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Yamareco

記録ID: 331775
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

間ノ岳・塩見岳・伝付峠 涼を求めて沢ルートでアプローチ!(乗越沢・雪投沢・塩見沢)

2013年08月08日(木) 〜 2013年08月11日(日)
 - 拍手
GPS
35:13
距離
48.7km
登り
4,082m
下り
5,102m

コースタイム

8/8
11:27広河原-12:55大樺沢二俣13:07-13:46標高2510m地点14:05-15:05八本歯のコル15:20-15:46トラバース分岐15:56-16:18北岳山荘
8/9
5:25北岳山荘-5:47中白峰5:52-6:30間ノ岳6:43-7:05三峰岳7:15-8:00熊ノ平小屋8:30-9:14乗越沢出合9:18-9:41魚止ノ滝下-10:16滝ノ沢出合-11:55池ノ沢小屋12:47-15:02標高2480m地点15:15-15:30上部二俣15:40-16:00幕営地(2670m)
8/10
6:15幕営地-6:20稜線-7:18塩見岳8:14-8:26塩見沢下降点8:30-9:03標高2630m地点9:28-9:58標高2400m地点10:17-11:05塩見沢出合-11:45西池ノ沢出合12:50-13:41標高1900m地点13:46-14:40北俣出合-15:17西俣慣合15:38-16:38渡渉地点-17:38二軒小屋
8/11
7:19二軒小屋-8:26伝付峠8:49-9:19内河内沢出合-9:45保利沢小屋-10:18八丁峠10:26-10:51隣沢出合10:59-11:58伝付峠入口バス停
天候 8/8 曇り
8/9 早朝ガス、その後快晴
8/10 早朝ガス、その後快晴
8/11 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
●広河原〜大樺沢〜八本歯のコル〜北岳山荘〜間ノ岳〜熊ノ平小屋
一般ルート。危険箇所なし。
●乗越沢
下降点は熊ノ平小屋の水場。沢身ならサクサク下れる。そこまで危険はない。かつての踏跡は多少残るが、沢を直で行った方が楽かも。
●東俣
滝ノ沢出合まではかつての踏跡もなく渡渉の繰り返しや巻きなどで結構大変。魚止ノ滝は右岸に巻道がある。滝ノ沢出合から池ノ沢小屋まではかつての踏跡が多くあり、上手く見極めればサクサク行ける。
●雪投沢
かつての踏跡は全く残っていない。乗越沢ほど楽ではないので注意。渡渉はミスっても膝下。
●雪投沢源頭部〜塩見岳〜塩見沢下降点
一般ルート。危険なくはないが、ややガレ(ザレ)ている程度。
●塩見沢
下降点が分かりにくいが、塩見岳から下ったところの鞍部からガレを目標の枝沢を意識して下っていくのが一番いいように感じた。ガレが終わるとハイマツとの戦いだが、枯れ沢上を行っていればまだマシ。沢外したら死亡。流れが出てからも再度流れ途絶え、地図上で川マークが出るまではどう下ったら一番いいのかよく分からない。地図上で川マークが出たところからは普通の沢下りだが、雪投沢より更に難易度高い。渡渉はミスっても膝程度。
●中俣
塩見沢出合から西池ノ沢出合付近まで渡渉を繰り返し、やや大変だが、ルートに困るような箇所はない。渡渉は膝下程度。
西池ノ沢出合〜中俣が折れる辺りまではゴーロだったり土砂の上行けたりなので、まぁ問題ないだろう。
中俣折れてから北俣出合までが最も大変で、小滝多く、滝つぼは腰上まで埋まりそうなところ多いので巻いていくしかない。この巻きが大変なところが多い。概ね右岸通しで行けるが、右岸崖の場合たまに左岸へ。
北俣出合からは右岸通しで比較的サクサク行ける。
●西俣
概ねかつての林道を利用できる。途中崩壊地が何箇所かあるが、危険と判断したら一度沢まで降りた方が懸命かもしれない。二軒小屋から4km地点辺りに工事現場があり、そこからは林道の新道が利用できる。
●二軒小屋〜伝付峠〜新倉
一般ルート。危険箇所は伝付峠の新ルートで、八丁峠への登り下り、内河内川沿いの細く脆い登山道などは全域に渡って滑落の危険性高い。
大樺沢
2013年08月08日 11:51撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 11:51
大樺沢
大樺沢
2013年08月08日 12:28撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 12:28
大樺沢
大樺沢
雪渓が残っている。
2013年08月08日 13:31撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 13:31
大樺沢
雪渓が残っている。
大樺沢と鳳凰三山
2013年08月08日 13:40撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 13:40
大樺沢と鳳凰三山
ここで水を汲みました。
2013年08月08日 14:11撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 14:11
ここで水を汲みました。
北岳カッケー気がするけど見えないw
2013年08月08日 14:29撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 14:29
北岳カッケー気がするけど見えないw
この方たちはバットレスに挑戦か。
2013年08月08日 14:43撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 14:43
この方たちはバットレスに挑戦か。
八本歯のコルへの登り
2013年08月08日 15:01撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 15:01
八本歯のコルへの登り
八本歯のコルから間ノ岳
2013年08月08日 15:20撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 15:20
八本歯のコルから間ノ岳
トラバース分岐までまだまだ登ります。結局トラバース分岐は地形図とはやや異なり、標高3000m辺りにあった。
2013年08月08日 15:31撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 15:31
トラバース分岐までまだまだ登ります。結局トラバース分岐は地形図とはやや異なり、標高3000m辺りにあった。
トラバース道
2013年08月08日 16:03撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 16:03
トラバース道
トラバース道:お花畑
2013年08月08日 16:09撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/8 16:09
トラバース道:お花畑
北岳山荘からの御来光は暗雲に・・?
標高3000m以上でガスっていました。
2013年08月09日 05:06撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 5:06
北岳山荘からの御来光は暗雲に・・?
標高3000m以上でガスっていました。
縦走路からの北岳さん
晴れました!
2013年08月09日 05:35撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 5:35
縦走路からの北岳さん
晴れました!
そして向かうは間ノ岳
2013年08月09日 06:01撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 6:01
そして向かうは間ノ岳
