南アルプス南部縦走
nabekuni
- GPS
- 104:00
- 距離
- 45.7km
- 登り
- 4,825m
- 下り
- 5,040m
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- 山行
- 2:35
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:05
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 9:20
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 10:35
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 10:30
| 天候 | 8/10：晴れ一時雨、11：晴れのち曇り、12：晴れ、13：晴れ、14：曇り |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでしたが、清水平の幕営は他に誰もおらず、暗闇が怖かったです。 |
| その他周辺情報 | 静岡市内・美人湯 |
写真
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
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コンロ
コッヘル
食器
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ナイフ
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テント
テントマット
シェラフ
|
|---|
感想
8月 9日
JR君津駅1247-JR東京駅1731-1900JR静岡駅
朝から最終パッキング。全重量は22kgで水を入れても25kgでいつもの時よりかえって軽い。いつも余計なものを持ちすぎているのだ。
台風の影響で風が強いが良い天気で、非常に蒸し暑い。
廣子に駅まで送って貰い1247発快速で東京へ。東京駅で荷物をコインロッカーに預けようとしたが、すべて使用中だった。地下通路に臨時の手荷物預かり所があり、1800まで1ヶ\400で預かってくれる。荷物を預けて新宿ICIでテントポールを交換。予備も一本購入した。1本\700だった。径さえ合えば長さは合わせてくれる。自分のテントのも買っておいた方が良いかも。
登山靴のすねの部分が当たるので、巣鴨のゴローで見て貰った。とりわけおかしくはないとの事だが、ベロの所を押して修正してくれた。紐は上から通す、緩みにくい通し方をしていたが、甲を良く締めて足首をあまり締めないように下から通した方が良いとの事で紐を修正してくれた。痛い所に紐がこない様にフックを外すのも手だそうだ。いずれにしてもベロの足首部分がなじんでくれば良い様なので、しばらく様子を見て欲しいとのこと。
1731発のこだまで静岡へ。乗車率はほぼ100%。1900静岡着。静岡鉄道の新静岡駅バスターミナルへ。周辺で朝食用のコンビニかファーストフードの店を探したが、県庁所在地の駅周辺にもかかわらず1軒もなかった。やむを得ずバスターミナルの地下商店街でパンを3ヶ買う。
ターミナルそばのビアレストラン「静岡ブルワリー・御殿場高原ビール」で地ビールを飲んだ。 少々クセのある味だった。
バスターミナルにマットを敷いて寝たがほとんど眠れなかった。2200頃トイレのある地下街のシャッターが閉まってしまった。要注意。
バスは0745が始発だが、0540発0900畑薙第一ダム着の臨時便が8/1〜18のみ運行している。ラッキー！
バス始発前の0500頃には地下街へのシャッターが開いた。
8月10日 晴れ一時雨
新静岡駅0540-静岡鉄道バス-0900畑薙第一ダム1015-東海フォレスト・リムジンバス-1100椹島
椹島1205(50)1255 1325m? 1310(45)1355小石下1410(1:00)1510清水平(計2:35)
0500起床。ほとんど眠れなかった。小雨がぽつりぽつり降っている。
0540バス発。バスに乗ったのは登山者6人と観光客10人ほどだった。静岡駅でさらに登山者5人を乗せて一路畑薙ダムへ。天気は青空も見えてきて期待できる。
