夏の⛰白峰三山縦走〜北岳〜間ノ岳〜農鳥岳
- GPS
- 18:20
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,620m
- 下り
- 3,314m
コースタイム
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 4:59
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:27
天候 | 7/22 晴れ。午後から曇り、少し雨が降る。 7/23 晴れ。9時半ぐらいから曇り、午後雷雨。夕方は晴れる 7/24 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
05:30 奈良田駐車場発、06:15 広河原着のバスに乗車。 1250円(荷物込み) ※奈良田第二駐車場が工事のため使用出来なかったようで、待合所付近に路上駐車を多数見かけました。バス乗り場は第一駐車場の向かい側から発車するので、第一駐車場の利用が地元の方へも迷惑がかからないと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原山荘〜大樺沢二俣〜北岳肩ノ小屋 沢沿いの樹林帯は徐々に斜度が上がり、徒渉もありました。視界が開けた所に出るとバットレス、北岳山頂が見えました。雪渓の近くを登ると二俣の分岐に到着します。仮設トイレがありました。二俣からは再び樹林帯の中を歩きます。九十九折りの登山道を登ると小太郎尾根分岐を経て稜線に出ました。稜線からは鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳と南アルプスの山々が見えます。道が細いので強風、悪天候時は注意が必要です。 北岳肩ノ小屋〜北岳〜中白峰山〜間ノ岳〜西農鳥岳〜農鳥岳 稜線からは、同じく鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳と南アルプスの山々が見えます。次第に塩見岳も見えてきました。道が細いので強風、悪天候時は注意が必要です。 アップダウンは標高も高く息があがるので焦らず登るのをオススメします。 西農鳥岳から農鳥岳までは切れ落ちた岩場などがあり道が険しいので、特に注意が必要です。 農鳥岳〜大門沢下降点〜大門沢小屋 農鳥岳へ向かう登山道の険しさが嘘のように思うぐらい緩い斜度の登山道を歩きます。 登山道の脇にはお花畑も広がっていました。砂礫の細い登山道は気持ちの良い道です。 黄色い鉄塔があるところが大門沢下降点です。下降点から大門沢小屋まで1000m一気に下ります。始めはゴロゴロとした岩の段差で歩きづらく、やがて樹林帯に入るとかなり急な段差を下ります。岩や木の根っこが湿っているときは、滑らないように注意が必要です。沢が見えて出合の手前はロープがある土の急勾配なので滑落に注意すること。沢を渡り徐々に斜度の緩い樹林帯を歩くと大門沢小屋に到着します。 大門沢小屋〜大門沢登山道入口〜奈良田 岩の勾配の樹林帯を歩きます。すぐに沢にかけられた斜めの丸太橋を渡ります。早朝は湿っているので注意が必要です。その後もロープが掛けられた丸太橋、徒渉、吊橋を渡ります。小古森沢からの徒渉は流れが早く深かったため、工事中の橋を渡りました。登山道入口を過ぎると舗装路の林道を歩きます。しばらくすると休憩所がありました。ゲートを過ぎると発電所が見えて国道を歩きます。工事車輌のトラックが往来しているので通行注意です。奈良田温泉のバス停を通り過ぎると第1駐車場に到着します。 |
その他周辺情報 | 北岳肩の小屋 http://katanokoya.com/ 大門沢小屋 https://www.daimonzawa.com/ 奈良田の里温泉 女帝の湯 https://www.hayakawa-zaidan.net/ 大人550円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
計画書
ナイフ
テント
|
感想
連休中にかねてから白峰三山へ行きたいと考えていましたが、アルプスの山小屋は小屋泊もテントもコロナの影響で予約が必要で、すでにどこも予約でいっぱい・・・
予約なしでも受け入れて、肩の小屋と大門沢小屋にテント泊をして縦走する計画を立てました。
21日の夜、奈良田の駐車場で車中泊をすることにしました。
駐車場の近くまで行くと、第2駐車場に駐車出来ないとのことで路上駐車の車がたくさんいました。
例年だと広河原までのバスは第2駐車場から発車するそうで、恐らく少しでも近い場所に停めたいという思いで路上駐車がたくさんいたのかな、と思いました。
バス乗り場と書かれた看板のすぐ近くに、第1駐車場を発見しました。
仮設のトイレがあり、車も停められるのでこちらで仮眠することにしました。
翌朝、バス乗り場の看板まで歩いていくと、すでに始発のバスを待つ人がたくさんいました。
2台目のバスに乗れてなんとか座れましたが、立ち乗りの人もいてすし詰め状態の中で待っていると時間通り発車しました。気がつくとバスの揺れで眠くなり、いつの間にか寝ていました。
広河原に到着するとものすごい人の数。山荘まで歩き、身支度を整えて出発しました。
登山道を登り始めると登山者が連なるように歩いていました。
途中で何パーティか追い抜き追い越され、次第に休憩する人々もいていつの間にか間隔が空いていました。登山道は沢を横に見ながら樹林帯の中を歩きます。
樹林帯からは視界の開けた所に出ると、眩しい青空と北岳の山頂が見えました。
登りは段々と急になり、雪渓が見えるところまで来ると二俣に到着しました。