何かこの写真いいかも。
2013年08月09日 06:17撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 6:17
何かこの写真いいかも。
間ノ岳から鳳凰三山
2013年08月09日 06:35撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 6:35
間ノ岳から鳳凰三山
間ノ岳から仙丈ヶ岳
2013年08月09日 06:36撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 6:36
間ノ岳から仙丈ヶ岳
間ノ岳から農鳥岳・塩見岳・悪沢岳
2013年08月09日 06:36撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 6:36
間ノ岳から農鳥岳・塩見岳・悪沢岳
間ノ岳にて
2013年08月09日 06:38撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 6:38
間ノ岳にて
間ノ岳〜三峰岳よりこれから下る東俣を見下ろすとともに雪投沢の方も見る。
2013年08月09日 06:49撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 6:49
間ノ岳〜三峰岳よりこれから下る東俣を見下ろすとともに雪投沢の方も見る。
三峰岳
2013年08月09日 07:17撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 7:17
三峰岳
熊ノ平小屋近づいてきました。
2013年08月09日 07:54撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 7:54
熊ノ平小屋近づいてきました。
乗越沢の下りはじめらへん。
2013年08月09日 08:38撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 8:38
乗越沢の下りはじめらへん。
乗越沢
かつての目印がありました。
2013年08月09日 08:44撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 8:44
乗越沢
かつての目印がありました。
乗越沢
2013年08月09日 08:50撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 8:50
乗越沢
乗越沢
いい雰囲気です。気持ちいい。
2013年08月09日 09:07撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 9:07
乗越沢
いい雰囲気です。気持ちいい。
乗越沢出合
ここから東俣の本流に出ます。
2013年08月09日 09:19撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 9:19
乗越沢出合
ここから東俣の本流に出ます。
東俣
水量やや増え歩きにくく。
2013年08月09日 09:38撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 9:38
東俣
水量やや増え歩きにくく。
魚止ノ滝
東俣本流唯一の滝?
2013年08月09日 09:41撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 9:41
魚止ノ滝
東俣本流唯一の滝?
東俣
2013年08月09日 10:01撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 10:01
東俣
東俣はときどきかつての踏跡が。
2013年08月09日 10:26撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 10:26
東俣はときどきかつての踏跡が。
東俣林道の起点か!?
2013年08月09日 10:35撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 10:35
東俣林道の起点か!?
東俣のハイライト
2013年08月09日 10:45撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 10:45
東俣のハイライト
この釣り人に岩魚を頂いた。
2013年08月09日 11:26撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 11:26
この釣り人に岩魚を頂いた。
池ノ沢小屋は東俣左岸のちょっと上の方にあります。
2013年08月09日 11:59撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 11:59
池ノ沢小屋は東俣左岸のちょっと上の方にあります。
今もなお管理者はいる模様です。
2013年08月09日 12:02撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 12:02
今もなお管理者はいる模様です。
雪投沢出合
ちょっとショボいですが、目印はあります。
2013年08月09日 12:53撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 12:53
雪投沢出合
ちょっとショボいですが、目印はあります。
雪投沢
はじめのほう。
2013年08月09日 12:55撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 12:55
雪投沢
はじめのほう。
雪投沢
2013年08月09日 13:02撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 13:02
雪投沢
雪投沢
2013年08月09日 13:45撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 13:45
雪投沢
雪投沢登り途中から農鳥岳〜広河内岳の稜線
2013年08月09日 13:47撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 13:47
雪投沢登り途中から農鳥岳〜広河内岳の稜線
雪投沢
稜線が見えて来ました!
2013年08月09日 15:29撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 15:29
雪投沢
稜線が見えて来ました!
雪投沢源頭部
晴れ過ぎです!気持ちいい!
2013年08月09日 16:03撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 16:03
雪投沢源頭部
晴れ過ぎです!気持ちいい!
雪投沢源頭部より農鳥岳〜白峰南嶺
2013年08月09日 16:03撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 16:03
雪投沢源頭部より農鳥岳〜白峰南嶺
この岩魚を
2013年08月09日 17:25撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 17:25
この岩魚を
煮込んで味噌汁にぶち込みます。
2013年08月09日 18:24撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/9 18:24
煮込んで味噌汁にぶち込みます。
午前4時頃はちょっと酷かったですが、6時くらいになるとこんな感じで快晴に。