0850畑薙第一ダム着。車がすごい。ダム上の道路も含めて100台近くがダム周辺に駐車している。東海フォレストのリムジンバスは直ぐに来たが、満員ではないので次のバスが来る1100まで出ないという。このバスは東海フォレスト営業小屋の送迎バスなので、1泊2食付きで宿泊する人を対象にしており、\2,000の料金は施設利用料金として支払い、宿泊費はその分割引になる仕掛けだ。そうしないと白バス行為になるためだろう。もちろん施設を利用しなくてもよいが、宿泊しない人は帰りのバスには乗れない事になっている。私はダムに下山するので関係ないが。定員27名中21名になったので、1015発車して椹島へ。道はものすごい悪路で崖下に落ちそうになりながらマイクロ バスは走る。
ダムまで車で来て自転車で入山する人もいた。MTBが多いが、なかにはママチャリの人もいた。
1100椹島着。下山してくる人はみなドロンコだ。この10日間天候が悪く、稜線はずっと雨だったらしい。これから良くなるらしいが不安だ。
ラーメンの昼食を食べ、水を補給して出発。私と一緒のバスの人は全員椹島泊まりで、私一人だけが出発した。登ったのは0830のバスで入った人だけのようだ。
林道を外れて吊り橋を渡ると、急斜面のトラバースが1時間くらい続き、一歩間違えると谷底に転落しそうで緊張した急登が続く。小石下あたりから尾根道で転落の不安は無くなったが、今度はドロンコ道になった。約3時間で清水平着。他に誰もいない。登山道の脇にテントが3張位張れるスペースがある。水場の水は手が切れるほど冷たく、旨かった。水場でビールを冷やす。ビールとカレーの夕食。1800過ぎに雨が降り出した。明日は晴れますように。
1830就寝。誰もいない森の中で一人でキャンプするのは初めての経験だが、何となく気味が悪く夜間に外に出る気はしなかった。日没後はヘッドランプを消すと自分の手も見えない程の真っ暗闇だった。余り寒くはなく、シュラフの中には入らなかった。
8月11日 晴れのち曇り
清水平0630(30)0700蕨段0715(1:10)0825駒鳥池0845(35)0920千枚小屋1005(45)1050千枚岳1105(1:20) 1225悪沢岳1300(35)1335中岳コル1340(35)1415中岳避難小屋1420(5)1425中岳1430(10)1440前岳1450(30)1520 2750m? 1530(20) 1550荒川小屋(計6:35)
0420起床。曇り。わりと良く眠れた。食事をして外に出ると青空が広がっていた。ヤリー！
テントをたたんでいると、昨日バスで一緒だった人が登ってきた。早い！聞くと0330に椹島を出たそうだ。 朝から気温が高くTシャツ1枚でじっとしていても寒くない。今日も汗をたっぷりかきそうだ。
苔むした原生林の中、いきなりの急登が始まる。蕨段で一休みしたが、ここには三角点と測量やぐらがあった。 見晴台を目標に登ったが見晴らしの良い所は無いまま駒鳥池に着いてしまった。（後で調べると、途中樹木越しに赤石岳が見えた場所であった）ここでも駒鳥池を発見する事はできなかった。ここは樹林帯で木漏れ日だが、空はピーカンである。千枚小屋は真新しいログハウスのような小屋だった。千枚小屋の隣には小さな「百枚小屋」があった。シャレている。
千枚から下りてきた人達から稜線はものすごい風とのことだった。小屋から少し登ると稜線に出たが風は収まっていた。千枚岳から赤石方面は山頂部がガスにつつまれて見えなかった。悪沢岳からも展望はあまりきかなかったが、今回1座目の百名山である。中岳への下りにはがっかりしたが、気を取り直して下り始めると中岳の避難小屋が見えた。もろに山頂に建っていて落ちそうに見える。登ってみるとちゃんと平地に建っていた。小屋には小屋番がいて食事やジュースを売っていた。中岳・前岳のピークを踏んで荒川小屋への500mの急降下を開始する。途中水場があったが、冷たくてうまかった。荒川小屋は新築間もないようで新しかった。小屋の前から正面に富士山が見えて素晴らしい。指定されたテント場は8人用でも張れそうな広い所だったが、水場への通路にもなっており、通る人から水場の場所を何度も聞かれ、夜は足音がうるさかった。
ビール350ml \700はちと高い。水場はたっぷり使えてGoodだ。
左右の踵にマメを作ってしまった。下りは痛くないが、登りが痛い。我慢できない程ではないが、水疱が破れていたのでバンドエイドを貼り、テープを貼った。昨日の登りで少し気になっており、途中でテープを貼ったが遅かったようだ。
