北アルプス縦走:薬師-黒部五郎-鷲羽-水晶-高天原-雲ノ平-笠ヶ岳


- GPS
- 152:00
- 距離
- 68.9km
- 登り
- 5,621m
- 下り
- 5,867m
コースタイム
8月11日:薬師峠キャンプ場4:30-北ノ俣岳6:30-9:30黒部五郎岳-11:00黒部五郎小屋11:45-三俣蓮華岳キャンプ場(泊)14:30
8月12日:三俣蓮華岳キャンプ場5:00-6:10鷲羽岳6:20-ワリモ北分岐7:00-7:50水晶小屋-8:40水晶岳9:10-9:55温泉沢の頭10:00-12:10高天原温泉13:10-13:30高天原小屋(泊)
8月13日:高天原小屋4:30-雲ノ平小屋6:50-黒部源流-10:15三俣蓮華岳キャンプ場(泊)
8月14日:三俣蓮華岳キャンプ場8:00-9:30双六小屋(泊)
8月15日:双六小屋5:00-弓折分岐-抜戸岳-9:20笠ヶ岳山荘(泊)
8月16日:笠ヶ岳山荘(泊)-6:00笠ヶ岳-6:40笠ヶ岳山荘-抜戸岳分岐-11:00新穂高温泉
天候 | 8月10日:晴 8月11日:霧→晴→曇→小雨 8月12日:晴 8月13日:曇→雨→雷雨 8月14日:雨時々曇り 8月15日:霧→晴れ時々雨 8月16日:霧→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
8月10日:有峰口バス停→折立 8月16日:新穂高ロープーウェイバス停→松本バスターミナル・松本駅→新宿駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
折立→太郎平→薬師岳:特に危険な箇所はない。木道などよく整備されている。 太郎平→黒部五郎岳→三俣山荘:特に危険な箇所はない。 三俣山荘→鷲羽岳→水晶岳:水晶岳手前にはハシゴあり。 水晶岳→温泉沢→高天原温泉:登山地図では破線ルート。上部はザレた尾根の急な下りで足場が悪い。中間部は樹林帯の急な下り。温泉沢に下りてからは河原を歩く。何ヶ所か渡渉が必要。 高天原温泉→雲ノ平→三俣山荘:奥スイス庭園入り口までは急な登り。長いハシゴあり。雲ノ平はアップダウン多い。 三俣山荘→双六小屋:悪天候のため巻道ルートを通った。雨の中で道は川になっていた。 双六小屋→笠ヶ岳山荘:特に危険箇所はない。 笠ヶ岳→新穂高温泉:笠新道は飽きるような下り。雨の後などは岩の上が滑りやすいので注意が必要。 |
写真
感想
久々の夏の北海道を満喫するはずだった夏の連休。
しかし、お盆時期の飛行機は甘くなく、貯め込んだマイルのチケットは完売。
どうしよう?と飯豊連峰と迷って決めた先は北アルプス。折立から入って裏銀座であこがれの船窪小屋を目指す予定。
でしたが、結局は悪天候もあり新穂高へ降りました。
そんな記録です。
8/10
折立から太郎平は樹林帯を抜けると本当に気持ちのいい稜線。明日から天気がいまいちなのも分かっていても気分が盛り上がる道。太郎平小屋には、いろんな物が売っています。2Lのビールにはびっくりしました。
薬師峠キャンプ場でテントを設営して薬師岳へ。
初めは巨石を登って行く道ですが途中からは花の多い稜線。薬師岳とカール地形が見事。どんどん雲が広がってましたが、頂上は運良く雲が切れました。
薬師小屋はスイーツ天国。時間が許せばもっといろいろ食べたかった。
薬師峠キャンプ場は14-17時までテント受付所とともにビールの出張販売を行ってくれています。トイレもきれいで快適なテント場でした。
8/11
黒部五郎岳への道は、ある本ではゴールデンコースと書かれていて期待たっぷり。
しかし霧がでて視界はあまりない・・・・。
北ノ又岳を越えた付近でようやく雲が取れてました。
見た目よりも登り易い急登を超えて黒部五郎岳山頂へ。山頂部は名前の由来の通り巨石がゴロゴロと。
黒部五郎岳から小屋へはカール内部へ降りて行きます。時々樹林帯を越えながらダラダラと下ります。けっこう長い下りです。
黒部五郎小屋はかわいい小屋。雨が降ってきたので内部でお昼ご飯を頂きました。
黒部五郎小屋から三俣蓮華岳へはいきなり樹林帯の急登。雨が降っていたとても登りにくかったです。雨具はサウナスーツ状態。
樹林帯を越えると三俣蓮華のお花畑の稜線になります。トラバース道はやせてて通過に危ない箇所もあります。でもお花畑が見事。意外とアップダウンあり、わかりにくい雪渓もありました。
三俣蓮華のキャンプ場は上部と下部に分かれてます。上部は展望が良いがトイレが遠い。下部はハイマツの中で展望はいまいち。下部の方が人気のようですが、張る場所を間違えると水没の可能性があります。
三俣山荘の展望喫茶室のコーヒーはおいしかったです。ケーキも4種類ありました。
8/12