2013年08月10日 06:20撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 6:20
午前4時頃はちょっと酷かったですが、6時くらいになるとこんな感じで快晴に。
塩見岳への登り
何故か既にキツい。
2013年08月10日 06:28撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 6:28
塩見岳への登り
何故か既にキツい。
塩見岳登り途中から蝙蝠尾根と富士山。
2013年08月10日 06:54撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 6:54
塩見岳登り途中から蝙蝠尾根と富士山。
塩見岳!
2013年08月10日 06:58撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 6:58
塩見岳!
塩見岳から北に伸びる北俣尾根
いつかはここを登ってきたいものです。
2013年08月10日 07:20撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 7:20
塩見岳から北に伸びる北俣尾根
いつかはここを登ってきたいものです。
塩見岳東峰
2013年08月10日 07:23撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 7:23
塩見岳東峰
大きなうねり
2013年08月10日 07:23撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 7:23
大きなうねり
塩見岳より仙塩尾根と間ノ岳・農鳥岳
2013年08月10日 07:24撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 7:24
塩見岳より仙塩尾根と間ノ岳・農鳥岳
早稲田山岳アルコウ会のパーティー
まさかの本日は熊ノ平小屋から。
2013年08月10日 07:25撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 7:25
早稲田山岳アルコウ会のパーティー
まさかの本日は熊ノ平小屋から。
塩見岳西峰
2013年08月10日 07:36撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
1
8/10 7:36
塩見岳西峰
悪沢岳・荒川岳かっけー!
2013年08月10日 07:54撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 7:54
悪沢岳・荒川岳かっけー!
さて塩見沢へどう下ればいいのやら。これはキツいんじゃないか?w
2013年08月10日 07:54撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 7:54
さて塩見沢へどう下ればいいのやら。これはキツいんじゃないか?w
塩見岳東峰
往復30秒
2013年08月10日 08:00撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 8:00
塩見岳東峰
往復30秒
塩見岳にて
2013年08月10日 08:01撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 8:01
塩見岳にて
さて仕方ないのでガレを適当に下ります(適当ながらも適当ではないですが。
2013年08月10日 08:35撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 8:35
さて仕方ないのでガレを適当に下ります(適当ながらも適当ではないですが。
ハイマツの花粉がヤバ過ぎ丸です。
2013年08月10日 08:49撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
1
8/10 8:49
ハイマツの花粉がヤバ過ぎ丸です。
この辺枯れ沢かつ恐らく枝沢
2013年08月10日 09:37撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 9:37
この辺枯れ沢かつ恐らく枝沢
塩見沢二俣より上部はこんな感じで倒木が酷いです。
2013年08月10日 09:59撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 9:59
塩見沢二俣より上部はこんな感じで倒木が酷いです。
塩見沢
沢は涼しいが、太陽が暑い!
2013年08月10日 10:25撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 10:25
塩見沢
沢は涼しいが、太陽が暑い!
塩見沢より塩見岳を見上げる。
2013年08月10日 10:25撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 10:25
塩見沢より塩見岳を見上げる。
塩見沢
これが案外下りにくい。サクサクというわけにはいかない。
2013年08月10日 10:28撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 10:28
塩見沢
これが案外下りにくい。サクサクというわけにはいかない。
塩見沢
僕の好きな感じの雰囲気に変わっていく。
2013年08月10日 10:53撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 10:53
塩見沢
僕の好きな感じの雰囲気に変わっていく。
塩見沢出合
2013年08月10日 11:08撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
1
8/10 11:08
塩見沢出合
中俣本流
出合ってからしばらくはこんな感じですが、
2013年08月10日 11:26撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
1
8/10 11:26
中俣本流
出合ってからしばらくはこんな感じですが、
西池ノ沢出合が近づいてくると普通の川みたいになってきます。
2013年08月10日 11:48撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
1
8/10 11:48
西池ノ沢出合が近づいてくると普通の川みたいになってきます。
西池ノ沢、上部に何もなさそうなので水を飲んでみましたが美味しかったです。
2013年08月10日 12:54撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 12:54
西池ノ沢、上部に何もなさそうなので水を飲んでみましたが美味しかったです。
これは塩見のジャンダルム・・?
2013年08月10日 12:57撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 12:57
これは塩見のジャンダルム・・?
東池ノ沢の大崩壊地
凄まじすぎて何と表現したらいいか。
2013年08月10日 13:08撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 13:08
東池ノ沢の大崩壊地
凄まじすぎて何と表現したらいいか。
中俣
沢が大きく折れていく辺りで渓相が戻ってきます。
2013年08月10日 13:34撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
1
8/10 13:34
中俣
沢が大きく折れていく辺りで渓相が戻ってきます。
中俣
