白馬三山 超のんびりテント泊で念願の道を楽しむ(栂池→白馬三山→猿倉)
- GPS
- 70:38
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 2,311m
- 下り
- 2,901m
コースタイム
8/14 4:30白馬大池〜7:00小蓮華岳山頂〜8:10三国境〜9:20白馬岳山頂〜10:20村営頂上宿舎(幕営)
8/15 4:20村営頂上宿舎〜5:50杓子岳山頂〜〜7:30白馬鑓ヶ岳山頂(休憩)8:00〜10:15村営頂上宿舎(幕営)
8/16 4:20村営頂上宿舎〜6:05大雪渓取付き〜7:30白馬尻小屋〜8:25猿倉荘
天候 | 8/13 曇時々晴 8/14 快晴のち曇 8/15 快晴のち曇 8/16 快晴のち曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
往路 八方→栂池高原までバス(500円)→ゴンドラ→ロープウェイ 復路 猿倉→八方無料駐車場までバス(900円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
北アの人気コースだけに全辺良く整備されていた ・杓子岳山頂への登り(白馬側の道)は急登のザレ場でフカフカなので、下りに使うと歩きづらそう ・朝早い段階だと雪渓は良く締まっており、アイゼンが良く効いていて歩きやすかった ・大雪渓下部はクレバスのため、杓子側の土手に迂回ルートが設定されていたが、この部分だけ歩きづらかった |
写真
感想
○プロローグ
久々に纏まった休みが取れたので以前から考えていたコースへ
自分が本格的に登山にハマったコースであり、かつ、もの凄く未練を残してきた場所へ
3年前、テン泊の練習と言う事で白馬大池での一泊を実行
慣れないテン泊装備の重さにヘロヘロになって白馬大池まで辿り着いて幕営
翌日、予定には無かったのだが、あまりの天気の良さに小蓮華岳まで空身で歩いて行った
雷鳥坂を登り切って稜線を白馬側跨いだ瞬間、朝日を浴びてそびえる白馬三山が眼前に広がった
快晴の下、小蓮華岳、そしてその先の白馬岳まで続く稜線の縦走路
圧倒的な絶景に感動し、感嘆の声を上げ暫く呆然としていた覚えがある
今まで感じたことも無い全身にこみ上げる高揚感を伴って、小蓮華岳山頂まで辿り着いたが、ここで時間切れ
あと1泊出来ればなぁ・・・と、白馬岳まで続く縦走路に見とれながら、泣く泣く白馬大池まで引き返した
「あの続きを歩きたい」
その時から、小蓮華〜白馬間の縦走路は自分にとって特別な思い入れのある場所になった
ただ、思い入れというのはやっかいなモノで、変に思い入れがあるだけに天候に少しでも不安があったりすると、白馬岳はすぐに候補から外れてしまう
曇天や雨では、なく快晴で無ければあの続きを味わえない
後になって思い知るが、天候が安定しない後立山でこの条件を満たすのはなかなか困難な事だった
何度も計画を立ててはキャンセルを繰り返してきた
そして3年、大量の休暇とようやく安定した太平洋高気圧
いざとなったら白馬大池で連泊してでもあの続きを味わうつもりで、栂池から入山した
○初日
ロープウェイから降りると、曇&ガスに包まれる
不安感もよぎるが、次の日が天気良ければ問題ないと割り切って白馬大池まで進んで幕営
お盆と言う事もありテン場もかなり混んでいた
16時頃までは、時折ガスが掛かって居たが、17時頃からからっと晴れて来た
日没〜深夜に掛けてはペルセウス座流星群による流星を堪能する
特に月入りの22時以降は満天の星空となり、最高の星空だった
○2日目
ぐっすり休んで起床
思いが通じたのか雲一つ無い快晴である
雷鳥坂で日の出を見るために早めに出立
白馬大池越しに日の出を見送って、あの稜線を跨ぐ絶景ポイントへ向かう
雲一つ無い快晴の下、眼前に朝日に赤く染まった杓子、白馬鑓が広がる
素晴らしすぎる絶景に再び感嘆の声を上げる
今回も高揚感に包まれてあっという間に小蓮華岳の頂上に辿り着く