この日は予想に反して晴れ。気分も良く鷲羽へ向かいます。
一日中晴れ。白山まで360度良く見えました。北アルプスの奥地にいるんだなぁと実感。水晶岳を越えると静かな道。落ち着いて歩けます。赤牛がすごい存在感。
高天原温泉へは水晶小屋で情報収集ののち、地図では破線の温泉沢ルートを選択。初めはやせ尾根を降ります。マークはしっかりあるので、迷いにくいですが、足下から崩れます。そして意外と長いです。熊が出そうな樹林帯を越えて温泉沢へ。
ここからはマークがちょっと曖昧で自分でルートを探しながら温泉沢を下ります。
高天原温泉はいきなり登場。囲いのない露天風呂が目の前、裸族♂が発生するので注意です。その他、男性と女性が別れた囲いのある露天もあるので女性も安心して入れます。しかし、夕方は蚊が発生するので注意。白濁した硫黄泉です。もちろん源泉掛け流し。
高天原温泉から高天原小屋へは登ります。温泉入った後には、かなりつらい登り道。(実際はそれほどでも。。)
この日の高天原小屋は2人で布団1枚の混雑。テント泊装備の人もけっこういます。
8/13
天気が悪そうなので早めに出発。高天原峠から雲ノ平へは結構な急登。急な長いハシゴが3本で標高を稼ぎます。雲ノ平って雲ノ平山と名付けた方がいいです。
そして雲ノ平へ。けっこう細かいアップダウンがあります。
雨も降り出して霧も出て、そして疲れて、素敵っぽい場所を全く楽しめない・・。急いで三俣山荘へ。本当は双六小屋まで行く予定がここでストップ。
夜は雷雨と強風。風が通り抜ける双六小屋のキャンプ場よりはよかったかも。。
8/14
朝から雨。回復予定なのでゆっくり準備。
この時点で裏銀座をあきらめ、笠ヶ岳行きを決定。
雨が収まったと思って出発したら、しっかり降り出して来ました。三俣蓮華の巻き道はお花が多くやはり素敵でした。しかし駆けるようにして双六小屋へ。
1人1枚の布団と聞いて早めの宿泊、しかも小屋泊決定。午後からは青空が望んでいてもすぐにパラパラと雨が降るという繰り返し。
8/15
2日間、雨宿り短時間山行だったので、この日は雨でも笠ヶ岳までがんばることに。
初めは小雨でしたが、すぐにしっかり雨降りへ。
けっきょく駆けるように笠ヶ岳山荘へ行きました。花も多くきれいな稜線だったと思いますが、写真を撮る余裕はほとんどなし。笠ヶ岳山荘のテント場で雷鳥を2組も発見。雷鳥が住んでいるテント場素敵です。
しかし、小屋が遠いテント場で有名+雨降り続く=小屋泊決定。
よっぽど寒そうだったのか、久しぶりという薪ストーブと入れてくれました。小屋内はきれいで、本や漫画も多く、甲子園も見れるし、快適でした。
しかし、靴の中まで水没、ゴアテックスはヌレテックスでひどい状況でした。
8/16
真夜中は一面の星空。天の川まで見れました。
期待して起きたら、霧。晴れる予報なので、待っても霧。
結局、霧が抜けないまま笠新道の下り。
気の遠くなるようなひたすらつづらの道。つづらなので、噂に聞くほどの急登ではないですが、飽き過ぎるような変化のないつづらです。
もう勘弁と思った時に林道へ。林道から新穂高へはダラダラとした下り。山は晴れず、曇りで歩きやすいけど残念な気分。
新穂高では中崎山荘で温泉に入りました。
ザック置き場など登山者に優しい温泉です。内部もきれいで濁った硫黄泉と透明な温泉と2種類ありました。
松本までバスででて、お盆のUターンラッシュで混んだ、あずさに乗って家までたどり着きました。
悪天候のため予備日まで使った大縦走。最大の敵は天気でした。
前半3日間がなければ楽しめなかったかも。。
登った山が毎日いろんな角度で楽しめるのが楽しい山行でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート


なかなか贅沢なコースですね。
百名山が五つ入っているとは・・・
高天原温泉
台風
3年前に読売新道を登って赤牛岳を過ぎ温泉沢ノ頭付近から
見えた雲ノ平越しの黒部五郎岳は個人的には好きな景観です。
写真
スィーツ天国の薬師小屋は来月、行こうかと考えています
女性の方が切盛りされていらっしゃるようですね。
あいにくの天候だったようですが充実度が伝わってきます
気づいたら百名山ハンターのような動きになっていました
読売新道は一度歩いてみたい道です。
キツイと有名ですが・・
高天原は奥地過ぎて、台風だとかなり行くのが厳しいですよね。次はぜひ!
黒部五郎は名前がちょっとチープというか、山っぽくないですけど、カールの大きさと不均一な山様が印象的な山ですよね
薬師岳山荘は、おすすめです!
どれを頼もうか迷ってしまいました。
抹茶も頼めば良かったぁ。。(名物らしいです)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する