2013年08月10日 13:35撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 13:35
中俣
中俣
2013年08月10日 13:53撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 13:53
中俣
中俣
2013年08月10日 13:54撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 13:54
中俣
中俣
2013年08月10日 14:02撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 14:02
中俣
中俣
2013年08月10日 14:35撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 14:35
中俣
中俣
2013年08月10日 14:38撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 14:38
中俣
中俣
2013年08月10日 14:45撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 14:45
中俣
中俣
2013年08月10日 15:03撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 15:03
中俣
西俣慣合
2013年08月10日 15:17撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 15:17
西俣慣合
西俣慣合
そのうちこの橋に這い上がれなくなりそうです。そうなったら泳ぐしかない・・?
2013年08月10日 15:24撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 15:24
西俣慣合
そのうちこの橋に這い上がれなくなりそうです。そうなったら泳ぐしかない・・?
小西俣と中俣の分岐
あまりここでテン泊する気にはならなかった。
2013年08月10日 15:26撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 15:26
小西俣と中俣の分岐
あまりここでテン泊する気にはならなかった。
西俣は多く林道が残っています。
2013年08月10日 15:48撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 15:48
西俣は多く林道が残っています。
時折こんな崩壊地も経由しますが・・。
2013年08月10日 16:06撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 16:06
時折こんな崩壊地も経由しますが・・。
この工事現場からはもう普通の林道。
2013年08月10日 16:49撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 16:49
この工事現場からはもう普通の林道。
何だこの吊橋は・・?w
2013年08月10日 17:27撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 17:27
何だこの吊橋は・・?w
二軒小屋テント場。僕入れて2張のみでしたw
2013年08月10日 18:39撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/10 18:39
二軒小屋テント場。僕入れて2張のみでしたw
二軒小屋から伝付峠への登り
登りやすいです。
2013年08月11日 07:39撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 7:39
二軒小屋から伝付峠への登り
登りやすいです。
二軒小屋から伝付峠への登り
雰囲気が標高上げるごとに変わっていくので伝付峠まで飽きません。
2013年08月11日 08:05撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 8:05
二軒小屋から伝付峠への登り
雰囲気が標高上げるごとに変わっていくので伝付峠まで飽きません。
二軒小屋から伝付峠への登り
以下同文。
2013年08月11日 08:27撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 8:27
二軒小屋から伝付峠への登り
以下同文。
伝付峠展望台より南アのBIG3!
2013年08月11日 08:35撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 8:35
伝付峠展望台より南アのBIG3!
伝付峠展望台にて
2013年08月11日 08:40撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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伝付峠展望台にて
伝付峠から富士山
2013年08月11日 08:42撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 8:42
伝付峠から富士山
これから南嶺を北上されるそう。凄い荷物だ。
2013年08月11日 08:45撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 8:45
これから南嶺を北上されるそう。凄い荷物だ。
内河内川
2013年08月11日 09:40撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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内河内川
内河内川のハイライト
2013年08月11日 09:55撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 9:55
内河内川のハイライト
八丁峠への登り箇所
下りだと更に危険
2013年08月11日 10:39撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 10:39
八丁峠への登り箇所
下りだと更に危険
八丁峠への登り箇所
蟻地獄。滑ったらアウト?
2013年08月11日 10:44撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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八丁峠への登り箇所
蟻地獄。滑ったらアウト?
あの崖の淵を下ってきたわけか・・。
2013年08月11日 11:08撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 11:08
あの崖の淵を下ってきたわけか・・。
新倉ヘリポート
車たくさん停まってました。
2013年08月11日 11:42撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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新倉ヘリポート
車たくさん停まってました。
バス停まで降りてきたー!
2013年08月11日 12:26撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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8/11 12:26
バス停まで降りてきたー!