仮設のトイレもあり、しばらく休憩しました。
再び登り始めると徐々に斜度がキツくなり、標高が高くなると空気が薄くなってきました。
稜線まで登る頃には、苦しいのでゆっくりと息が切れないように登りました。
背後には鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳など南アルプスの雄大な山々が見え始めました。
前方から来た登山者の方に、雷鳥がいたと聞いて鳥のような動く物体を発見しました。
登山者の方々と注目して見ましたが、残念ながら雷鳥ではありませんでした・・・
肩の小屋に着くと、すでにたくさんのテントがありました。
受付の列に並び、なんとか空いている場所を探してテントを張りました。
ビールを飲んでようやく落ち着きました。
途中で少し雨が降りましたが寝ているうちにやんで、夕食を食べました。
夕陽と富士山が見られて、贅沢なロケーションでした。
2日目、目が覚めると外は薄明るくなっていました。
朝食を軽く済ませて、テントを畳み出発する準備をします。
小屋を出る頃には大分明るくなってきていました。
登山者達が山頂を目指して登っています。我々もご来光を目指して登りますが徐々に空が明けて来ました。
朝日に照らされて周囲の山々と見下ろす景色が美しくて、写真を撮りながらでなかなか先へ進めません。
北岳の山頂に登頂するとすでにたくさんの人で賑わっていました。
記念撮影をして先へ進みます。山頂を過ぎて少し歩くと北岳山荘が見えました。
山荘に到着して少し休憩をしてから登ります。
縦走路は素晴らしい景色でしたが、次の中白根山までは登りです。
段々と息が苦しくなってきたので、またゆっくりと登り始めました。
中白根山を登頂し、間ノ岳までアップダウンで登った先には登頂したかな?と何度か錯覚してようやく山頂に登頂しました。
山頂は広いので、しばらく休憩しました。
カメラの調子が悪くなり、突然電源が入らなくなってしまいました。
しょうがないので、iPhoneに切り替えて撮影します。
向かう先には農鳥岳への縦走路。この先の景色も素晴らしかったのですが、再びアップダウンの地形が見えて心が折れました・・・
間ノ岳からの下りは砂礫の登山道で、滑り落ちないように下りました。
農鳥小屋が見えて、待ち構えていたようにだんだんガスであたりが白くなり始めました。
小屋に到着して少し休憩をしました。
衝撃的なトイレ、ウケツケ、ノウトリの文字、オジサンとどれをとっても観光地に来た気分になりました。
西農鳥岳へは再び急登でした。すぐに疲れて息が上がってしまったので、またゆっくりと登りました。
農鳥岳へは道も険しく、切れ落ちた岩場や斜面があり慎重に登りました。
そろそろ登りも終わりかな?と何度か思った後、ようやく登頂しました。
ガスでまわりは何も見えません。
三山踏破をかみしめたあと、大門沢下降点に向かいました。
下降点までは斜度の緩い登山道を歩きました。一瞬青空が見えて、黄色い建物が見えました。
同行者は20ウン年前にも来たそうですが、変わらない建物だと言っていました。
下降点からは1000m一気に下ります。
始めのほうは濡れた岩がゴロゴロとして歩きづらく、樹林帯もかなり斜度があり何度か木の根っこで滑ってしまいました。
沢まで来るとロープのある土の斜面がかなり急で慎重に下りました。
だんだんと斜面が緩くなり、しばらくすると大門沢小屋に到着しました。
受付を済ませてテントを設営していると、ゴロゴロという音がし始めたので急いで済ませました。
その後は土砂降りの雷雨。間一髪でした・・・
優越感に浸りながらビールを飲んで、夕食を食べるとすぐに眠くなってあっという間に寝てしまいました。
テント場はスペースが狭いので混み合っていましたが、静かでグッスリ寝ました。
最終日、鳥の鳴き声で目が覚めました。
テントから外を見ると、少し空が明るくなっていました。朝食を食べてテントを撤収して出発しました。
下山の樹林帯は木が湿っていて、かなり歩きづらかったです。
歩き始めてすぐに沢に掛けられた斜めの丸太橋が登場しました。
バランスを崩すと滑って沢に落ちてしまいそうだったので、慎重に渡りました。
その後も丸太橋、徒渉、吊り橋とあり、沢沿いの登山道はアドベンチャーな道のりでした。
さらに、前日の長時間の山歩きで足のダメージはまだ大きく、足が痛くて踏ん張りがききません。
樹林帯をすぎ、舗装路の林道を下ると登山口に到着しました。
振り返ると山の上のほうは雲に覆われていましたが、麓は青空で良い天気でした。
国道を奈良田温泉に向かって歩きました。
バス乗り合い所が見えて、見慣れた景色が見えると第1駐車場に到着しました。
帰りにトロットロの女帝の湯で汗を流してから帰宅しました。
仙丈ヶ岳に登り始めた頃から、いつかは行ってみたいと憧れを抱いていた白峰三山でした。
何度か計画するものの、台風接近などで都合がつかずなかなか実行にはうつせませんでした。
しかも今回は北岳山荘に宿泊出来なかったことで、2日目に長時間の山歩きと、初日の登りはかなりタフな山行だと想像していました。
自分の今の体力で無事に踏破出来るか不安がありました。
しかし実際に初日に肩の小屋まで登ると、意外なほど足への疲労感はありませんでした。
もしかしたら、白峰三山へ来るためにシーズンが始まってから地道に登っていたことが役立ったのかな、と思いました。
心配だった2日目の縦走も、CTよりも早く歩くことが出来て三山踏破、無事にテントの場所も確保出来ました。
目標を達成への思いと、天候にも恵まれて素晴らしい景色を味わうことが出来ました。
雄大な山々への気持ちが冷めない、思い出に残る山行になりました。
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