紅葉盛りの北岳→間ノ岳→農鳥岳


- GPS
- 30:30
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,008m
- 下り
- 2,764m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
・ 二年ぶりの南アルプス。今回は紅葉の写真を撮るため晴天を狙って計画してました。
・ 9月の御彼岸過ぎの紅葉が始まってからの今年の秋は晴天が続かないので延び延びになってしまいましたが、台風が東側にそれて通過するので関東地方は雨模様でしたが、東海以西は晴天の予報でしたので、出かけました。
・ 9月の15日と22日の連休には芦安から1800人、奈良田から1200人も入りテントも設営できなかったとのこと。
・ 前回と同様に効率よく1泊で南アルプス北部を縦走するため、広河原→北岳→間ノ岳→農鳥岳→奈良田温泉の縦走コースを選択しました。
・ マイカーで奈良田まで入り、奈良田からバスで広河原へ移動、ここからスタートし北岳から間ノ岳、農鳥岳と縦走すれば帰りのバスを利用する必要がない奈良田Pまで戻れる為。
・ 東京から笹後トンネルまでは霧雨模様でしたが、トンネルを抜けると一気に晴れわてり、予定より早く順調に奈良田第二駐車場(最も登山口寄り、広大)に到着。5台のみ駐車中。
・ 夏時刻が終わったため始発の8時50分奈良田温泉発の、広河原行きのバスに乗る。僅か5名の乗客。
・ カーブの続く狭いやや荒れた舗装路をかなりの速度で50分、登り切るとようやく広河原インフォメーションセンター前のバス停に到着。
・ 晴天に恵まれて紅葉が始まった北岳方面を眺めながら、野呂川に架かる長い(約100m)吊橋を渡り、広河原山荘に出る。
・ ほぼ快晴の中、山荘脇から登山道に入る。 ウラジロモミ、コメツガ、ブナなどの樹林が続く。
・ 15分程で白根尾池小屋分岐、大樺沢コースを登る。途中から沢の上への道へ進む。マークを見落とすとそのまま沢を登りそうになるので注意。
・ 最近携帯の“血中酸素濃度計”を1万円で購入、運動中の血中酸素濃度と脈拍を測定してみました。
・ 安静時は、脈(P)が70位・血中酸素濃度(C)が98%ですが、普通の斜面をコースタイム(CT)ペースで登ると、脈が120で血中酸素濃度が95%位で楽な感覚ですが、急斜面や緩斜面を早く登るとは P ≒ 130、 C ≒ 85 迄下がり苦しくなり、最高に5分以上頑張り続けると P ≒ 155、 C ≒ 72 迄下がり息切れ状態になりました。 2〜3分休めばすぐに P ≒ 100、 C ≒ 90迄 回復、楽になりました。
・ 登山やマラソンなど長時間の運動では、 P ≒ 120以下、 C ≒ 90以上の緩めの負荷のペース維持が必要かと感じました。
・ P ≒ 130以上、 C ≒ 85以下で約5時間以上の長時間運動し続けると、頭痛や吐き気を催す感じです。
・ 登山開始から2時間強で大樺沢二俣に到着。 ここから右俣コースへ入り小太郎尾根を経由して北岳肩の小屋へ向う。
・ 雨上がりなので、気温が上がってくる昼になると上空に雲が広がり始めました。
・ この辺りまで登ると、綺麗に黄色く紅葉したダケカンバや、真っ赤に紅葉したナナカマドがみられるようになりました。
・ 小太郎尾根を過ぎると、上空は完全に雲に覆われてしまい、北岳肩の小屋に到着した時には、北岳山頂はガスでまったく展望出来ない状態になってしまいました。
・ 展望が良ければ北岳へ登り、北岳山荘泊まりの予定でしたが、ガスが晴れそうもないので、肩の小屋で宿泊することにしました。
・ 17時から夕食、約20名の少なさで、周囲の方と団欒しながらの食事でした。 食後はストーブそ傍でテレビを見たり同席者との会話をしたりした後、寝床に入り、20時半の消灯を待たずに寝入り、夜中に目を覚まし野外にしかないトイレへ行く為外へ出て天を覗くとやや薄い満天の星が輝いており、明日の晴天を期待させました。
・ 4時半前に目覚め、外へ出ると、快晴微風の絶好の登山日和が期待できる状態でした。
・ 早目に朝食を摂るため、お弁当にしてもらい、5時過ぎから始まる朝の食事前に食べ終えました。