感想

夏なので南アルプスを沢ルートで縦断しようという計画。一応短いながらも夏休みが取れたので、時間は十分にあります。

8/8
自宅から5:37発の電車にギリギリで乗って、鈍行で甲府を目指します。この電車に乗れなければ甲府に9時前につけないところだったので危ないところでした。何でこんなギリギリになったかというと寝坊したからですね。しかし、それでも3時間も寝ていません。準備に手間取りました。
荷物の重さを計ってみると17kg。昨年北アルプスを初のテン泊縦走したときよりも食糧も多め(レトルトも多い)に持ち、沢靴や大量の予備バッテリー、ウイスキー200mLなど中々余分なものを積み込んだにも関わらず、そのときよりも軽くなってしまいました。謎ですね。
しかし、寝不足では17kgの荷物でも大分堪えると思います。やはり一般コースとはいえ初日が勝負でしょうか。この日は広河原を11時に出て北岳山荘まで行く予定でした。標高差は1500m。

さて、広河原に11時につきまして、出発は11時半。今回初の大樺沢ルートを取り、大樺沢二俣まではのんびり歩いて1時間半でした。大樺沢ルート、下部は大量の水の流れが清々しくて、この時点でやや気に入ってしまいましたね。

大樺沢二俣からは、同じく11時発でテン泊装備で北岳山荘を目指している方がいたので、この方と共に歩きました。ここら辺で自転車を担いで下ってくる登山者に遭遇しますが、どうやら登頂には失敗したようですが、恐らく自転車を山頂に持って上がるのに達成感を覚える方のようで、山で自転車に乗るわけではないとのことでした。
大樺沢二俣からは雪渓が素晴らしい。これなら上部で水の確保も期待できます。
想定通り北岳から直接落ちている沢の水が豊富でしたので、上部に登山道がないところまでいって、ここで水を確保しました。北岳山荘には水場はありませんからね。結局下から担いできた2Lの水は全て無駄になってしまいましたが、まぁよしとしましょう。
この辺りからガスってるながらも北岳バットレスの凄さを間近で見ることができ、中々に感動していました。するとバットレスの中間点やや下辺りに2張のツェルトが見えてきました。明日登頂を目指すのでしょうか。ファイトです。

さて、大樺沢は更に急さを増していくとついには木製の梯子が現れ、しんどいながらもひた20分ほど詰めると、八本歯のコルに出ました。結局大樺沢二俣から八本歯のコルまでは休憩込みで想定以上の2時間近くがかかってしまいました。コースタイム、やや厳しい気がしますね。
八本歯のコルからは間ノ岳でけえええええな展望。北岳山荘も見え、テントもちらほら見えます。果たしていいサイトが空いているかな・・。
コルからはトラバース道の分岐まで100mちょっと登ります。コルまででホッとして足が緩んだせいか、ここの登りが一番しんどかったですね。というかここで何故か下山者に遭遇。白根御池小屋まで行くらしいですが、ペース的にみてこの分だと19時以降着は免れないぞ!?

トラバース道分岐からは北岳も北岳山荘も同じ時間。でも北岳はガスってるのでやめておきました。僕は大井川源流域を訪れると間違いなく晴れる傾向にありますが、北岳には嫌われているようです。3度目の正直もなりませんでした。
トラバース道分岐からはサクサクで、高山植物を軽く愛でつつも20分ほどで北岳山荘です。この日の夕食はパンにカレーライスににゅうめんとします。炭水化物取り過ぎ丸ですw 家から持ってきたラフロイグを贅沢にもコーラ割りして飲み就寝としました。

8/9
午前2時頃起きてみると外はガスガス。4時半にちゃんと起きるが、この時点では北岳と間ノ岳はまだガスっていた。しかし、5:25にいざ出発となったときには、やや靄はあるものの全て晴れてくれ、いい気分で間ノ岳までの稜線を歩くことができた。やはり僕は大井川源流域では好天に恵まれるようです。
間ノ岳には予定通り1時間で到着。展望を楽しんだ後、これまでの賑やかな山域を離れ、熊ノ平小屋へ向かいます。大井川東俣へは広河内岳を経て池ノ沢ルートから下降するルートと迷いましたが、眼下に見える東俣の本流をしばらく歩いてみたいなと思ったので、熊ノ平から乗越沢を下ることとしました。

熊ノ平までも概ね予定通りの時間で到着。この途中で登りで使う予定に雪投沢を遠望で確認してみますが、よく分からず異様に急に見えました。熊ノ平小屋では炭酸で補給中に主人から乗越沢や新蛇抜の尾根、雪投沢の様子を聞きます。すると、乗越沢と雪投沢は踏跡殆ど残ってないけど、水量も多くはないし沢伝いに行けば行けないことはない、新蛇抜の尾根は踏跡大体残ってるけど、一部消失してて迷うかもとのことでした。翌日は西俣にも降りることを告げると随分マニアックなルートを行くんだねと言われました。色々とありがとうございました。冬季小屋の礼もいい、水場からいざ沢身に入ります。ここを下る瞬間、水場ではしゃいでいた学生らしき人たちには非常に変に思われたでしょうw

水場からしばらくは踏跡に従って下ってみますが、非常に下りにくいのですぐに沢に戻りました。以後は沢靴なら快適。濡れずに行こうとするとかなり無理があります。
乗越沢は最上部を除いては緩やかで倒木も少なくそれなりに開けていて非常に快適な沢でした。45分ほどで本流と合流し、以後殆ど下らず更に緩やかになりますが、徐々に水量も増えてきて渡渉場所も選ぶようになってきます。ここから先もいい感じの渓相でした。

