白峰三山縦走
- GPS
- 59:15
- 距離
- 42.7km
- 登り
- 4,836m
- 下り
- 4,830m
コースタイム
5:50 奈良田 開運トンネル
8:40 あるき沢橋
11:15 池山御池小屋
13:00 2440m 城峰付近 泊
1/8
6:30 泊地
8:05 ボーコンの頭
9:10 八本歯の頭
10:15 北岳
11:45 北岳山荘 泊
1/9
5:00 北岳山荘
7:40 間ノ岳
8:40 農鳥小屋
11:00 農鳥岳
12:00 大門沢下降点
14:00 大門小屋
17:00 奈良田 開運トンネル
天候 | 1/7:晴れ 1/8:晴れ 1/9:吹雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
1月6日
自宅20時頃出発。
0時過ぎ奈良田に到着。大門沢登山道側のゲート前に車が駐車可能か確認。
1月7日
4時半起床。 車を大門沢登山道側のゲート前に移動。
5時45分頃出発。 開運隧道のゲート越えに15分要する。
6時、林道歩きスタート。
途中の発電所の前のトンネルで敗退してきたという登山者とすれ違う。
8時40分頃歩き沢橋に到着。
急登に喘ぎながら11時10分池山御池小屋に到着。小屋内にテント一張りあり。
ここで今日の行動終了するか相談。 結局先に進む。
小屋を出てすぐに先程のテントの主?とすれ違い、北岳に行ってきたとのこと。 これでラッセルはない?
風の影響を受けない砂払(森林限界)より下に幕営適地を探しながら歩く。
13時頃、城峰を過ぎた辺り、標高にして2440m付近にテントを張る。
テントマットを忘れた事に気付く。
仕方ないのでフライを敷くなどして工夫する。
二人ともまだモチベーションが低く、明日はここから下山しようかと真剣に考える。
北岳まではトレースがあるので行けると思うが、その先が分からない。
取り敢えずラジオの天気予報を聞くと天気は良いようなのでまた悩む。
考えても考えが纏まらないので翌朝起きてから決めることにして就寝する。
1月8日
4時起床、6時半出発。
結局取り敢えず最低でも北岳は登り、北岳山荘で泊まろうと言うことで荷物全てを持って歩き始める。
7時少し前、雲海に浮かぶ富士山の横からの日の出を拝む。
来年の年賀状に使えそう!
ボーコン沢の頭に8時頃到着。北岳がドカンと現れる。天気良く雲1つない。
9時20分頃、八本歯のコルに到着。 頭からの下降も新しいフィックスロープが張ってあり問題ない。
北岳山荘への近道だが、一応踏み跡はあるようだが積雪時のトラバースルートは危険とインターネットの記録でもあったので稜線ルートの分岐まで頑張る。
10時半頃、北岳山頂と北岳山荘の分岐に到着。ここでザックをデポし山頂に向かう。
分岐では風が強かったが山頂に近づくにつれ風が弱まってくる。
11時ちょっと前、北岳山頂に到着。 3人組みのパーティーがいて、いきなり写真を撮ってくれと頼まれる。 写真を撮ってあげ、我々の写真も撮ってもらう。
360°の大パノラマ、景色を堪能する。
11時10分頃、分岐に戻りザックを回収し北岳山荘に向かう。
11時50分、山荘に到着。
冬期小屋には誰もいない。早速小屋内にテントを張る。
毛布があったので今日はこれをテントマットに使用する。最高に贅沢!
山荘から間ノ岳方面にもトレースがあるようなので気を取り直して明日から頑張ってみることにする。
夜中、風が強くピューピュー、ガタガタとうるさく、また寒くて熟睡できなかった。
1月9日
3時起床、5時出発。
まだ風が強い様でピューピューうるさい。
外に出ると音の割には風は強く感じられない。とは言っても雪が降っており吹雪状態である。
今考えると危険だったが、真っ暗、吹雪で視界不良、ゴーグルで更に視界不良のなか、踏み跡とGPSと相方の夏来た時のコースの記憶を頼りに進む。
踏み跡も吹雪のため消えている部分もあり、その時は迷う。
真っ暗及び視界不良のなか、ヘッドランプの明かりでなんとか尾根と空間の差は分かるので滑落することはない。
ただ、踏み跡を探して体を一回転させるともう方向が分からなくなり、自分がどっちから来たのかも分からなくなる。
そんな時はGPSで確認すると進むべき方向がわかり、進路を修正でき本当に役に立った。
明るくなってきても視界は良くなくGPSを多用する。
何回か迷いながらも7時40分、夏のコースタイムより1時間近く遅れて間ノ岳に到着。
雪は止んできて風だけ強いといった感じ。しかし体中に小さなエビの尻尾が出来ている。
ここから先にもトレースがあり、安心する。
風が強く、進むのに余計な体力を使い疲労する。
8時40分頃、農鳥小屋に到着。
ここで今日初めてザックを下ろし休憩する。
簡単に行動食、テルモスの紅茶を飲んで再出発。
10時頃西農鳥、11時少し前、農鳥岳に到着。
天候が悪い中、なんとかここまで頑張れたことに珍しく感動しウルッときそうになった。
この頃から早いスピードで流れる雲の薄い部分から、時折眩しくない太陽が見えるようになってきた。
12時少し前、大門沢への下降点にある鐘に到着。 取り敢えず鳴らしておく。
天気も晴れてきた。 今更晴れるなんて悔しい。
大門沢右岸の下降路に入り少し進むと右側の枝沢に踏み跡が付いていたのでそちらに進む。
尻セードができる傾斜だったので暫く尻セードで高度を下げる。 雪崩の危険があるかは確かめなかったので無謀であったか。。。
GPSを確認するとこのままこの枝沢を下るとルートから離れてしまうので、枝沢からルートに戻ることにする。
超薮こぎでGPSを頼りに下降気味にトラバースして行くが、もう正規ルートに合流している筈なのだがなかなか踏み跡に合流しない。
このまま破漕ぎが続くと大門沢小屋へも明るいうちに辿り着けるか心配になってきた頃、ようやく踏み跡に合流できホッとした。
しかし相方が超藪漕中にストックを1本紛失。。。藪の中を探すのは限りなく無理。諦める。
14時頃、大門沢小屋に到着。 冬期小屋を覗くと綺麗で広く、快適そうだった。
ここで泊まろうと思っていたが、何とか明るいうちに降りられそうなので、一気に下山することにする。
小屋を出て少し歩いたところに沢を渡るための丸太橋があるのだが、相方がそこで落ち膝まで浸かってしまい靴の中まで浸水。 帰りで良かった。
少々アクシデントもあったが16時50分に車まで戻ってこれた。
初日のモチベーションの無さから考えて、良く計画通り縦走できたなあと二人で感心しながら帰路についた。
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