり別にザックがこ
  ろがるほどの斜度ではない)
  途中から雨が雪に変わりましたが、濡れないので帰って好都合と判断。奥穂高
  と違い、こわい部分がないまま山頂へ。視界がないが、看板の前で記念写真。
  北穂高小屋へ移動。おしるこ注文、たくさんの人が雨雪の中、外でラーメン・
  カレーライスなど食べています。残念なのは、灰皿が近くて煙かったこと。時
  間に余裕があるので、小屋の中に入って、おみやげを購入。なぜかみんなほし
  くなる。お財布からになる前に下山。

  近くのテントはメンバーが帰らないとの声がきこえる。雪崩がたくさんあるの
で、埋まったりしていないか心配している。もどった声をきいてホッとする。
  前穂高から奥穂高・ザイデングラードで下山予定だったようだが、時間切れで
  前穂高から戻ってきたようだ。今年の涸沢はハーネスをしてジャラジャラさせ
  て歩いている人がとても多い。一昨年はヒュッテでビール飲んでいる人が随分
  多いと感じたのだが。

  涸沢ヒュッテで夕食、素敵な食堂は人でびっしり。大きな写真が壁を飾る。涸
沢はやはり紅葉時期がいいのかな。

  何もすることがないしと早く寝袋に入る。8時頃から風が強まり、眠れない。
  Mさんがペグの固定を確認してくれる。おとといの夜もこうだったのかなと思
  っていると、テントが飛んだようで、「誰もいないみたい、細引き持ってき   て、仮止めしよう」等と警察の方かヒュッテの方のような声がする。風はどん
  どん強くなりうなる。雨は雪になりテント脇に積もっていく、埋まってもまわ
  りにはたくさんテントがあり叫べば助けてくれると思うが、玄関だけは確保し
  ようとテントを内側からたたく。

5/5 「今日は風強いから、穂高岳山荘までかな」などととの声が聞こえる。私達は
  あんなにきれいな奥穂高岳の山頂をふめて幸せ者だなと考えながら強風の涸沢
  を後にする。
  徳沢園でごほうびソフトを食べる。体にしみわたるおいしさ。
  明神までの道で熊を目撃。びっくり。

  小梨からは河原を歩き河童橋へ、登山開始とは別な場所のように晴れやかにな
ってました。

  Mさんまた今回もいっぱいお世話になりました。ありがとうございました。 
  
  

5/2 上高地〜横尾
 いつもの年より穂高が黒い。今年は雪が少なかったみたい。
 予報通り、雨。テンション下がる。

5/3  横尾〜涸沢〜奥穂高岳〜涸沢
 曇り・小雨。でも、無風で穏やか。
 景色は見えないかもしれないが、頂上アタックには条件がいい。
 奥穂高岳の取り付きも凍っていなく、一昨年よりも雲泥の差で楽勝。
 頂上に着いたらガスが取れ、ジャンダルム、槍、前穂も見えた。
 期待していなかっただけに、喜びが何倍もにふくらんだ。
 やっぱり穂高は味方してくれる。
           
5/4  涸沢〜北穂高岳〜涸沢
 ガスで真っ白。涸沢は雨、高度を上げるにつれ、雪。
 でも、山頂も寒くなかった。
 ガラガラ・ゴロゴロ。雷かと思ったら、あちらこちらで雪崩れ発生。
 ルートがどんどん変わる。
 夜は強風。冬の穂高になる。フライが飛ばないようピッケルで強く押さえる。
 テン場では数張りのテントが飛ばされた。

5/5  涸沢〜上高地
 強風は朝になってもおさまらず、テントを開けようとしても、積雪で開かない。
 それでも、予報では天気はよくなるとのことで、みんな負けずに登って行く。
 私たちは満足して無事に下山。
 
今回の目標は、Oさんに奥穂・北穂の頂上に立ってもらうこと。
一昨年行ったとき、穂高山荘前で登っているのを見ていて、きっと彼女も登りたかったに違いない。     
目標達成の上、奥穂からの絶景もプレゼントされ、うれしかったみたい。

自分的には、今度はノーマルルートではなく、前穂北尾根や北穂東稜などバリエーションルートで登ってみたいと強く思った。ザイルワークをしっかり勉強しないと。

春の優しくて穏やかな穂高と、冬の厳しい穂高を体感した山行だった。

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利用交通機関:
技術レベル
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