しばらくいくと東俣本流唯一の滝、魚止ノ滝の下りに差し掛かります。ただし、ここは右岸に割としっかりとした踏跡が残っていて容易に巻けました。魚止ノ滝は落差10m程度ですが、渓相と水量も相まって中々素晴らしい滝に仕立て上げられていました。
ここから滝ノ沢出合まではやや歩きにくかったですが、滝ノ沢出合を過ぎると、概ね右岸に微かな踏跡が現れるようになります。滝ノ沢出合からはこの右岸の踏跡を辿り、右岸を崖に阻まれると左岸に渡渉というようなことを繰り返して行くことで割と快適に歩けました。

さて東俣林道が近づいてくると、渓相も大分変化してきます。非常に広々とした感じで、普通の河原歩きと行った感じ。
すると、前方に人影が。どうやら釣り人のようで、邪魔しちゃ悪いかなと思ったのですが、あちらから話しかけられてきました。ここが新蛇抜の尾根分岐の少し手前くらいでしたかね。

「大井川で人に会ったのは初めてだよ。」「釣り人もここまで奥に入ってくる人は殆どいないからね。」「釣りはしないの?もったいない。」「大井川に降りる新たなルートを探索してたら全然ダメで強引に下ったけど大変だったよ。」「大井川は初めてかい?いいだろ?」「折角だから釣った岩魚をやるよ。一番でかいのをやろう。」などなど、こちらの会話は示してはいませんが、様々なやり取りがあり、何と岩魚を一匹頂くことができました!ありがとうございます!

そこから少し行くと、新蛇抜からの沢に出合い、そこの岩に明確な「新蛇抜」といった矢印が書かれていました。因みに少し手前にも取り付けそうなところがあり、そこにも踏跡はありました。

それから程なくして、左岸上、森の中に池ノ沢小屋が見えてきます。かつては管理人もいたが、東俣林道の崩壊とともに廃小屋となったというようなことを聞いていたのですが、小屋の中の置き手紙を見てみると、現在なお管理人はいるようです。「2013年4月27日より山に入っています。秋口に戻ります。」と言ったようなことが書かれていました。さて、ここで昼食としまして、これからの雪投沢の登りに備えます。

雪投沢の入渓点にはやはり目印がありましたが、出合は非常に地味で狭く、知らなければ登る気にはならないでしょう。しかししばらくいくと、開けはしませんが、やや広くなってきます。雪投沢は水量的には基本踝、深くても膝程度で、倒木多いですが、基本沢の中をじゃぶじゃぶと進んで登って行くことができます。むしろ安易に巻かない方が恐らく楽です。目印は2箇所のみ確認することができましたが、踏跡は全くと言っていいほど見つけることができませんでした。
乗越沢と比較すると、やや歩きにくい感じで、標高が中々稼げませんが、開けてきた頃に一息ついて後ろを振り返ると農鳥岳〜広河内岳の稜線が出迎えてくれます。渓相自体は倒木除けば悪くなく飽きることはありません。標高2550m辺りまで豊かな水量の沢が続いていました。因みに途中休憩がてら全身を洗ったりしてましたw

さて、このまま雪投沢の本流を登って行ってしまうと、ザレに出てしまうので、2550m辺りの沢の分岐で右を取ります(実はこれが失敗? 因みにこの分岐点辺りに一張分のテントサイトがあり、水量豊かなここに張るのも悪くないかもしれません。ここ以降たくさんのテント場がありましたが、水場がすぐ近くにあるのはここだけでした。
話は戻りまして、枝沢を進んで行きますが、この沢はすぐに枯れます。更に藪が煩くなってきて右にも左にも行けず、枯れ沢を進んで行くしかなくなりますが、この沢にゴミがたくさん落ちていたせいでそのまま先に気合で進んで行ってしまいました。すると上部の開けたテントサイトに出ますが、水の気配はもはやありません。

ここにザックをデポしてまずは踏跡に従って樹林帯の中に入っていってみますが、次々テントサイトが現れるだけで水の気配はなし。次に地図上の水場を求めて稜線に上がり、塩見岳方面へ熊ノ平方面へしばらく進んでみますが、そういった指標はなく無駄骨でした。仕方なくザックを回収して森の中を標高を極力落とさずに適当に進んで雪投沢本流まで出ます。ちょうどここが流れが始まっていると言える箇所で、知っていればここまで雪投沢を上がってくるべきだったでしょう。まぁ知らなかったので仕方ありません。そしてこの水は冷たくて非常に美味しいです。

さて、テントサイトの最上部2670m辺りにこの日はテントを張ることにします。稜線外(稜線には明確な幕営禁止の標識がある)であってもこの付近にテントを張るのは禁止されているのかもしれませんが(ただ稜線から少し東俣方面に降りると国立公園からは外れる)、時間内で予定ほどは進めなかったので仕方ありません。もう遅いので、夕食にカレーと東俣で会った釣り人に頂いた岩魚をふんだんに入れた味噌汁を飲んで就寝とします。岩魚美味しくいただかせてもらいました。