そして念願の小蓮華〜白馬岳の縦走路へ踏み入れる
なだらかな稜線歩きとちょっぴりの岩場を超え、あっという間に白馬岳山頂に到着
360度の素晴らしすぎる大展望に本日何度目かの感嘆の声を上げる
「ず〜っとここに居たい」そんに思いに駆られる
超ドデカイ白馬山荘を見送って泊地の村営頂上宿舎のテン場へ
まだ時間も早いし天狗山荘まで歩くプランもあったが「勿体ない」のでここで泊まることにした
今回は束縛するモノは何も無いので、山上でのんびりと過ごすことにした
時間が早いためガラガラのテン場で設営をしてゴロ寝、最高に贅沢な時間である
夕刻に丸山まで登って日没を眺める
赤く染まる白馬、杓子、白馬鑓に感動して就寝
○3日目
本来は鑓温泉経由で下山する予定だったが、出来れば山上でもう一泊したい
天狗山荘まででは流石に近すぎるし・・・
折角なので白馬鑓まで空身で往復して、今晩は村営頂上宿舎で連泊し、翌日大雪渓経由で降りることにした
これなら翌日の帰路での交通渋滞も回避できるかも知れないと一考
夜明け前、テン場にガスが掛かっていたが星が透けて見えるので、上層は晴れているらしい
回復することを期待して、ガスの中出立する
ガスに包まれて日の出はイマイチ
鞍部では富山側からの強風により、ガスが次々と生成されている様が見られちょっと感激
杓子岳への登り道はフワフワのザレ場の直登で、下りには使いたくないと思った
杓子岳山頂に到着した頃にガスが晴れて来る
頂上稜線でブロッケン現象が何度も発生
ガスの中歩いてきた甲斐があった
杓子岳を下りきる頃には雲一つ無い晴天に
天候に感謝しながら白馬鑓ヶ岳へ登っていく
取り付きが急登で堪えるが、そこから先は緩やかな稜線歩きで楽しく歩けた
白馬鑓ヶ岳の山頂も360度の素晴らしい大展望
本当に天気に恵まれた山行になった
絶景を堪能して村営頂上宿舎まで引き返す
天気が回復していることもあって復路でも飽きずに楽しく歩けた
時間がたっぷりあるので、白馬山荘によって食事したりして夕刻まで過ごす
日没は再び丸山まで足を伸ばして待機するが、雲の位置がイマイチだった
このあと遠方で雷鳴が聞こえてきてちょっと焦るが、幸いにも雨には成らなかったようだ
○4日目
山上で十分にノンビリ過ごして降りるだけの日だが、Uターンラッシュ前に帰宅したいので、夜明け前に出立
頂上宿舎直下をズンズンと下っていき、避難小屋付近で日の出
杓子岳が赤く染まって美しい
眼下に誰も居ない大雪渓が輝いている
取り付きで軽アイゼンを装備して雪渓に入る
早朝のため雪面が締まっており、サクサクとウェハースを踏むような音を立てて歩いて行く
雪渓を吹き上げる風が冷たくて心地よい
人も居ないし、雪面が歩きやすいのでかなりのハイペースで下っていく
雪渓下部はクレバスによる迂回路&登ってくる人が増えてくるのでペースは落ちるが、それでもかなり快適に降りることが出来た
さっくりと白馬尻まで下って、歩いてきた白馬岳&小蓮華の稜線を眺めて悦に入る
最後の林道は、疲れた足には楽チンで丁度良かった
○最後に
今回は天候にも恵まれ、遂に念願の小蓮華〜白馬間の縦走路を味わうことが出来た
日程に余裕があったため、かなりノンビリペースの山行になったが、お陰で山上でノンビリ出来たこともあって
今後もこういうペースで歩きたいと思ってしまった
本当に大満足の山行になった
初めまして。u-teijin様の訪れる日に白馬を
後にしました。
あの快晴の中の白馬縦走。最高ですね。
10日以上経ちましたが、未だ興奮冷めやらず、
ヤマレコで同時期の白馬レコを見ては浸って
おります。
テントを担がれてのゆったりとした山行。
体力、脚力共にまだまだなので叶いませんが
憧れます。
どのお写真も素敵なのですが、星空の写真が
特に「そうそう!天の川これほどに綺麗でした!」
と感じ入りました。
星好きの息子に見せてやりたいと思います。
素敵なレコ有難うございました。
長文、失礼しました。
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