夕食は五目ご飯・みそ汁だったが、α米2人前は多すぎたので半分だけ食べた。やはり1人前で十分だった。
夕方になってガスがほとんどなくなった。今夜は星空が見えそうだ。夕映えの富士山がきれいだった。
1900の天気予報では山の天気は下り坂で、明日はなんとか持ちそうだが、明後日は悪そうだ、う〜ん。1900就寝態勢にはいるも発電機のエンジン音やテント脇を通る人の足音が気になる。
2300目を醒ます。テントの外が明るいので外を見ると星明かりだった。満天の星で銀河もはっきりと見えた。風もあまり吹いていない。
0100少し寒いのでフリースを着る。テント内13℃。
8月12日 晴れ
荒川小屋0530(40)0610大聖寺平0620(1:05)0725小赤石岳0740(30)0810赤石岳0835(45)0920百間平手前0925(40)1005百間平1020(25)1045百間洞1155(1:20)1315稜線1330(20)1350中盛丸山1405(1:00)1505小兔岳1515(10)1525小兔?1525(35)1600兔岳1600(5)1605兔岳避難小屋(計7:35)
0310起床。星は出ていなかった。風も出ており、イヤな雰囲気だ。
夜明け前はガスがかかっていたが、撤収して出発する頃にはピーカンになっていた。やたー！ 今日も長丁場だ、頑張っていこう！
赤石岳の登り前半は日陰で風が強いので登っていても寒い。赤石岳山頂は大展望。ガスもなく360度クリアに見える。30名くらいの登山者で賑わっていた。
赤石の下りはガレガレで、落とさないように気を付けて下る。大沢岳分岐の百間洞露営地は想像していた大きなキャンプ地ではなく、沢沿いにテントサイトが点在するだけだった。そこに荷を置いて百間洞山の家にビールを買いに行ったら何と沢の水は飲めないとのこと。又戻って荷を取ってくるハメに。
ラーメンの昼食と牛乳のデザートの後、トイレ（大）をして出発。大沢岳は断念して巻道を行くが、これが大変。カンカン照り・無風の樹林帯の急登は半端じゃなかった。今までで最もキツイ登りだった。稜線に出るとさすがに涼しいというより寒いくらい。この頃から曇って来た。
小兔岳の登りの途中で雨が降ってきた。雨具を着け終わった途端小降りになり、小兔岳に着く前にあがってしまった。小兔岳を下ったコルに水場の石標識があり、テント5〜6張りの平地があった。ずっと一緒だったソロ2人と5人パーティーはここにテントを張っていた。私もよほどここでキャンプしようと思ったが、気を取り直して兔岳を登る。
兔岳の登りと思っていたら小兔の標識が・・ 地図上の水場の位置は小兔と兔のコルになっているが、どうも地図が違っているらしい。兔岳ではガスに包まれ展望なし。5分程下った所に避難小屋があったが、中は荒れてジメジメしており、とても泊まる気になれず、外にテントを張った。私の前に先客が1人ゴアライトを張っていた。（赤石の方から来たとのこと）その後避難小屋内に2人パーティーがテントを張った模様。さらに横窪沢小屋から来て赤石〜荒川〜椹島と私と逆コースの2人連れが私のそばにテントを張った。でも横窪から1日でここまで来るとはすごいパワーだ。
夕食の牛飯はなかなか旨かった。これで7回目の炊事だが、ガスはまだ大丈夫だ。
1800テントの外はガスが流れて少々寒い。天気予報では明日から悪くなる様だが、なんとかなりそうだ。1930寝る態勢。外はガス・・・
8月13日 晴れ
兔岳避難小屋0515(20)0535兔・聖鞍部0550(1:20)0710 2850m? 0720(15)0735聖岳0755(30)0825水場0845(15)0900小聖岳0910(45)0955西沢渡分岐0955(20)1015聖平小屋1100(1:10)1210 1590m? 1220(35)1255南岳1305(35)1340上河内岳基部1345(10)1355上河内岳1400(10)1410上河内岳基部1415(35)1450お花畑1500(45)1545茶臼小屋(計7:45)
0300起床。夕べは殆ど眠れなかった。踵のマメの具合が悪い。左はそれほどでもないが、右は仰向けに寝て踵を床に着けると痛くて我慢出来ない。ジクジクがとれない。あと2日もつだろうか。そのうえ今朝は食欲がない。0400前なので無理もないが今朝は特別食欲が無い。朝食のバスタは3〜4口しか入らなかった。カリントウを少し食べたが、今日は行動食でつなごう。天気は曇り。