8/10
午前2時頃目覚めると星空が綺麗。しかし、それから午前3時頃まで記録を書いていると、外はややガスりはじめ始め、テントが揺さぶられ中々寝付けなくなります。結局あまり寝付けなかったので、まともに起きたのは午前5時頃。朝食をとって出発は6:15となってしまいました。しかし、目覚めた頃から稜線から声がし、塩見岳の方へ向かって行かれるパーティーがいるので驚きます。まさか熊ノ平小屋から来たのでしょうか。

さて、昨日の行程が厳しかったせいか筋肉痛が酷く、中々足が上がりません。それでも前日以上の展望の助けを借りて力を振り絞って、何とか1時間で山頂へ。
塩見岳は南アのど真ん中的な展望が得られる場所で、北側には甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳とオールスターズが見られます。南側は悪沢岳・荒川岳の素晴らしい展望が得られますが、そいつらに隠されて南アルプス南部のオールスターズまでは見られません。

さて、しばらく展望を楽しんでいましたが、先ほどのパーティーに話かけてみます。すると夜のうちに熊ノ平小屋を出てここまで来たとのこと、そして更に聞いてみると早稲田山岳アルコウ会とのことで、らいすさんもいらっしゃいました。何やら何処かに忘れて来たメモを取りの戻ってしまいましたが。

山頂から塩見沢下降点は何処がいいかなどとずっと考えていますが、中々よさげなところがありません。結局鞍部からガレを下って行く感じになるのでしょうか。
果たしてそうでした。上部ガレは問題なく早々に突破しますが、少し行くとハイマツとの戦いになります。枯れ沢を上手く選べばまだマシですが、外したら死亡でしょうw まぁ外すことはないと思いますが。この藪漕ぎは標高2700m辺りまで続きます。
その後2630m付近で漸く水の流れが確認できましたので、ここで大量に補給と行きました。実は魚を洗うのなどに使用してしまって水が殆ど(ry

生き返ったところでガンガン標高を落とします。沢は再び枯れ沢に戻りますが、再度流れが出てきたところからはやや下りにくそうなので、地図上で塩見沢の川マークが消え二俣に分かれる辺りまでは、その間の尾根を下って行きました。そして標高2400m辺りで沢身に入りました。
塩見沢の二俣までは倒木が激しいですが、地図上で川になっている辺りからは倒木も殆どなくなり、豊かな渓相を見せるようになります。ただ小滝が多く面倒で中々標高が落とせません。この辺登りのが楽でしょうが、登りだと上部の藪地帯があるので、どうかな。

さて時間がかかってしまいましたが、11時頃中俣の本流と出合います。なおもしばらくは豊かな渓相が続きますが、これ以降も踏跡は気配すら残っておらず、かなり手こずります。
西池ノ沢が近づいてくると渓相はガラリと変わり、普通の川といった感じに。全て東池ノ沢の崩壊の影響でしょうか。代わりにこの辺りからは河原を普通に歩けるようになります。
西池ノ沢出合辺りで12時近くになったので昼食とします。西池ノ沢の水が中々美味しかったので、ここで再度補給といきます。体を洗ったりしてたら1時間も経ってしまいましたが、この辺りで計画時のルートはキツいなと考え始め、今夜は西俣慣合泊で翌日荒川岳まで上がるか、同じくもう足もかなりキツいので慣合か二軒小屋泊で翌日下山かなどと考え始めます。
歩き出してすぐに東池ノ沢の大崩壊地が迫ってきました。これは凄いです。こいつの影響と思しきもののおかげで、この辺りは割とサクサク歩けます。ただこれ以降もこんな感じの川だったら面白くないななどと思っていたのですが、沢が大きく左に折れていく辺りで再度渓相が戻り、右岸に左岸に滝が落ち、仲俣本流も多くの小滝を落としつつ流れていきます。

ここから北俣の出合までがハイライトと言った感じですが、渓相は素晴らしい代わりにやはり思うようには進めません。浅いところを狙っても膝下、滝つぼなど深いところでは腰以上埋まるでしょうから、滝はもうどんなに小さくても巻くしかありません。塩見沢では直滑降でもよかったのですがね。巻道もほぼ残っていないので、自分で見極めて気合で下っていくしかありませんね。渓相が素晴らしいのが救いです。
北俣出合付近で2人の山ヤか沢ヤかと思しき人たちに遭遇します。北俣はまだかなどと聞かれたのでやや不安になりましたが、一泊の行程で東池ノ沢の崩壊地まで抜けて翌日は来た道を引き返すとのことでした。
北俣出合まで来たところでほっと一息。ここからも水量多く道はありませんが、比較的進みやすく、30分ほどで西俣慣合に出ました。
さて、現時点で15時過ぎです。色々と悩みましたが、足が割と死んでいる気がするので、内無沢は諦めて下山することとしました。テン泊地は中俣を歩いているうちは西俣慣合もありだとおも思っていましたが、実際に目の当たりにして気が変わりました。雰囲気がよくありません。到着遅くなってしまうかもしれませんが、二軒小屋へGoです。