・ 黎明の空を何枚も写真撮影、富士山もクッキリと撮れ大満足しました。
・ 日の出と北岳山頂と富士山を撮影する為、北岳山頂直下で日の出の瞬間を待機、素晴らしい光景を撮影出来ました。
・ 真っ赤に映えた朝焼け雲と、雲海に浮かぶ富士山が真正面に見え、素晴らしい光景でした。
・ 撮影一段落後、目の前に聳える北岳山頂へ。 誰もいない山頂でパノラマを満喫した後、北岳山荘へ、八本歯のコル分岐点を過ぎ到着。
・ テント設営が一つ、シーズン中とは大違いで、周囲に人影が」ほとんど見られない山行でした。
・ 次のピーク、岩峰を登り詰め、やがて3,055m の中白峰に到着。
・ 一旦岩稜を下り登り返し、小屋から2時間弱で間ノ岳に到着。 途中、空身の登山者と数名出合った以外は静寂な尾根山行でした。
・ 広々とした山頂は展望良好で、北岳をはじめ、甲斐駒ヶ岳や仙丈ケ岳といった南アルプスの主要な山が立ち並ぶ山並をジックリ眺める。
・ かなり下方に農鳥小屋が見え、これからその地点まで降下開始。
・ 登山道周辺には真っ赤に紅葉したナナカマドが多く見られるようになり、癒してくれました。
・ 一気にジグザグの急坂を下り、標高2800mの鞍部に立つ農鳥小屋に到着。 布団が天日干しされていました。
・ 農鳥小屋から約30分の登りで農鳥岳より高い3,051mの西農鳥岳に到着。
・ ここも南アルプス中央部の好展望場所で、周囲のパノラマを満喫。
・ すぐ隣の農鳥岳へ、一旦下って岩稜を進み、3,026mの農鳥岳に到着。
・ 今回の縦走もこの農鳥岳が最後、後は長い下り道を行くだけ。
・ 山頂での展望を味わった後、下山開始。
・ 夏の花のシーズンなら、綺麗な花が迎えてくれる場所ですが、花期はお終い、僅かにリンドウとアザミが咲いてました。
・ やがて遭難者の御両親が建てられた黄色い櫓のある大門沢への降下点に到着。 冥福を祈り、下山開始。
・ この下降点から日本三大急坂が始まる。農鳥岳からゴールの奈良田までの標高差は2,200mにも達する。
・ 標準タイム5時間に及ぶほぼ連続の急な下りは、膝に負担がかからないよう体重移動とスピードを調整しながら、慎重に下る。
・ 一気に高度を下げ、ハイマツ帯から針葉樹林帯を抜け2,200mの標識を過ぎると、沢の音がすぐ近くに聞こえ、左手に沢が見えるようになり、大門沢の河原に出て一休み。
・ 樹林帯の中に赤い屋根が見え、大門沢小屋に到着。
・ 小屋から河原に下りて休憩。 右岸・左岸沿いの道を渡り返す。
・ やがて貧弱な丸太橋(足幅に合わせて丸木でロープあり)を注意しながら三つ渡る。
・ 紅葉樹林帯を過ぎ、長い高度のある揺れるつり橋(一人ずつ通行表示)を3つ渡る。
・ 橋の途中から下を見ると、かなりスリリングで、高所恐怖症の人は立ち止まってしまいそうです。
・ 吊橋を渡り終えると発電所の取水口の貯水池の横に出る。
・ ここから長い林道歩きが始まりましたが、歩きやすい道でした。
・ ゲートを過ぎて少し進むと、大きく立派な新しい“開運橋”が眼前に現れ、その先に奈良田の大駐車場が目に入ってきました。
・ 橋を渡った所が、県道南アルプス公園線で、正面は奈良田第一発電所。 トンネル入口にはゲートキーパーが居ました。
・ 20分程で駐車場に到着。 近くの奈良田温泉「早川町営・奈良田の里」がありますが、汗もかかなかったので、パス。
・ 平日のため高速道路も渋滞もなく、予定の時刻前に我が家に無事到着。
・ 今回の南アルプス紅葉の山旅を充実感を得て完遂。
【注意箇所】
・ 特別に危険な箇所はありませんが、ガス、強風、大雨時はスリップに、方向確認等に注意が必要。
・ 大樺沢崩壊地付近の沢で、ペンキマーク通り右上へ。直登し易いので注意。
・ 間ノ岳や尾根沿いの広いピークは、広く荒涼としており、ガスが出ると方向が分らなくなりそうで注意。
・ 農鳥岳前後の岩場、大門沢の連続した急な下りに注意。(膝に注意)
・ 大門小屋先の尾根を越えた後、砂防ダム迄の区間は、崩壊気味の狭いザレた斜面に注意。
・ 大門沢の丸太橋はスリップに注意。
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