出発時の水は約500ccしかなく、聖岳を越えるまで水場は無い。今日は乾きに苦しみそうだ。食べていないし、水も少ないのでフラフラ登る。50m登っては1口なめる様に水を含む。
途中一時雨が降ったが、直ぐにやんだ。カラカラにひからびてツバも出ない。やっとの思いで聖岳山頂。曇ってはいるが、360度の展望は素晴らしい。風が冷たいので長居はできない。口の中が乾いてキュウリも喉を通らない。
山頂から200m程下った所に水場がある。まさに砂漠でオアシスの気分だ。1�箸�らい飲んでしまい腹がガボガボになってしまった。水筒に1�汎�れて下ったが、結局これも聖平までの700mの下りで飲んでしまった。いつもはこんなに飲まないのだが、乾きの反動だろうか。
聖平は広々とした草原でなかなか良い所だ。小屋も新しい。
上河内岳への登りもかなりきつかったが、水切れはなかったので今朝よりはましだった。
上河内岳山頂は縦走路からそれているので、下に荷を置いてピストンした。山頂はガスで展望なし。他に誰もいなかった。下を通る人は何人かいたが、誰も登ってこない。
茶臼への下り途中晴れて来た。このルートはなだらかで広くてなかなか良い所だ。
茶臼小屋に着いた時はもうバテバテだった。茶臼岳ピストンは迷ったあげく断念した。
夜の天気は曇り。天気予報では明日午前中はもちそうだ。
大河内の下りで手袋を無くしてしまった。明日の下りは軍手で行かねばならない。
疲労・睡眠不足・早朝起き(0300)で食欲が無い。ある程度予想していたが、思いの他ひどかった。これからはどんな時でも食べられるメニューを考えよう。
8月14日 曇り
茶臼小屋0510(1:00)0610 1770m? 0615(20)0635横窪沢小屋0650(1:00)0750ウソッコ沢出会0805(1:00)0905ヤレヤレ峠0915(20)0935畑薙大吊橋0935(1:15)1050畑薙第一ダム(計4:55)
畑薙第一ダム-美肌湯-JR静岡駅-JR東京駅-JR君津駅
0300起床。昨夜は2000頃からほぼ熟睡出来た。いよいよ最終日だ。足は痛いが頑張ろう。
空模様は曇り。午前中はもってほしい。
予定よりも30分以上早くウソッコ沢出合に到着。沢の冷たい水で顔を洗った。頭も洗った。気持ち良かった。ついでに臭いタオルも洗った。ウソッコ沢小屋はかなりオンボロだった。
足はもうかなりヨレヨレだ。気を付けて行かねば。
散々下った後の最後のヤレヤレ峠への登りはこたえた。峠から井川湖が見えた時は嬉しかった。何となく塩分欠乏のような気がする。水を飲み過ぎたのだろうか？
畑薙大吊り橋はスリル満点。歩く渡り板は幅30cm程、部分的に2枚になっているが、ほとんどは1枚だ。目も眩む様な高度で長さ182mを下を見ないように、渡り板を見ながら緊張して渡る。吊り橋からダムまでの4kmの車道歩きもきつかった。ダム手前1kmのゲートのおじさんに写真を撮ってもらった。一般車はここまで入ることができる。ダム手前に登山指導所のテントがあり下山届けを書く。書きながらお茶を入れてくれた。ここでもシャッターを押してもらった。
ダムの売店のビールと山菜そばで生き返る。バス停には登山者が約50名ほどいた。静鉄バスは2台来ており、私の乗った1台目は定刻15分前に出発した。
売店のおばちゃんに静岡駅周辺の温泉を訪ねたら「美肌湯（びじんゆ）」を教えてくれた。駅からバスで15分程の所だという。トイレ休憩の際に運ちゃんに頼んだら最寄りのバス停「妙見下」に停まってくれた。美肌湯はジェット風呂やサウナ等もあり、広くて良い風呂だった。2階には食堂・カラオケ等があった。風呂の後2階の食堂で生ビール・枝豆・焼き鳥で長い山旅の疲れを癒やした。だいぶリフレッシュしたが、足首より下の足かなり痛い。
不思議に階段の上り下りで足が痛くない。歳だから明日以降に痛くなるのだろうか。筋肉痛を起こす下りは今日が一番長かったので、明日あたり来るかもしれない。
1736発ひかり乗車。自由席でも結構すいていた。ラッキー！
2028君津着。廣子に迎えにきてもらった。
今回の山行はしんどかったが、満足感も非常に大きい充実した山旅だった。ただ、休暇という点では心は大いにリフレッシュしたが、身体はボロボロになった山行だった。今後はもっとゆとりのある計画にしようと思う。
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