二俣慣合では対岸の堤体の上に上がらねばならないのですが、この橋が崩落していて、容易には上がれなくなっていました。そのうち橋からでは完全に上がれなくなるでしょうね。そうなれば堤体についている梯子で上がるしかありませんが、ここは水量的に恐らく泳ぐしかないでしょうw
慣合からは林道が多く残っていたので比較的サクサクでした。途中崩壊地を横切るところだけ注意が必要で、非常に危険なところもありました。こういったところは一度西俣まで降りた方がいいかもしれませんね。
二軒小屋から4km辺りのところにある工事現場までずっと右岸通しで行けたようなのですが、途中あまり歩きたくないような形で林道が崩壊している箇所があったので、ここで左岸へ渡り、工事現場辺りで右岸に戻りました。慣合で登山靴に履き替えてしまったので、靴がずぶ濡れになってしまい、ちょっと後悔ですが。
工事現場からは新しくできた林道が利用できたのでサクサクでしたが、同時にちょっと怠かったです。二軒小屋で受付を済ませ、晩飯を食べて睡眠。流石に飲み物が安いですね。

8/11
二軒小屋から伝付峠までのうんざりする登りと思っていたのですが、案外登りやすく1時間ほどで伝付峠に出ます。伝付峠展望台まで行き、南ア南部の山々を堪能してから下山といきます。
伝付峠に戻ったところで荷物をデポして水を汲みに行っていたと思しき登山者に出会いますが、これから白峰南嶺を北にずっと進んでいかれるそうです。わざわざデポして汲みに行っていたということは笊の方から来られたのでしょうか。ザックも異様に大きかったので、北岳まで向かわれる気配がします。頑張ってください。

伝付峠からはバス停に30分前到着くらいになるよう調整しつつ下ります。しかしすぐに内河内沢に出合い、そこからも見知った道で割と速いペースで進んで行けてしまいます。前回は楽しく話しながら進んでいたのであまり気づきませんでしたが、これは直ったとはいえ危険なルートなのは間違いないと悟りました。仮に登山地図に乗るとしても点線ルート、しかし、それよりも些か厳しいように感じました。

さて、内河内沢から離れたところからが新ルートで、峠まで本旅最後の登り。非常に辛かったですが、何とか登りきり、でも気は抜けません。ここから隣沢までの下りが最も危険なのです。あり得んくらい危険です。沢に降りるまで何処を取っても滑落の危険が大きく、落ちたら大怪我、もしくは死でしょう。出来れば下りでは避けたいと思いつつも下ります。
沢まで降りたところでホッと一息。もう危険なところはありません。河原を適当に歩いてからは林道です。

予定通り伝付峠入口バス停に奈良田行バス通過30分前に到着し、バスに乗っていざ奈良田温泉へ。温泉で綺麗さっぱり、着替えもまだ使用していなかったので、完全にさっぱりです。ただ一つ登山靴が濡れている点を除けばw
奈良田温泉からはバスで下部温泉駅まで行き、そこから電車ですが、バスが明らかに満員。そこでジャンボタクシーが出ることになり、僕は荷物をバスにデポしてタクシーで下部温泉駅へ向かいました。下部温泉駅でザックを回収してからは1時間半暇だったので、こうして記録を書いているわけですw

悪沢岳に登れなかったのは残念だが、長年夢見てきた東俣と西俣を堪能できたのは非常によかった。またそれでいてちゃんと3000m峰2座の頂を踏め、いずれも快晴で展望を楽しめたのもよかった。こうして大井川源流域から抜け出せなくなっていくわけですが。

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コメント

夏向きのコースですね。
沢ルートだとやっぱり夏向きで涼しげですね。でもこのルートで沢だとかなり大変そうですね。

流石Evergreenさんならではのコース取りですね
2013/8/20 23:32
RE: 夏向きのコースですね。
Futaroさん

夏は登りが非常に暑いので、沢ルートを絡めることを常に考えています。今回は今までで一番厳しい縦走とはなりましたが、それだけに充実感は得られました。爽快でしたしねw
2013/8/22 22:24
ニアミス
Evergreenさん、こんにちは。
素晴らしい記録拝見させていただきました。
いつか自分もこのようなコースを行ってみたいと夢見ています。

ところで8/10夜、二軒小屋でニアミスしていたようです
Evergreenさんが到着された頃、自分は芝生の木のテーブルで
生ビールと弁当を楽しんでいました
たしかにテントは2張りほどあったような?自分は登山小屋でした。
ご挨拶できなかったのはとても残念ですが、またきっと南アでお会いできるでしょう
2013/8/26 1:35
RE: ニアミス
ebi0813さん

おお、あそこでゆっくりしていた方がebiさんだったんですね。お声をおかけすればよかったです。

蝙蝠尾根お疲れ様でした。僕もいつか登りたいものです。

そうですね。ほぼ毎月のように南アには足を踏み入れているのでお会いする機会はまだまだあると思います。
2013/9/4 16:06
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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