初北ア 槍ヶ岳テント泊(往槍沢 復東鎌尾根)


- GPS
- 19:30
- 距離
- 40.0km
- 登り
- 1,778m
- 下り
- 1,771m
コースタイム
12:30上高地バスターミナル
14:08徳沢園
15:10横尾山荘(テント泊)
7月24日
4:30横尾山荘
5:10一ノ俣
6:07槍沢ロッジ
6:40ババ平(テント設営荷物をデポ)
7:40水俣乗越分岐
10:30槍ヶ岳山荘
10:45〜11:45槍ヶ岳往復
12:00槍ヶ岳山荘
14:40水俣乗越し(東鎌尾根)
15:30水俣乗越分岐
15:50ババ平(テント泊)
7月25日
5:00ババ平
5:30槍沢ロッジ
7:05横尾山荘
8:00徳沢園
9:05明神池(10分ほど散策)
10:30上高地バスターミナル
天候 | 23日晴れのち雲り 24日曇り時々晴れ 25日曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復 16:30上高地発 さわやか信州号 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所特になし。 アイゼンも必要なし。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
念願の北アルプス!!あこがれの槍ヶ岳へ!
行きたい所が多くて、なかなか決まらなかったがやっぱり槍ヶ岳にした。
なかなか決まらなくて、交通手段も確保していなかったため、前日に直通便、さわやか信州号を予約しようとしたが、いっぱいだった。
平日だから空いてるだろうと思っていたがシーズンは平日でもいっぱいなようだ。
仕方なく、次の日の朝初で行くことにした。そうなると、一日目の歩き出しが午後になってしまうので、二日目の行程がきつくなってしまうが仕方ない。
一日目
初日は横尾のテント場で一泊。4時の到着予定だったが、到着してすぐ出発できたので、一時間ほど早く着いた。
ババ平まで行ってしまおうとも思ったが、15時までに到着という常識を守ることに。
長時間バスの影響だと思うが、頭痛もあったので、この日は明日に備えてあとはゆっくり。
上高地は人も多くて、にぎやかだった、登山者と観光客半々くらいだろうか。
明神間を過ぎると、一気に人か減り、徳沢を過ぎると更に減った。
この日は天気もよく、ほとんどアップダウンの無い横尾までの道は最高に気持ちよかった。
常に左手に見える梓川、その向こうに明神岳。これからは入ってく槍沢をおもいわくわくしてくる。
横尾山荘はとてもきれいで山小屋と言うより普通の宿のようだ。
テント場もかなり快適だった。
この夜は山に行ってはじめて満天の星を見ることができた。しばし見とれてしまった。
二日目
今日の行程はババ平まで行ってテントを張り、必要なものだけ持って槍沢を登り、帰りは東鎌尾根を通ってババ平で一泊。
槍肩で一泊も考えたが、テント場が狭いと言うのと、次日のバスにギリギリになってしまって温泉にもいけないのでこの行程にした。
あと少しでも楽をしたいと言う気持ちもあった。
4時出発予定だったが、暗いうちに撤収が初めてだったため30分遅れてしまった。
頭痛も治り、夜があけきらない涼しい中を快調に歩いて行く。
少し登山道らしくなってきた道を進んでいくと槍沢ロッジに着く。ここで今日の宿泊地ババ平のテントの受付をする。ここから少しづつ登りになってくる。
槍は雲のせいもあってかまだ見えない。
そこから30分ほど歩くとババ平だ。ここでテントを張る。ここは槍沢の雪渓の手前で、槍ヶ岳は見えないが良い場所。それほど広くはないがトイレも水場も近くにある。
このあたりのテント場はペグが刺さりにくい。手ごろな石に固定するような感じだ。
ババ平に着いたのは、7時前だったがすでに5張りほど先着がいた。
サブザックに必要なものだけ詰め込み出発。めっちゃ軽い。
少し行くと初の雪渓歩き。すこし心配していたがアイゼンは必要なかったが、ストックは持っていって良かった思った。あとサングラスも。
雪渓の上に出た瞬間、まるでエアコンのきいた部屋に入った様に気温が下がった。
冷たく気持ちい風が吹き下ろしてくる。
雪渓のトラバースも特に問題なかった。
初の雪渓歩きに感動していると、初めて槍の穂先が見えた。もうすぐだ。天気もよく、もうすぐあそこにもぼるんだと思うとテンションが上がってきて、ペースも上がる。どんどん槍の穂先が大きくなる。大きくはなるがなかなか近づかない。
登りも急になってく。標高もかなり上がっているだろう。息が切れる。
最後のジグザグの登り。荷物は軽くてもきついものはきつい。槍の穂先には雲が。
急がないと。息を切らしながらペースをあげるが、なかなか着かない。
テント置いてきてよかったと思いつつ、登りきったが槍の穂は雲の中。
30分前には晴れてたのに。
息を整えつつ雲が晴れるのを待つがなかなか晴れない。体も冷えてきたので登って上で待ってみることに。
いよいよ憧れの槍の穂先へ。
ちょうど同じタイミングで取り付こうとしていた二人組みのお兄さんに写真を撮ってもらった。
カメラを交換してお互い撮りながら登ることに。単独の場合、行動中の自分の姿は取れないのでありがたい。
確かに高度感はあるが霧でそれほど良く見えない。
特に難しいところがあるわけではないので、勇気をもって慎重に登ればもんだいない。上部は一方通行になっているようだ。
最後の垂直なハシゴを登りきると頂上が!!周りは真っ白。意外に暑い。日差しを感じるが雲は晴れない。山頂でかなり粘ったが結局少しも景色は見れず。
ババ平まで下りなければならないのであきらめて降りることに。
慎重に降る。やはり標高が高いので息が切れる。
槍ヶ岳山荘でぬるいポカリを買い、穂先を眺めながら休憩。結局晴れることはなかった。
帰りはガスっていたのでどうしようか迷ったが、予定通り東鎌尾根を行く事に。すこし行くと思っていたよりもスリリングな道と言うことに気づいた。
慎重に尾根をあるく。ふと気がつくと日がさしている。振り返ると槍の穂が現れた。そして北鎌尾根も!!しばし見とれてしまう。特に北鎌尾根。
また雲がかかる。あわてて写真におさめた。
降るにつれて南側の雲が晴れ穂高方面の山並みが見え隠れする。
更に降ると北側も見えてきた。
途中単独のおじいさんに写真を頼まれた。なんとこの方84歳だそうだ。しかも北アルプスは初めてだそうだ。ピッケルやアイゼンなど重装備だったから大ベテランかと思ったらほとんど登山経験はないそうだ。びっくり。
殺生小屋から東鎌尾根に上がってきたそうだ。
この先、ヒュッテ大槍を過ぎると垂直なハシゴや痩せ尾根がちょこちょこ出てくる。自分としては槍の穂先に登るよりも怖いところもあった。
西岳が目の前にそびえる。
相変わらず槍方面は曇っているが左右前方は景色が開けている。最高!!
北アルプスのスリリングな稜線歩きを満喫できた。
東鎌尾根を選んでよかった。
途中、中学生の団体とすれ違う。
狭い場所ではすれ違えないような場所も多々あるので、一団が通り過ぎるまでしばし休憩。崖っぷちなのでちょっと怖い。みんな頑張っていた。
水俣乗越到着。ここで稜線歩きはおしまい。
槍沢へひたすら降っていく。
降りきるとババ平はもうすぐ。
荷物は軽いのにかなり疲労していた。
4時近くなってしまった。
テント場に着くとテントは二倍以上に。とりあえず水を飲んでテントの中でごろんと横になる。しばらく動きたくない。
5時半になったら動くと決めてしばし脱力。
軽く眠ってしまった。
6時前におきて夕食の支度を。
フリーズドライの親子丼。うーんいまいち。
寝る支度をして、ごろんとして本を読んでいたら、いたらいつの間にか寝てしまった。多分、九時前。記憶にないが
三日目
起きたのは2時半くらい。
ここまで熟睡できたのは初めて。そのまま、周りに気を使いつつしたくをはじめる。
この日も夜は星空が広がっていた。
やはり深夜は少し冷え込むが、夜早い時間は、3シーズン用のシュラフだと暑いくらいだった。
予定より一時間早く、撤収出発。
ここから上高地まで降る。
明神館までは来たときと同じ道。
明神館からは明神池を回って自然探勝路を通りかっぱ橋へ。
明神池を見るのに300円かかることは知らなかった。
明神池はちょっと不気味なような神秘的な雰囲気。
自然探勝路は人が少なくて静かでいいところだった。
河童橋近くで穂高をバックにスケッチをしていたおじさんに写真を撮ってもらった。槍に行ってきましたよーってな話しを少しした。
かなり早めにバスターミナルに到着。
まずは予約していなかったバスを確認して予約する。ゆっくりしたいので16:30発のさわやか信州号を予約。空いてて良かった。
温泉は上高地温泉ホテル。天然温泉だ。12:30からだそうなので、まだまだ時間がある。おふろ上がりにたらふくおいしいものを食べようと思っていたが、我慢できずにちょっと買い食い。食べていると、さっきのスケッチしていたおじさんが僕を見つけてくれて、一緒にちょこっとランチ。山の話などをしてくれた。またスケッチをしに行くとのことで別れた。
ちょうど12時。ターミナルから温泉ホテルまで20分くらいかかるそうなので、荷物預けて、温泉へ。ちなみに荷物の預かりはもちろん有料で、とく大サイズだったので、600円。
温泉はなかなか良かった。ゆっくりと疲れと汚れを洗い流す。
あとは、ゆっくりご飯をたべてバスをまつ。
ぼくは下山するとそばが食べたくなるようだ。
名残惜しいが東京へ。
今回周りに登山者が多く。いろんな人と話をすることができたので、寂しい思いをしなくてすんだ。
基本一人でいたいのだが、話したいときもある。話を聞くといろいろ参考にもなるし。
また、登山靴を新調した。履き馴らしができなかったので靴擦れなどが心配だったが、一日目はやや違和感もあったが、二日目で違和感は消えて、3日目にはすっかりなじんでいた。
やっぱり北アルプスは最高だった。今度はもっとゆっくり歩きたい。
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